rosemary days

アロマテラピー、ハーブを中心にフィトテラピーあれこれ。自然療法全域とフィットネスについて。

シソ科の精油

2007-10-16 20:54:17 | AEAJ試験対策
 まず検定2級で登場するのが
ラベンダー Lavandula angustifolia/ Lavandula officinalis
ローズマリー Rosmarius oficinalis
ペパーミント Mentha pioperita

 次に検定1級で登場するのが
クラリセージ Salvia sclarea
マジョラム Origananum majorana

 そして上級試験に出題されるのが
メリッサ Melissa officinalis
パチュリ Pogostemon cablin

 ここにあげた7つがすべて同じ科に属するというのも不思議な気がする。それくらいシソ科の精油はバラエティ豊か。なので共通する特徴を探すのも大変ですが、一般にシソ科の精油は消化器に働きかけるといわれています。確かに食べられるハーブばかりですね。抽出部位はどれも全草。といってもラベンダーは葉と花の水蒸気蒸留法。それ以外は蒸留するとき花も一緒に窯に入れるけれど、主に葉から抽出されます。

 学名の由来はラベンダー、メリッサ、ローズマリー3つに共通する種小名のofficinalisは薬効があると言う意味。

Lavandulaは「洗う」という意味のLavareから来たことば。angustifoliaは細い葉という意味。俗名がangustifoliaがトゥルー・ラベンダー、officinalisがコモン・ラベンダー。このふたつは成分は殆ど同じで同一と見ても問題はないそうです。古くから衣類の虫除けや傷の消毒などに使用されていました。ラベンダーは様々な効果がありますが、なかでも一番有名なのが鎮静、鎮痛作用。まさに癒しの女王であります。主産地はフランス、イギリス、ブルガリア、オーストラリアなど。

RosmarinusのRoseはしずく、marinusは海をあらわします。これとは別にイギリスではマリア様(Mary)のバラ(Rose)の意味で親しまれています。聖母マリアがヘロデ王から逃れる際、その姿を隠してくれたのがローズマリーだといわれています。また、若返りの水として有名なハンガリアンウォーターの主成分でもあります。和名は万年郎(まんねんろう)、いつまでも青年という意味です。主産地はモロッコ、スペイン、フランスなど。

Melissaはミツバチを意味します。別名レモンバーム。その名の通りレモン様の香がします。古くから不老不死の万能薬といわれ特に強心、強壮作用は有名です。主産地はフランス、スペイン、ドイツ、イタリア。

Menthaはミント、piperutaは胡椒を表し、胡椒の香のするミントという意味になります。もともとスペアミントとウォーターミントの交配種です。解熱、冷却作用にすぐれ、頭痛、歯痛の緩和や乗り物酔いや吐き気などにも効果があります。主産地はイギリス、アメリカ、インドなど。

Salviaは健全な、健康なという意味。sclareaは眼の胸膜、または白目の意味です。かつて眼に入った異物を取り除くためにクラリセージの種子や葉を使用したことからきています。この精油の一番の特徴は女性ホルモンバランスの調整。生理痛やPMSの症状を和らげた更年期の様々な症状にも有効です。主産地はロシア、フランス、モロッコなど。

Origanumは枝がすべての方向に伸びて成長していく植物を指し、majoranaは大型の意味です。古代ギリシャの時代から薬草として活躍していたこのハーブは幸せと平和の象徴でもあり、死者の魂の平安を願って墓地に植えたり、新郎新婦の餞に使われたともいわれています。この精油の一番の特徴はからだを温めてくれること。冷え性、便秘、下痢、消化不良など日常的に大変お世話になる香です。主産地はエジプト、スペイン、ハンガリーなど。

Pogostemonはひげのあるという意味のpogoと、花のおしべという意味のstemonがあわさったもの。patchouliはパチュリそのものを表します。主産地はインドネシア、マレーシア、インド、フィリピンなどの東南アジア。これらの国々では虫刺されやヘビに噛まれた傷の解毒に用いられたそうです。またあかぎれや湿疹などの直りを早くする作用もあります。

 今回をもちまして、とりあえずこのシリーズは一旦修了させていただきます。まだ発表していませんが個人的にセリ科やクスノキ科などの香も好きなものが多く、また機会がありましたらおいおい紹介していきたいと思います。





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