新「廊下のむし探検」

大阪北部のマンションの廊下で見つけた虫の名前を調べています

廊下のむし探検 カメムシ、クモほか

2019-09-23 21:12:33 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第79弾


ネタがなくなったので、今日の夕方、慌ててマンションの廊下を歩いてみました。今時、まったく虫はいませんね。でも、とりあえず見た虫から。



最初はツヤアオカメムシ。今日はやけにたくさんいました。そういえば、何年か前にカメムシがやたら大発生したことがありましたね。



小さなクモなのですが、この腹部に白い毛の生えたクモの名前がずっと分かりません。



これはヒゲナガカワトビケラだと思っているトビケラです。似た種もあるので、一度、調べたいなと思っているのですが・・・。





アブがひっくり返っていたので、表向けにしてみました。眼がくっついているので♂ですね。でも、額三角区が白いので、ウシアブかな。この性質が♂にも適用できるかどうか分かりませんが・・・。



そして、シバツトガ



それから、オレクギか、ニセオレクギかよく分からないエダシャク。



最後はズグロオニグモでした。

家の近くのむし探検 公園の虫

2019-09-22 21:17:43 | 家の近くのむし探検
家の近くのむし探検 第44弾


9月19日に久しぶりに以前よく行っていた公園に行ってみました。散歩の途中だったのですが・・・。でも、やはり虫はいませんね。



まずは出かける前にマンションの廊下で見つけたホソヘリカメムシです。





公園に着いてまず見つけたのがこのルリチュウレンジの幼虫でした。植栽のツツジについていました。



次に見つけたのがその親です。



そしてその次に見つけたのは、そのルリチュウレンジ幼虫に寄生しようとするキアシハリバエです。これまで何度か寄生の現場に出会いました(こちらこちら)。写真はうまくは撮れなかったのですが・・・。それにしても何だかルリチュウレンジ関係者ばかりですね。



ユスリカもあまりいませんでした。これはフチグロとかヒシモンあたりのChironomus属のユスリカだろうと思います。ヒシモンらしい個体は以前調べたことがあります。検索は交尾器の微細な構造を見ないといけないのでなかなか大変です。





そして、最後はジョロウグモの幼体でした。

雑談)ブログ「廊下のむし探検」にこれまで出してきた画像のうち、虫については和名や学名、分類、撮影場所、画像やブログのアドレスなどを入れたデータベース(DB)を作っていたのですが、植物の画像についてはまったく手がつけられてはいませんでした。それで、ブログ「廊下のむし探検」に出したすべての画像のアドレスとブログのアドレス、画像番号などを入れたDBの枠組みを先に作っておいて、そこにこれまでの虫のデータをはめ込むというプログラムを作って、今日、実際にはめ込んでみました。画像は全部で27000枚にもなりました。とりあえず、こういう形式のDBがこれまで出してきた4つのブログすべてに対して完成したことになります。これからどうするかなぁ。

廊下のむし探検 甲虫とアブほか

2019-09-21 20:49:18 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第78弾


9月17日にマンションの廊下で見つけた虫の続きです。



最初はこの間も見たフトヒメツノゴミムシダマシではないかと思っている個体です。前胸背板の側縁の形状と「日本産ゴミムシダマシ大図鑑」の図版を比較して、やはりフトヒメツノゴミムシダマシでよいのではと思いました。





そして、これはミスジハエトリ



アブが天井に止まっていました。しかも、うまい具合に♀です。♀は次の論文で検索ができます。

早川博文、「日本産アブ科雌成虫の分類 1.アブ属ウシアブ群、アカウシアブ群及びその関連群」、東北農試研究資料 10, 35 (1990). (ここからダウンロードできます)

絵解き検索なので、写真でもだいたいは分かります。



でも、検索表によらなくても、この写真のように、額三角区が白くて、中額瘤が細長いということからウシアブ♀で間違いなさそうです。詳細はこちらを見てください。



最後はホシササキリでした。

家の近くの花探し

2019-09-20 20:26:55 | 里山散策
16日に虫探しのついでに花も探してみました。今回は一眼レフの接写はやめてコンデジで撮っています。





いつもは虫を探しに道路際の半日陰の茂みをうろうろしているのですが、この日は用水路脇を歩いてみました。実は久しぶりです。最初はアメリカセンダングサ。マンションの管理組合の役員になって忙しくしていたので、いつの間にか秋になってきた感じですね。



