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古代の残存断片物にイエスの妻の言及

2012-09-19 | Weblog

 (写真)初期のキリスト教徒の性と結婚についての関心を表記しているパピルスの断片(学者カレン・キングさんの言)

 有名なキリスト教の歴史学者によると、パピルスの古代文字にイエスに妻がいたことが明白に刻まれているそうです。

ハーバード大学の神学教授のカレン・キングさんが、ローマの学会で4世紀のコプト教のスクリプトを初公開しました。

彼女は、「イエスが彼らに言った、『私の妻』…」をマグダラのマリアのことを言及していると研究者が確認したと言いました。

キリスト教の伝統ではイエスは結婚をしなかったとなっていますが、キングさんは初期のころは議論がなされていたと言います。

刺激的な発見により、キリスト教信仰における独身主義(禁欲)や女性の役割などの議論が活発になりました。

しかし、その発表には神学者の何人かから疑問が出ました。

テネシー州のバプテストのジム・ウエスト牧師は、「パピルスの一部にある記述では何の証明にもならない。重要な文脈のない希薄なものに過ぎない。」と言いました。

キングさんは、古代エジプトのコプト人が書いた断片はイエスが妻のことを引用したと報告している記述であることが初めて分かったと言いました。

数人の専門家は黄褐色のパピルスは本物であることには同意したが、記述の最終的な判断には同僚による更なる調査や検証が、特にインクの科学的組成についての判断が必要だと彼女は言いました。

記述がイエスの結婚を証明していないとしても、初期のクリスチャンが家族や結婚に関心をもっていたことが分るとキングさんは言いました。

「初期のクリスチャンの何人かがイエスは結婚をしていると言い伝えていたことをこの記述は暗示している。」と彼女は言いました。

「ごく初期のころから、キリスト教徒は結婚をしない方がよいのかどうかについて意見が一致しなかったけど、イエスの死後1世紀以上経って人々はイエスの配偶者の有無を強調し始めて自分達の考えを主張しました。」

「これで分かることは、結婚で性交をすることは初期のキリスト教徒にとって神の創造性と生殖力の模倣だったのでしょう。それは精神的に正当で適切なことだったということです。」

キングさんの研究チームによると、記述はイエスが弟子達にマグダラのマリアが自分の価値ある弟子だと語ったとする引用句もあるそうです。

これに関しては、イエスには女性の弟子はいなかったという長い間の信念に新たな疑いを引き起こし、マリアの罪人としての聖書の役割の問題が起こっています。

キングさんは、ローマのラ・サピエンツァ大学と教皇庁ラテラノ大学のオーグスチィニアナム研究所で開催された6日間の会議で文献を説明しました。

色あせたパピルスは、ほぼビジネスカードより大きく、片面に8行の文字が黒インクで書かれていて虫眼鏡で読めます。

破片を所有している収集家は、「これを買いたい人々に追い回されたくない」ので名前は伏せておくように求めました。

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イエスが結婚をしていたかどうかが初期の頃から語られていたことを暗示するパピルスの破片が見つかったという記事です。マグダラのマリアが妻ではなかったかという推論はよく聞きます。それがパピルスの破片で証明されるのではないかと研究熱心なキングさんは言っていますが批判する人もいます。なお、カトリック教会はキリストは独身だったとしています。


臨時ニュース: トルコ南東部で軍の護送団が襲撃される

2012-09-18 | Weblog

攻撃されたトルコの警察

民兵のロケット攻撃で少なくとも7人のトルコ兵士が死亡、少なくとも56人が負傷したと治安部役人が言っています。

大半の負傷者は、ビンゴルとムス地方に通じる高速道路上で護送団が攻撃された時に発火したバスに乗っていたと報じられています。

負傷者は地域の病院に運ばれたが、死者が増えるかもしれないと情報筋は警告しています。

治安筋はクルド労働者党(PKK)が攻撃したと非難しています。

トルコ空軍は、ビンゴル地域で、空軍部隊の支援を受けて即座にF-16戦闘機で反撃したとトルコのニュース局アナトリアが報じています。

エルドガン首相は、今週、500人のクルド人反逆者がトルコ軍隊によって1ヶ月で「無能な状態」にされたと言いました。政府はしばしば殺したという意味でその言葉を使います。

イラクとの国境南東部近くでこの10日間で123人の民兵が殺されたと特定しました。

トルコをターゲットにしたPKKの攻撃は、最近エスカレートしてきました。多くのトルコ兵や子供達を含む民間人がクルド人グループによる最近の爆発で死亡しました。

 

PKKは、トルコ南東部にクルド人の領土を求めて、1984年から闘っています。トルコや米国やEUは彼らをテロ組織に分類しています。合計40,000人以上が紛争で死亡しました。

 

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臨時ニュースなので死者数や怪我人の数はまだ不定ですが、トルコにはクルド人問題があります。クルド人を独立させてあげると攻撃はなくなるのではないかと思うのですが・・・ここにも深刻な領土問題があるようです。 


