今月発売の全女DVD

　　今月から「全女メモリアルＤＶＤシリーズ」と題した、90年代のビッグマッチのDVDが2タイトルづつ発売される。いずれも私が全女在籍中に手掛けた大会ばかりなので思い出は尽きない。その時のエピソードを少し思い出してみよう。

　1994年11月20日、東京ドーム…闘うトライアスロンなるサブタイトルが付いたので、思い切って23試合をラインナップした。開始が午後2時で終了が午前12時という10時間興行は、おそらく世界プロレス史上のレコードだろう。選手は全員、午前中から会場入りしていたから、10時間以上も待った選手もいた。アマレス、キック、シュートボクシングなども格闘技も満載し、V★TOP　WOMANトーナメントを実現し、たった1興行のためにベルトを作った。北斗晶の引退騒動で動員したと言ってもいい大会だった。

　1993年8月25日、日本武道館…横浜アリーナで火が付いた団体対抗戦、真夏の決戦。アジャvs関西、貴子vsキューティーが糸も簡単できたのは、団体と言うこだわりを捨てたヤマモこと山本代表の英断だったと思う。この頃、全女ーJWPのビジネスはスムーズで一番やりやすかった。その分、LLPWとは互いに手の内を明かせず、１つのカードを決めるのも容易じゃなかった。FMWとは少しずつ疎遠になっていったが、確かここでターザン後藤と山田敏代でひと悶着あった。