これは毎年見ているクサフジの仲間です。以前、クサフジについては調べたことがありました。「日本の野生植物Ⅱ」には検索表が載っているので、それにビロードクサフジとナヨクサフジを分ける項目を「日本帰化植物圖鑑」の説明から加えた検索表を作ってみました。

①a 葉は4~10枚の小葉からなり、小葉は卵形、幅15-30mm;花序は長さ4-7cm オオバクサフジ
①b 葉は10~24枚の小葉からなり、小葉の幅は12mm以下
 ②a 1年草から越年草;旗弁の反り返った部分(舷部)は他の部分(爪)より著しく短い(約1/2)
  ③a 茎は軟毛が多い;蕚裂片は長さが不同の針状披針形で、最下裂片は最長、蕚筒より長い ビロードクサフジ
  ③b 茎は無毛または伏した軟毛をまばらにしく;蕚裂片は最下のみ針状披針形で、蕚筒よりも短く、他は一般に低い三角形 ナヨクサフジ
 ②b 多年草;旗弁の舷は爪とほぼ同じ長さ
  ④a 小葉は膜質、18~24枚、狭卵形。側脈は中肋から鋭角に分枝する クサフジ
  ④b 小葉は洋紙質またはやや革質で10~16枚。披針形、楕円形または長楕円形 ツルクサフジ、ヒロハクサフジ、ノハラクサフジ



この検索表を見ると、とりあえず小葉の枚数を数える必要があるので、葉の写真を見てみました。小葉は6枚です。これから一発でオオバクサフジになりました。以前の結果と同じです。





これはヤブマオの仲間です。これも以前、「日本の野生植物Ⅱ」に載っている検索表で調べたことがあります

①a そう果の集団は互いに離れる;葉は薄く、基部は切形、先は多くは3浅裂で重鋸歯になるものが多い メヤブマオ
①b そう果の集団は接し、太い穂状になる;葉はやや厚く、基部は円形、心形または鈍形、先は尖る ヤブマオ、オニヤブマオ

検索表はこんな風になっています。そう果がくっついていて、葉の基部が切形ではなくて、先端が尖るので、ヤブマオかなと思っています。





最後は川の土手に生えているイネ科の植物です。ずっと何だか分からなかったのですが、昨年の10月に図鑑で調べて、セイバンモロコシではないかと思いました。

雑談)これまで「廊下のむし探検」、「里山日記」、「なにこれ生き物探検」という全部で3つのブログを作っていたのですが、ある時から大変になったので、「廊下のむし探検」一本に絞っていました。それが最近Yahoo!ブログのサービス終了でgooブログに移ってきてこの新「廊下のむし探検」を開くことになり、全部で4つのブログができてしまいました。「廊下のむし探検」についてはgooブログのも加えてデータベース(DB)を作っていたのですが、他の2つのブログはそのままになっていました。でも、折角、撮った写真をそのままにしておくのはもったいないと思って、「廊下のむし探検」で作っている画像のDBと同じ形式にしてDBを作り、最終的にこれら4つのブログのDBを合体させようと頑張っていました。今日、最後の「なにこれ生き物探検」のDBが完成し、これですべてのDBが完成しました(実は、「廊下のむし探検」に出していた植物の写真がまだまとまってはいないのですが・・・)。早速、これらのDBを合体させてみました。植物の写真は全部で759種になりました。目標としていた1000種には届かなかったのですが、かなり集まってきたので一応満足しています。これをどういう形にまとめたらよいか今は思案中です。

廊下のむし探検 カメムシ、甲虫

2019-09-19 20:46:32 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第77弾


一昨日の夕方、久しぶりにマンションの廊下を歩いてみました。やはり虫はいませんね。9月中旬だとこんなものだったかなぁ。



廊下に変な虫がいると思って撮ったらこんなカメムシでした。



動き回るので、なかなか写真が撮れなかったのですが、本当は横から撮らなければならなかったのです。というのは、フタモンホシカメムシとクロホシカメムシという2種の似た種がいて、腹面を見ないと区別がつかなかったからです(こちらこちらに載っています)。この写真から辛うじてフタモンホシカメムシの方かなと思ったのですが、よくは分かりません。



これはツヤアオカメムシ



そして、これはオオフタモンウバタマコメツキ本土亜種





それから、たぶん、ワモンサビカミキリでした。もう少しいたのですが、次回に回します。