ペーパー・ブラジャー

　温泉に入るのと同じで、一旦体験していただければそれほど気に病むほどのことでもないのですが・・・なかなか最初の一歩を踏み出すのには勇気がいるようです。

　実際トリートメントの現場は完全個室で１対１。セラピスト以外の人間はその場所に立ち入りません。しかも右脚を施術する時は右脚だけ、左腕を施術する時は左腕だけ出し、他の部分は２枚の大型バスタオルで覆われているためさほど恥ずかしさを感じずにすみます。

　それでも、バスタオルの下はショーツ１枚とういいでたちに不安を感じる方のためにペーパー・ブラジャーを取り入れました。背中の施術時に一旦後の紐をはずしますが、それ以外は付けていただけます。トップが隠れているだけでお客様もずいぶん安心感を得られれるようです。

　先日友人のカユプテさんをトリートメントした際、紙のショーツとブラジャーをみせたら大変面白がりました。トリートメント後に
「これ、持って帰っていい？」と聞かれました。「どうせ捨てちゃうんでしょ？」
確かに使い終わったショーツとブラジャーは捨ててしまいます。なので別に構わないと答えました。でも一体、そんなもの持ち帰ってどうするんだろうと思ってました。

　それからしばらくして、別の友人のマジョラムさんがいらした時にもショーツとブラジャーを見て同じように面白がりました。カユプテさんが持って帰った話をすると
「私ももらっていい？」
と聞くのです。別にかまわないけど
「持って帰ってどうするの？旦那さんと遊ぶの？」
と尋ねると、大笑いして
「違う違う、娘に見せるの」

　カユプテさんもマジョラムさんも小学生のお嬢さんがいらっしゃいます。まだブラジャーつける年齢じゃないけど、やっぱり女の子なのかとても興味があるみたいです。実際に自分で付けてみて楽しんでいたんだとか。

　こういうお嬢さん達ならアロマに関してもトリートメントに関しても比較的抵抗なく関心を示してくださるんじゃないかな？などと未来のクライアントに思いを馳せたのでありました。

　
　



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