いまどきの家庭事情

　どんな職業にしろシングルマザーの人には頭が上がらない気がする。自分がもしその立場になったら、やっていけるんだろうかと考えてしまう。その状況に追い込まれたのなら、やるしかないのだろうけど、やはり苦労は計り知れない。まず経済的な問題があるし、精神的にも女１人で子どもを抱えて生きていくのは並大抵なことじゃないだろう。

　エステティシャンにシングルマザーが多いのはなんとなくわかる。今でこそ事務や販売など普通の仕事をしている女性がシングルマザーになっていたりするけど、昔は女１人で子どもを養っていける職業がそうそうなかったと思う。思いつくのは看護師、美容師、公務員、保険外交員、あとは水商売くらい。

　化粧品会社の美容部員とかエステティシャンは、美容師に近いものがあるんだろう。稼ぎのいいエステティシャンほど家庭に恵まれないようなところがある。奥さんが仕事に没頭してしまうために、旦那さんが髪結いの亭主状態になってしまうケースがあるようだ。勿論離婚の原因は千差万別でそればかりではないし、前述のようにとりたてて稼ぎがよくない普通の女性が普通に離婚してしまう時代なので、普通のことなんだろう。

　反対にアロマセラピストは何故か子どもに恵まれない人が多い。セラピストは他人の痛みや疲労を感じ取るべき仕事なので、これはとっても惜しいことだと思う。ただ、たいていの人は子どもがいらないんじゃなくて、できないのだからこればかりは本当に致し方ない。やさしくて温かみのある人が多いだけに、この人に子どもができたら、きっといいお母さんになるだろうな・・・と感じてしまい、それだけに勿体ない気になる。

　世の中、なかなか上手くいかないものですね。






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