セラピストのための筋トレ

　みんなで口を揃えて「難しい」という手技にペトリサージュというのがある。ねじるというか、ひねるというか、こねるというか・・・こねるが一番近い表現でしょうか。肌の表面を手でこねるように行うのですが、下半身をぐっと落として膝がベッドの下にくるような体制になるんです。同級生のひとりは「空気椅子みたい」と言ったし、別の同級生はペトリサージュをやってる夢まで見てしまったんですって。 　

　実技の先生は結構厳しくて、私は今日もペトリサージュをこってり絞られました。私とペアを組んだ人は腹筋が足りないと指摘され毎日１０分スクワットをすることを勧められてました。それは私にもいえることで腹筋がないと全身トリートメントをこなすのは大変だと思う。もし本職のセラピストになって一日何人もこなすようになると尚更だ。 　

　先生の勧めるスクワットというのが運動選手がよくやってるスクワットと少し違って、両足を肩幅に開いてつま先はまっすぐ前。上半身をまっすぐ、手は頭の後。膝がつま先の前に出ないようにしてお尻も後にくりっと出ないようにする。 　

　ひとりの人が歯磨きしながらそのポーズをとるといいと勧めてくれた。いいかもしれない。歯磨きしている時は鏡も見るので姿勢をチェックできる。ただ、ポーズだけだとふくらはぎがコブラになりそうなので、やっぱり少し動いたほうが、少なくとも呼吸はしたほうがいいかもしれない。

　　　　　

         

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