貴の一文~23BYの酒造りを終えて
聖蹟桜ヶ丘の素敵な会を終えて今季 「貴」たあぼと初飲み
恋の悩みを抱えつつ無事「皆造」を向かえた「たあぼ」
精神的にも肉体的にも開放される日が一日も早くやってくる事を祈って
さてさて造りを終えた 最初の「貴の一文」 昨年と同じ題目で答えていただきました。
※今年はいろんな意味で精悍な顔つきになってます。
『23BY造り全般について』
昨年、22BYと比較すると、全般的にしっかりと酒造りが出来たと思っています。
まず、気温が西日本では記憶に無いくらい、寒かった年でした。 よって、もろみを暖める日が多かったです。
米も、大体思った吸水歩合で止めれば、思ったとおりのもろみの解け具合になりました。
今年は米味のきちんとしながらも、後味がやさしくまとまる そんなお酒に仕上がったと思います。
『新酒生の位置付け』
新酒は、出来上がって3ヶ月くらいの期間で、蔵において低温保存されていれば、本当にわかりやすい美味しさなので、
お花見の時期もどんどん生酒を楽しんで頂きたいと思います。
ただ、生酒はその性質上、徐々にグルコース(糖分)が増えて甘く、食中酒に向かなくなっていきます。
そのあたりをご理解いただいた上で、徐々に、食中向きから食前などに楽しむ→火入れの商品に変えていくという形をお願いできればと思います。
『レギュラー商品について』
今年のお酒は、米の解け方が本当に程よかったので、よい感じの米味が出ていると思います。
レギュラー純米などもよい感じの米味が出ています。
これからの時期は、冷酒か温め(40℃程度)の燗くらいで呑んで頂き、
夏を越えたあたりからは、味の丸みが増してきますので、45℃あたりの提供も楽しめるかと思います。
『辛口酒について』
私も、現在販売されている22BYの辛口純米と、23BYのお酒の瓶詰め(出荷はもう少し先)をやっています。
22BYは出荷時は米が硬かったので、味乗りが悪くご迷惑をおかけした部分もあろうかと思いますが。
今の時期では、燗で美味しくいただける味わいになっております。23BYの商品に関しても、今年は丸みがあって温度への対応もきっちり出来ます。
揚げ物とばっちり組み合わせてください。
『山廃仕込み酒について』
このあたりは、私自身毎年勉強として頑張っています。
現在21BYあたりの出荷をしておりますが、熟成をして味乗りがしてきた山廃の燗酒とクリームチーズや
ちょっと洋風な料理などとの乳酸つながりの料理との組み合わせは本当にうま~いです。
今年(23BY)のお酒はまだ1年半くらい先になると思いますが、まだ若くて評価は難しいですが、将来が楽しみです。
『夏の酒について』
米味の出方と微量の炭酸ガスからくる舌にあたるピリピリ感。
夏に日本酒?と思われている方はまだまだたくさんいらっしゃるでしょうが、女性のうすにごり系のお酒への関心は年々高まっていると感じています。
女性でビールが苦手な方にこそ、ぜひとも飲んで日本酒の印象を変えていただきたいと思います。
『今年のチャレンジ』
低アルコール系(13%台のアルコール度数)も研究仕込みはやってます。
私は個人的に白ワインも楽しむので、ワイングラスなどで楽しめるやや低めの度数だけれども、アミノ酸の旨みもあり、
やや酸味もあって食事と共に楽しむことで生きるようなお酒、
このあたりも、まだ研究醸造段階ではありますが、日本酒の可能性をまだまだ追求するべく研究を続けたいと思います。
発表できるかどうかは、もうしばらくお待ちを。。。
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