廊下のむし探検 第355弾
今日はだいぶ暖かくなったきたので夕方からマンションの廊下を歩いてみました。ハエと冬尺がいたので、まずは冬尺から。

これはこの間からよく見かけるウスモンフユシャクです。

こちらはナミスジフユナミシャクです。以前、オオナミフユナミシャクとコナミフユナミシャクという2種がいて、触角の節の形で見分けられるというので、採集しては触角を拡大して見ていました[1]。でも、なかなか区別がつけられず、いつも苦労していました。その後、この2種は同一種の個体変異であるという結論になり、以前の名称ナミスジフユナミシャクに戻されました。この辺りの事情は「日本産蛾類標準図鑑I」に載っています。最近は安心して名前を言えるようになりました。
[1] H. Nakajima, "Two New Species of the Genus Operophtera (Lepidoptera, Geometridae) from Japan", 蝶と蛾 42, 195 (1991).