rosemary days

アロマテラピー、ハーブを中心にフィトテラピーあれこれ。自然療法全域とフィットネスについて。

差別表現について5~傷つく理由

2015-01-23 23:50:49 | ひとりごと
昨年都議会の審議中にセクハラともとれる女性議員への男性議員による誹謗中傷があったことは記憶に新しいかと思います。野次自体は国会中継などで見慣れていますし、男性が女性に放つよくある抽象だったので、私はさほど珍しいものとは思ってもいませんでした。それより標的となった女性議員が公の場で涙ぐんでいたことのほうが驚きでした。地方議員は一応公職ですからね、公の場で泣いては駄目です。

この問題はその後しばらくニュース番組やワイドショーなどで取り上げられました。コメンテーターの男性はたいてい
「大したことじゃないでしょ」
という態度でいましたが、女性コメンテーターはムキになって反論しているようでした。よく見慣れた光景です。その中である女性が静かに噛みしめるように言ったことばが大変印象に残りました。
傷つく人がいるんです
この時それまで自分が気がつかなかったことにはっとしました。この一連の記事を書こうと思ったのもそのためです。

実はそれまで私は、まだ結婚してない人には早く結婚しなと、まだ子どものいない既婚者には早く子どもつくりなと、余計なこと言ってました。
結婚している人がしていない人に結婚を勧めるのも、子どものいる人がいない人に子どもの良さを訴えるのも、正直に言うと
「私達は苦労してるのに、あなたはのびのび自由にしててズルイわ!」
と言ったやっかみの気持ちも全体の1割から2割くらいは含まれていないとも言えなくもない(苦笑)

でも残り8割9割は、
「自分も結婚して子どもを育てて幸せになったから、あなたにも幸せになってほしい」
っていう気持ちで言っているんですよ。お節介かもしれないけど悪気はないんです。けれど反省して今後は使うことばに気をつけたいと思います。

自分も独身の頃、早く結婚しろって言われることが厭だったくせに立場が変わるとすっかり忘れてしまってました。そして、独身の人が結婚しろって言われるのが厭なことと、私が主婦と呼ばれるのが厭なことは詰まる所同じことなんですね。結婚したいと思っても相手がいない。子どもがほしいと思っても産まれない。経済的に自立したいと思ってもままならない。今ある状態が望んだ状態とは限らないってことなんです。

人間は殴られたことは覚えているけど殴ったことは忘れてしまいます。誰しも被害者になることは厭だけど加害者にもなりたくはないはずです。それでも知らず知らずのうちに他人を傷つけてしまっているかもしれない。この連載の1回目に登場した男性のように悪気はなくても相手に不快なことばを言ってしまうことはあるんですよ。でもそれを指摘されたら真摯に受け止めて反省してほしいと思います。

反対に自分にとって言われたくないことばは、言わないでほしいとはっきり伝えたほうがいいと思います。相手は悪気がないのだから指摘されなけらば何回でも言うでしょう。あなた自身も何度も厭なことばを聞かされる羽目になりますし、他にも被害者が出るかもしれません。そして、何故それを言われるのが厭なのか、じっくり考えてその理由も相手に伝えたほうがいいと思います。ただ厭だと言うだけなら単なる気難しい人になってしまいますから。

何を言われて不快になるかは、人それぞれ違うと思います。そして何故それが厭なのかわかっていない人も結構多いみたいです。原因がわからないのに空気みたいに社会の中に漂ってる何かによって触発されていることもあるかもしれません。そんなわけで今週いっぱいこのテーマに費やしてしまいました。全部読んで下さった方、どうも有難うございました。

明日からはまた、楽しい楽しいアロマやハーブの話題を盛り込みます!


人気ブログランキングへ




↑ポチっとよろしく↑お願いします。

※トラックバックを送られる方は、コメント欄にひとことお書きください。コメントのないもの、記事の内容と関連のないものは削除させていただきます。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 差別表現について4~コンプレ... | トップ | ローズウォーターがくさい? »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ひとりごと」カテゴリの最新記事