黒式部の怨念日記

怨念を恐るる者は読むことなかれ

日出処/アンナ・サワイ

2025-01-07 10:23:47 | ドラマ

あさイチで「今朝はいいものが見えた」というから、うん、見た見た、と思ったら虹が見えたという。私が見たのは朝焼けである。朝7時になっても暗いから東の空を見るとこんなであった。

日出処(ひのいずるところ)に雲が微妙な案配でかかってるおかげで拝めた景色である。東の空でも方角が少しずれるとこんな風であった。

まあ、これも塀(雲)の向こうを覗いているようで悪くない景色だが。

さて。日出処の国の人々は(と他人事のように言う私)、大谷選手やオリンピアンが活躍するスポーツ界のみならずエンタメ分野でも大活躍である。「SHOGUN」がコールデングローブ賞で4冠を勝ち取った。そのニュースなのだが、昨日のお昼のニュースで主演男優賞(真田広之)と助演男優賞(浅野忠信)を獲ったと聞いて、真田広之は当然だし、浅野忠信もずる賢く日和見な武将の役を見事に演じていて納得至極だが、この二人が獲るんだったらアンナ・サワイが主演女優賞を獲らないのはおかしい、圧巻の演技だったしー、と思ったところ、まだ受賞式が続いていて作品賞などが期待されると言っている。「など」には主演女優賞が入ってるよねー、と思ったらその通りで、サワイの主演女優賞と作品賞が加わって4冠となったのである。

私は「SHOGUN」を正月休みにディズニー+で観た。なお、一般の人は「正月休み」の後に仕事始めがくるのだが、私の場合は365日休日だから、「正月休み」は休みの中の色分けである。

アンナ・サワイは英語の台詞がネイティブ並みだったし、名前がカタカナだから日系?と思ったら日本人だそうだ。だが、子供時代をニュージーランドで過ごしたから英語がネイティブ並みなのは当然である。

日本人による主演男優賞は今回が初めて、ってことは主演女優賞は前もあったの?あったのそうだ。約半世紀前に同じ「SHOGUN」でサワイと同じ役を演じた島田陽子が受賞していた。あの当時はニュースだけで本編はほとんど見なかったが、島田陽子が演じるシーン(刀がきらっと光ってた)をちらっだけ観て、今回、そのシーンがいつ来るかいつ来るかと思って観てたら最後の方に来て、ああここか、と思った。実は、当時、鞠子役はジュディ・オングが演じるはずだったのだが、ジュディ・オングは「魅せられて」(歌)に注力するため降板し、島田陽子が代役に立ち、受賞に至ったのである。

(以下、ネタバレ注意)物語の中で、サワイの鞠子とイギリス人航海士(三浦按針)の間の関係が怪しくなっていって、やったのかやってないのか(何を?)微妙になって、そこんとこをはっきり描かないところは源氏物語っぽい、さすが、日本人がプロデューサーだけのことはある!と思ったのだが、最後の方にキスシーンがあってちょっとがっかりした。

それにしても、日出処(日本)はなかなかのものである(相変わらず他人事)。経済も発展したし、スポーツもエンタメもマンガも世界を席巻している。いったい、東洋の端っこの小さい島でなぜこうしたことが可能なのか?と思ったが、考えてみれば、ウォール街のあるマンハッタンだって、かつて七つの海を支配した大英帝国だって端っこの小さい島である。端っこの島は海運の拠点になるから発展するのは理の当然なのであろう。なお、島と大陸の違いは相対的である。南極は大陸である。現在、南極は氷の大陸であるが、地球の温暖期においては緑の大地であり、隕石の衝突によって大部分の恐竜が死に絶えた中、南極に逃げ延びた恐竜だけはもう少し長く生き延びた、とする説があるそうである。


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