アウンサンスーチーさん:ビルマの民主化運動の指導者が米国を訪問

2012-09-17 | Weblog

(写真)アウンサンスーチーさん

ビルマの民主化運動の指導者アウンサンスーチーさんが20年ぶりにアメリカを訪問します。

18日間の滞在中に、彼女はいろいろな賞の中でも米国では最高の市民栄誉賞である議会のゴールドメダルが授与される予定です。

彼女は、オバマ大統領や種々のビルマ人団体にも会う予定です。

アウンサンスーチーさんは、ビルマで何年も自宅軟禁状態にありましたが4月に議会に選出されました。

新しく民間主導になったものの軍が支持する政府は、メディア法を緩和したり抗議集会を認めたり数百人の政治犯を釈放したりするなど一連の政治的・社会的改革を実施しました。

それに応じて、米国を含む西側諸国は軍政の期間に課してきた制裁を解除しました。

ノーベル賞受賞者の彼女は、今年初めに起こった西ラカイン州での致命的な民族紛争のことが尋ねられるようです。

若い仏教徒の女性が強姦されて殺されたことからビルマの多数派である仏教徒が少数派のイスラム教徒に対して暴力事件を起こし、多くの人が死亡し数千人が避難しました。

人権団体はロヒンギャ族の運命を心配しています。彼らはイスラム教徒の集団ですが、政府はビルマ国籍を認めない上に、近隣諸国でもしばしば亡命が拒否されています。

アウンサンスーチーさんはこの問題に関してどちらかと言えば抑え気味ですが、議会では少数民族の権利を保護する法律を求めています。

6月にロヒンギャ族はビルマ国籍が認められるべきかと尋ねられた時、彼女は答えました:「個人的にではなく、ビルマ政府が国籍法を明確にすべきです。」

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久しぶりにアウンサンスーチーさんの登場です。アメリカでも名誉な賞を受賞するようですが、ロヒンギャ族の問題の質問も受けるようです。一議員として彼らのために議会で国籍法を改善してほしいものです。 


パキスタン北西部の路上の爆発で14人が死亡

2012-09-16 | Weblog

 

(写真)リモート操作で爆破された車

警察によれば、パキスタン北西部のLower Dir 地方で道路に仕掛けられた爆弾で少なくとも14人が死亡しました。

日曜日の朝、起こった爆発で他に7人が怪我をし、うち何人かは重症です。

爆弾は、アフガニスタンとの国境近くの市場に向かう村人を運んでいたバンを爆破したと報じられています。

Lower Dirは、パキスタン軍が2009年にタリバン軍を追放した場所のスワット渓谷と接していて過去多くの過激派の攻撃があった所です。

スワットとDir地域から追われたタリバン兵士は、Lower Dirの国境を横切ったすぐの所のアフガニスタンに基地を築きました。

爆弾はJandolの近くの泥だらけの道路に埋められていてローカルタイムの朝7時頃爆発したと警察高官がAP通信に語りました。

大爆発が起こりバンに乗っていた人達は突然地面にたたきつけられたと生存者の一人が説明しました。

「人々の叫び声を聞いていたが、埃と煙が空中に漂っていて何も見えなかった。まもなく自分が足と手に包帯を巻かれて病院にいるのに気が付いた、」と彼はAP通信に語りました。

死者の中には数人の子供達がいると報じられています。

爆発で妻を亡くした男性は、バンが爆発した時妻を歯の治療に連れて行くところだったとロイター通信に語りました。

別の男性は、人々を葬儀場に付き添っていく途中だったと言いました。

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又か!と思いますね。この地域では、警察の制服を着た人達がタリバンに混ざっていてナトー軍兵士が殺されるというニュースも多い。2014年の米軍撤退までに急ごしらえの治安軍を養成しているために採用時の検査がおろそかだったようで一時採用を控えているというニュースもあります。


中国の副主席習近平氏が公の場に現れる

2012-09-15 | Weblog

 

(写真)北京の中国農業大学で撮影された習近平氏(中央)

中国の副主席の習近平氏が2週間ぶりに公の場に姿を現しました。

中国の次期指導者が期待されている習氏が国立科学の日を祝うために土曜日のイベントに参加したと新華社通信が報じました。

彼の現況に関する公式説明がなかったので広く憶測を招いていました。

彼の健康状態や共産党内部の権力争いなどが噂されていました。

しかし、土曜日に、中国の国営通信が、習氏が北京の中国農業大学を訪問していることを短く写真付きで報じました。写真では彼が微笑みながら他の役人と歩いています。

59才の習氏は、米ヒラリー・クリントン国務長官を含む外国の要人との対談をキャンセルしました。

木曜日に、習氏が前将軍の死に哀悼の意を表している様子が12日ぶりに国営メディアで伝えられました。

彼の姿が見えない間、中国のツイッター版ウエイボのマイクロ・ブロギングサイト上の習氏の名前の検索欄が閉鎖されました。

彼は、来月中に行われる予定の党大会で与党共産党の指導者として胡錦濤主席の後任になることが期待されています。

北京のBBC記者は、習氏の再現は高まる憶測に終止符を打つために計画されたようだと言います。

中国の指導者の移行は今軌道に乗っているようだと彼はつけ加えました。

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習近平氏は、数年前の日本来訪時に次期リーダーと決まっているかのように天皇に会い、いろいろ話題を提供しました。かの国は一党独裁政治なので指導者選びも全く不透明で非民主的です。やがて新体制がスタートすることは確実なので、ぼつぼつ習近平氏の動向が分ることでしょう。写真では実に穏やかな表情をしていますね。周囲の、多分、側近達も。