エステのフェイシャルとアロマのフェイシャル

　ヴァイオレットさんはご自宅から歩いて行ける処にマンションを借りてサロンをオープンしました。ワンルームマンションですが割りとゆったりとしていていい雰囲気のお部屋でした。棚の上には観葉植物が並び、テーブルには白と紫、２鉢のすみれの花がひっそりと咲いていました。

　私もちょうど新しいボディーメニューのモデルをお願いしたかったのと、彼女もフェイシャルのモデルをお願いしてきたので相モデルで練習しました。資格取る前によくこんな風に集まって練習したなと思い出しました。

　ヴァイオレットさんは最近お友達が資格を取るために通っている学校でフェイシャルのモデルを体験してきたそうです。そこでモデルをやりながらフェイシャルを習いたいという願望が沸いてきたようなんです。

　コットンの扱い方、ローションの塗り方などひとつひとつが丁寧で、こういうのが本当にフェイシャルっていえるんじゃないかと思ったんだそうです。アロマスクールでも確かにフェイシャルの授業はありましたが、ボディーのように長い時間かけてじっくり習ったわけではないので、それだけではちょっと物足りないような感じがします。

　私もリストアップフェイシャルを習った時、それまでにないいろいろな手技手法や化粧品の扱いなどにいちいち新鮮な気分を味わったので、気持ちはよくわかります。彼女はその学校に行こうかどうか迷っていました。

　授業料が２０万ほどかかるのもブレーキになっているようです。それだけ払うのならいっそエステティック協会の資格の取れる学校へ行けば？と促したら、どうもその先生に惹かれたみたいなんです。まあ、そういうのってありますね。

　「ただね・・・エステの人たちってすぐに成果が出るのを求めるじゃない。あれがなんかしっくりこないのよね・・・」
わかります。別に目に見えるところに変化が現れなくたっていいじゃない---と考える私達はやっぱりエステ向きじゃないんでしょうね。

　コンセプトは確かに違うんだけど、エステのフェイシャルを勉強することは決して損にはならないと思います。私もお金と時間があったら是非習ってみたいです。

　





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