楽天家ダンナがお休みだったので、どこかへ行こうという話しになった。どこかへ行こうといっても事前に目的地を考えておいた訳ではないので、とりあえず目的地をシェナンドー国立公園方面として、いい場所が偶然見つかったらそこへ行こうと決まった。
高速を走っていたら、バージニアウェルカムセンターを発見し、ここで情報を得ることにした。
バージニアの観光地のパンフレットが沢山置いてある中から楽天家ダンナが選び出したのは、“バージニア サファリパーク(Virginia Safari Park)”だった。「ほら、面白そうだよ」と嬉しそうにいうのよね。この時点では『ダンナが行きたがっているからなぁ』とあんまり乗り気じゃなかったのよね。案内所のおばさまに、ここからどのくらい離れているか聞いたら「車で3時間かしら」だって。
この案内所に着いたのが昼12時。サファリパークに着くのが多分3時。楽天家ダンナは翌日仕事で朝3時に家を出る。「次の日朝から仕事だから、ちょっと遠いんじゃないの?」と提案してみたが、ダンナは「ここがいい」という。そんなに動物好きなのか??
道中、180エーカー(72ha)に何百匹の動物とパンフレットに書いてあることを言うと、ダンナ大興奮。『ダンナって、よほどの動物好きなのか?』なんていろいろ考えてました。
サファリパークについて入り口で入場料を払うと、動物のえさはいくつ買う?と聞かれた。状況が良く分からないのでとりあえず『1個』だけ買ってみた。車の窓は開けてえさの入れ物をしっかり手で押さえて動物にえさをあげること、と注意された。そして、いざ園内へ。
平日の午後3時過ぎだというのに、園内入り口は大行列。「ラクダだよー」とこの時点でボヤキ嫁もちょっと興奮気味。
車の列が進むまでしばらく待っていると、悲しげな様子の牛(多分スコティッシュ・ハイランド・キャトルという種類)を発見。
ほかの動物達が車に群れているのに、この牛はじーっと私達の車を見つめて立ちすくんでいた。今朝まで2週間お友達のワンコの世話をしていて、家を出る時いつも「もう帰るの?」とこんな目で見られていた。だから楽天家ダンナと二人で「あんまりかまってもらえないのかなぁ」と同情気味で見ていたのよね。
が、これはこの牛の演技だったことが後に判明。
ほかの車には一切目もくれず、私達がゲートの近くへ行くと近寄ってきた。
そしてダンナは「可哀想だからえさをあげる」と、山盛りの容器を彼に差し出してしまった・・・。
この牛、山盛りの容器からもりもり食べて、思いっきり車の中にもえさをばら撒いてくれたのよね。このままでは1個しかないえさがこの牛に食べられてしまう!とダンナが慌てて容器を私に渡すと、「もっとよこせー」とばかりに顔をずいっと車の中に入れてくるのだ!
この場所は入り口なので、どの車の山盛りのえさを盛っている。「絶対この牛はそれを知っていてある車に狙いを付けて1個全部食べきろうという魂胆なのだ!」とまだ入り口なのに半分になってしまった容器とえさがばら撒かれてしまった運転席を見てボヤキ嫁は悪態をついてしまった・・・。
この牛の洗礼を受けた後だったので、動物達の「お、次はあの車だな」という目が怖かった・・・。
絶対この2匹狙っているよね。
のんびり車を待ち構えているようで、
近づくと、ぬぉっとやってくる。
この角が怖くてえさがあげられなかった。入り口の牛の衝撃は大きかったよ・・・。
エルクの子どもかな?に会って、やっとえさをあげることに成功。
でも顔は引きつり気味・・・この後、鹿ゾーンでかわいい小鹿たちを見てちょっと興奮ぎみになる。が、最初の演技派の牛にえさを半分食べられてしまい小鹿たちにあげるえさがもうなかったのだ。えさ1個というのは少なすぎたな・・・。原因は最初の演技派牛にもあるのだけどね。
だいぶ動物達にも慣れてきたので、「えさくれよー」と顔を車の中に突っ込んできても動じなくなったよ。
ここには載せてないけど、シマウマ・キリン・ブタ・ダチョウ・エミューなどもいた。
園内に入る場所や動物達のゾーン分けをしている場所には、大きな柵状の橋がかけてあり、動物が渡れない仕組みになっていた。
入り口近くに戻ってくると、あの演技派牛が沐浴していた。
悪態をついてみたが、遠めで見るとかわいい牛なのよね・・・。
当初、サファリパークなんて・・・とちょっと引き気味だったが、大興奮で楽しんでしまった。楽天家ダンナはお友達の子ども(小学校1年生と年長の姉妹)を連れてきてあげたいと言っているので、来月あたりにまたここに行くと思う。その時は、えさは3個くらい買って、動物達にあげるまえにえさの量を調整しておこうと思う。
バージニア サファリパークのHP
http://www.virginiasafaripark.com/index.htm