新「廊下のむし探検」

大阪北部のマンションの廊下で見つけた虫の名前を調べています

廊下のむし探検 ハチとハエ

2020-12-26 19:57:13 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第341弾


12月23日にマンションの廊下で見つけた虫の続きです。



最初はこのハチです。翅脈を見ると、以前、調べたことがあるヒメバチ科のチビアメバチ亜科に似ています。これかなと思いました。



これはシマバエ科のSteganopsis dichroaです。



このハエもシマバエ科かなと思うのですが、決め手が写っていません。



これはいつものナミネアブラキモグリバエ



これはノミバエ科のMegaselia属かな。



それから、これは以前撮った写真と比較すると、リュウキュウシリボソハナレメイエバエではないかと思います。





これはニセケバエ科で、やはり翅脈からApiloscatopse属ではないかと思います。





最後は翅脈からコバチの仲間は確かそうですが、そこから先がよく分かりません。

廊下のむし探検 ハエ目

2020-12-25 20:21:38 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第340弾


12月23日のマンションの廊下で見つけた虫の続きです。





こういう小さなユスリカをよく見かけるのですが、名前はなかなか分かりません。これは前脛節が跗節第1節より長いので、エリユスリカ亜科♀だろうと思います。



これも小さなユスリカです。やはりエリユスリカ亜科♀かなと思います。



これはノミバエの仲間です。後脛節背面に毛列が見えるので、Megaselia属でしょう。



これはいつもいるナミネアブラキモグリバエ



最後はブユの仲間です。今までに撮った写真と比べてみると、アシマダラブユ♀のようです。

廊下のむし探検 チャタテムシ

2020-12-24 20:16:28 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第339弾


昨日の午後にマンションの廊下で見つけた虫の続きです。





今日はチャタテムシの仲間ばかりです。翅の後小室がM脈と融合しているのでチャタテ科です。ただ、この個体の翅脈はだいぶ変わっています。特に、R脈とM脈が融合せずに横脈でつながっています。それでいつものように吉澤氏の次の論文で翅脈を比べてみました。

K. Yoshizawa, "MORPHOLOGY OF PSOCOMORPHA (PSOCODEA: 'PSOCOPTERA')", Insecta Matsumurana 62, 1 (2005). (ここからダウンロードできます)

でも、適当なものが見つかりません。それで、チャタテ科について書かれている吉澤氏の論文を片端から探してみました。そして、同じ翅脈を持つ種を見つけました。

K. Yoshizawa, "Systematic Revision of the Japanese Species of the subfamily Amphigerontiinae (Psocodea: 'Psocoptera': Psocidae)", Insecta Matsumurana New Series 66, 11 (2010). (ここからダウンロードできます)

この論文はチャタテ科のAmphigerontiinae亜科について書かれたものですが、この中でAmphigerontia属の翅脈がよく似ています。ここで思い出しました。たしか、以前にも調べたことがありました。その時はAmphigerontia contaminataという種だろうという結論でした。この種は「日本昆虫目録第4巻」では九州産となっていますが、ヨーロッパに広く分布している種なので、九州だけでなく近畿でもいてもおかしくはありません。これかなと思っています。





これはマドチャタテ科のPeripsocus属だと思われます。







結構、数がいて、この日は4匹見つけました。





これはこの間から見ているケチャタテ科のValenzuela flavidusだろうと思います。眼が大きいので♂かな。



これは最初、ウスイロチャタテ科のクリイロチャタテかなと思ったのですが、縁紋の形が違います。やはり、マドチャタテ科のPeripsocus属みたいです。

廊下のむし探検 フユシャク、カメムシなど

2020-12-23 20:40:16 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第338弾


今日は少し暖かかったのかな。午後からマンションの廊下を歩いてみたのですが、意外に虫がいました。たくさんいるキモグリバエを除いて全部で25匹ほど。



ハエやハチ、チャタテムシは難しいので、その他の虫から。最初はシロオビフユシャクで、フユシャクの1種です。





アブラムシの有翅型ですが、名前は分かりません。



それから、いつもいるマツヘリカメムシ



最後はたぶん、キハダカニグモだろうと思います。

廊下のむし探検 ハエとかフユシャクとか

2020-12-20 20:01:11 | 廊下のむし探検
廊下のむし探検 第337弾


今日は少し寒さがましになったようです。それで、午後から廊下を歩いてみました。やはり虫は少なかったですが、思わぬ収穫もありました。





最初はヌカカ♀の仲間です。このようなヌカカも以前、少しだけ調べてみたことがあったのですが、Forcipomyia属だろうというというところで終わっていました。どうも、ヌカカとか後で出てくるブユは気乗りがしません。



これはMCu脈がありそうなので、たぶん、ヤマユスリカ亜科♀だと思います。そこから先は分かりません。



虫が少ないので、いつもは撮らないヒゲナガカワトビケラも写しておきました。これはほとんど一年中見ます。



ナミネアブラキモグリバエもついでに写しておきます。



写した途端に逃げてしまったので、写真はこれ一枚です。以前、撮った写真と比べてみると、オオイタツメトゲブユ♀のようです。







これが収穫でした。以前も見たことがあったのですが、たぶん、クロオビフユナミシャクの♀です。記録を見てみると、以前見たのは2018年12月21日でした。ほとんど同じ日でしたね。フユシャク♀は翅が退化しているのですが、これはかなり翅らしい翅を持っています。