貴の一文 24BY 今期の造りへの所信表明
さてさて秋の会も直前 台風が近づいていますが30日はきっと秋晴れとなるでしょう!
味のりのした「ひやおろし&秋の酒」がそろっております。
やっと秋めいてまいりましたのでジャストフィットの体感で利き酒していただけると思います。
久々に「貴の一文」です。
人気者の永山先生 造り後の「ご挨拶飲み食い」のお疲れが出ていないか心配です。
チャリってる割にはかなり身重な感じですが・・・・
では恒例の今年の仕込へ向けての「貴の一文」です。
今年の「貴」の酒造りのテーマ
今年は、「次への10年に向かうための1年」にします。
2001年から自分で酒を造り始め、12年目の酒造りになります。
今年は、9月より年間雇用のスタッフを2名入れ、長いスパンで、人材育成からやっていく酒造りにしたいと思っています。
今年は、「十四代」高木さん、「伯楽星」新澤さん、「乾坤一」大沼さんなどの蔵を見せていただき、
それぞれの蔵で次の時代への設備投資や人材育成をされているのを直に感じ、いつまでも、小規模を売りにする蔵ではなく、
後輩たちに「潰す気でかかってこい!!」と言わせるAKBの麻里子様のような強い自分になる為の1年にしたいと考えています。
今年のお米の傾向と対策
やや、全国的に米が足らないという話もでておりますが、自社田での栽培に関しては、台風もなく「豊作」だと思っています。
やや8月下旬から9月上旬にかけての気温が高い為、高温障害(米の内部が硬くなり、
酒質が硬く味乗りが悪くなる年)が心配ですが、そこまでは悪くないかなという印象を持っています。
今年の「ひやおろし」について
なんか、最近「はやおろし」が更に増えて、なんだかなぁ~という印象を感じてしまいます。
さんまの肝と身を一緒に頬張ったのちにどういう酒が飲みたいか。
きのこ料理とどういうお酒を一緒に楽しみたいか。
きちんと稲が黄金色になる時期にはお酒自体も色づき、酒が料理を呼び寄せるような酒こそ、「ひやおろし」と呼ぶべきでしょう。
今年も「丸み」を帯びたようやく「緑の味」から「大人の味」に変わりつつあるこのタイミングが「ひやおろし」の味ですし、そういうお酒だと思っております。
一杯目は「ひや(常温の意味)」で、二杯目は「ぬる燗」で。
落語の世界の様にひやおろしを楽しみましょう。
いよいよ登場 「山廃純米大吟醸 2009」について
高級と呼ぶべき日本酒はどうあるべきか。
私はずっとこのテーマを考えています。
誰もがわかる指針は「全国鑑評会金賞」でしょう。
しかし、審査員に自分の作品の評価をゆだねるべきではないと私は考えます。
最高級酒とは、「私の考える最高を昇華させたもの」であるべきです。
「複雑なアタックから入り、口の中で酸や米味がはじけながらも、フィニッシュはみずみずしくもあり、酸が輪郭を形成し、
余韻に高級な米味がす~~と伸び最後まで楽しめる。
日本酒は世界中で評価される醸造酒だと信じています。
「貴」が選ぶ今年の1本
これは、本当に難しいですね。。。
私の良いお酒の基準
「よい米味を引き出しているか」
「酸が綺麗に輪郭を形成し、味ダレが無いか」
「フィニッシュはきちんと丸くやさしいか」
先入観なく飲んで旨いな~と思ったのは、先日ブラインドで出されて、おお!!って思った「長珍 しんぶんし60」でした。
でも、私は実は「雄町」好き。
うちの純米吟醸雄町が良い熟味と米味の膨らみ方と酸の出方、私は、かわいいからこいつも1本にあげたいな~。
「貴の一文」を書き上げたあとは親方が「日高見」と並び「「貴」をおすすめいただいております「匠 達広」さんへ
先月 新宿南口から御苑へ移転されました。
今回も素晴らしきお鮨のフルコース!!!!!!
最初は「貴フルコース」 特別純米~純米吟醸・雄町~山廃純米・雄町~2011年ひやおろし・お燗
そのあとは東洋美人13BY山廃~長珍・19BY釜湯~写楽・夏越し酒~奥能登の白菊・純米吟醸~喜久醉・大吟醸~菊姫・菊理姫
記憶だとこんなか~? たあぼ? うわ~飲みすぎだぜ~
普通にお支払したらとんでもないぜ~
西親方 ありがとうございます。
「貴」のお酒は食中に合うのはもちろん「長珍・釜湯19BY」が怪物のような熟成 我々にはK点越え
しんぶんし60を超えたか? たあぼ?
永山さん 完全に寝起き顔 カウンターで寝たことばれたら「すし王子」に怒られるぞ~~~
気が付けば 午前1時30分
遅くまですいませんでした。
この後のたあぼ画像はNG お蔵入りです。