ロッシー小川ブログ  MY FAVORITE LIFE

女子プロレス、ルチャ・リブレ、レトロなどなど、プロレス人生を謳歌するロッシー小川の仕事や趣味について大公開!!

息吹のファイナル

2010年02月11日 22時53分43秒 | 女子プロレス
  夜の息吹は正真正銘のラスト興行。外は雨が降り止まないが、チケットはソールドアウト。エスイがこの試合をもってラストマッチとなるだけに、いつもにも増して気合が入ったファイトを見せてくれた。機を同じくして、同じモンゴル出身の朝青龍も角界を去った。エスイは、まだまだプロレスをやれる余力を残しているだけに単純にもったいない。
 2試合目には吉田万里子が次のステージを試みる、フューチャートライアルマッチ。これはアクションとプロレスの融合のような内容だった。スタントマンのような男女が、立体殺法をこれでもかと披露した。まるでバーチャル・ファイトの如く、デジャブを何十回も見せつけられたが…これはあくまでも、予告編であり、試験的なものだから、是非を説いても仕方がない。きっと、どんどん進化と変化をしていくのであろう。だから既成の選手やプロレス・ファンをターゲットにしないで、このアクション専用の選手とファンを育てることが重要だと思う。
 若手だった選手が成長した今、この世界に新しい選手があまり入ってこない現状では、息吹を持続させていく必然性も無くなり、役目を終えたといってもいいのかも。でもアマレスラーのプロレス・デビュー、モンゴル人の加入、序列を打破したマッチメークなど、2000年代にムーブを起したのは明らかだ。
 昼夜を見渡して、里村のクラシカルなプロレスが断然、光っていた。動き回り、手数の多いプロレスは確かに凄いが、里村のプロレスは女子プロレスの歴史をも背負っている。まさに風格に満ちているからだ。

 

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