rosemary days

アロマテラピー、ハーブを中心にフィトテラピーあれこれ。自然療法全域とフィットネスについて。

ウソをつく女

2010-05-26 22:56:41 | ひとりごと
 その女性は在米の台湾人気孔師で日頃から見栄を張って何気ない嘘をちょとっとついてしまう癖があったみたいです。交際中の相手に自分の経歴を偽って北京の一流病院で主任を務めてたなんて言ってしまい、その後結婚。夫の家族に会いに台湾に帰国した際姑から知り合いの人を治してほしいと依頼されたがすぐに良くなるわけもなく、姑の手前なんとか面子を保とうと超能力が使えると嘘を言い、治療された人も暗示にかかり完治してしまう。

 その話がうわさになり、あちこちから病気を治してくれと治療の依頼が殺到し彼女自身も注目され、信頼され気をよくしますます嘘がエスカレートしていく。そのうちテレビにまで出演するが、それによってトリックがばれ詐欺罪で捕まってしまう。

 こういう見栄をはってちょろっと嘘をついてしまう人は演技性人格障害というんだそうです。圧倒的に女性に多く100人にひとりくらい存在するのだそうです。そうすると身近にもひとりや二人は存在することになります。

 今から約20年ほど前、職場の同僚にもそんなちょろっと嘘をついてしまう人がいました。彼女は大手広告会社のR社に就職したものの仕事がキツくて辞め私のいた職場に転職してきました。当時出版社や広告会社は通常四年制の大学を出ないと就職できないものでしたが、彼女は専門学校しか出ていなくて、しかも広告とは全く関係のない音楽の専門学校。それだけでも変なんですが、R社は新鋭の企業だからそんなこともあるのかなと思ってました。

 R社でどんな仕事をしていたかなんて大して興味もないし、こちらからは敢えて聞きませんでした。まあいわゆる一般事務とか営業事務とかいわれるようなことをしているんだろうなと思ってました。ところが日常会話の中でさらっと自分は主任か何かの役職に着いていたとかE社長の秘書をやっていた・・・なんて尤もらしく自分から話してくれます。ここまでくるともう嘘としかいいようがないですね。

 彼女は新卒で就職して1年もそこに勤めていないんですよ。いくら優秀だからって新卒で1年も経っていない人を役職につけるわけがない。しかも当時R社は贈賄疑惑で社長が事情徴収されていた時期です。E社長の秘書なんかやっていたのならマスコミや検察に追っかけられちゃいますよ。

 別の同僚が聞いた話によると、彼女は営業の人が出張した旅費や交通費を計算したり支払ったりすることを担当していたと話していたそうです。その話が一番信憑性ありますね。しかも当時我々がやっていた仕事といったら、集中して業務をこなしてしまったら時間が余ってしまうので、同僚とおしゃべりしたりたらたら仕事して暇をつぶしているような職場でした。新卒で役職に大抜擢されるような人がか満足できるような職場じゃなかったです。

 私は当時から外国に対する憧れが強くて「留学したい」なんて言っていたのですが、彼女も「短大の先輩で留学した人がいたけど、自分もできるならウィーンに留学したかった。そのためなら中年のおじさんの愛人になってもいいかなと思ってこともあった」なんて話していたんです。すると別の同僚には「私はひとりで外国で暮らすなんて怖くてできない」と言っていたんだそうです。

 彼女の嘘は職場では暗黙の了解のようになっていて、みんな「ああ、またはじまった」と知らん振りして聞いていました。どう考えたって辻褄が合わないことばかりなので、まともに彼女の話を信じる人はいなかったんじゃないでしょうかね。まあ、子どもみたいな他愛もない嘘なのでそれを取り立てて責めようとは誰も思わなかったものの、誰も心からは信頼していなかったでしょうね。

 自分をよく見せようとして嘘をついてしまうことは見え見えなんですが、彼女のばあい話す相手によって内容が変わるという特徴もあるんですね。私はどちらかというとキャリア願望が強くてたまたま早く結婚してしまったものの自分自身で生きがいを持てるような仕事がしたいと若い頃から望んでました。そのせいか、彼女は私と話をしているときはキャリア願望が強くて、いかに自分は有能なのかと吹聴してしまいます。一方別の同僚と話しているときは、結婚願望が強くていかに自分は家族のために尽くしているか・・・みたいなことを話しているんですよ。

 日本人は欧米人と比べて相手の意見を否定したり逆らったりすることは失礼だという傾向にありますよね。それっていいようで結構厄介なものです。つまり自分は内心右だと思っていることを相手が左といったから自分も左と合わせる。それは気を使っているつもりでしょうが結果的に嘘をついていることなんですよ。

 自分を良く見せたいためにしろ、相手に気を使って自分の意見を捻じ曲げたにせよ嘘を疲れたらやはり私はその人を心からは信頼できない。仮に全く意見が異なる人と話していたとしても自分は意見が違うというべきだし、嘘をついたり自分の意見を偽ってしまうことは結局は不誠実だと思います。
 






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