貴の一文~信じましょう、日本酒の力を
う~ん 今日も大きな余震 3月11日よりちょうど1ヶ月
地震慣れしない備えの気持ちを持って、終わりの見えない余震に対処していきます。
皆様もくれぐれもお気を付け下さい。
東の蔵元には限りない恩と尊敬の念を持つ「貴」たあぼよりメッセージが届きました。
以下 「貴の一文」
気がつけば東日本大震災から早一ヶ月が過ぎようとしています。
まずは、この度の東日本大震災に被災された蔵元様に対し、
心よりお見舞い申し上げます。
そして、残念ながらこの震災において直接ではないかもしれませんが、
お知り合いの方々が命を落とされた方もいらっしゃるかと思います。
書面をお借りし、お悔やみ申し上げます。
あの日、弊社では瓶詰めをしていたのですが
ちょうど3時の休憩に入りテレビをつけたら気仙沼だったかと思いますが、
港の映像が出ていました。
最初は「ん?津波は今回も来ないのかな?」っという感じでしたが、
それから、あの大津波の映像が飛び込んできました。
そして、私達が酒の会でよく会う蔵元の方々のお蔵が被災されました。
特に、今日「貴」がこうして日本酒のブランドとしてお客様に認知いただく上で、
私にいろいろ日本酒について教えてくださった師匠でもある
「日高見」さんの蔵が被災されたのは、私にとってあまりにショッキングな出来事でした。
そして、しばらくの間連絡を取る事が出来ませんでした。
また、「日高見」さんには私と共に「貴」を造り上げた蔵人である奥原さんもおり、
このブログで弟さんから「安否不明」という話が出た時には私も真っ青になりました。
(すぐに蔵で復旧作業をやっていると連絡が入りました)
正直な話、私もこのニュースをテレビやインターネットで見すぎた影響か、
心が抜け殻のような感じになって、大切な仕事が手に付かないような状況でした。
被災地の方々が一つのおにぎりを分け合っている時に
日本酒に何が出来るのだろう。。。
そんな事を考えたりもしました。
でも、私のような日々そんなに深く考え込まない人間でも今回の震災
そして原発とテレビを見てるだけで、心が鬱になってしまう今日この頃。
でも、だからこそ一本の日本酒で仲間たちと会って呑み交わすことがどれほど大切なことなのか。
まさに、今こそ「日本酒の力」を見せるときなんじゃないかと思いました。
まずは、東北のお酒をどんどん呑んでください。 日本酒は米から出来る第一次産業です。
でも、お酒を造るという工程は第二次産業です。
そして、そのお酒を呑まれる場所は第三次産業です。
まずは、東北のお酒を応援しましょう。
でも、日本という国もまた一つの生命体のようなもので、
一箇所を集中的に消費すると、反対側(西日本)がまたおかしくなってしまう。。。
結局は、一人ひとりが平時の心理状態に近づいた上で日々の業務を精一杯行い、
出た利益を少しでも震災復興に募金する。。。
こんな形が一番だと思います。
募金というより、私は東北への恩返しだと思います。
自動車一つとっても東北の技術が無ければ世界中がストップしてしまう。
お酒造りも「金賞」の原動力はそのほとんどが東北であり、
私達はその技術を盗んできては自分達のものにしているようなものです。
東北の皆様からいただいた恩を少しでもお返しすること。
これが、私の今年の大きな活動目標にしていきたいと思います。
最後に、先日「磐木壽」の鈴木さんが来られた時の写真をアップします。
必ずや復活してくださることを心よりお祈りいたします。
※左 「磐城壽」 鈴木 大介君 再興へ向けて進んでいます。
6月21日~22日 渋谷シダックスホール
「power TO THE 東北! 北関東!」 2蔵とも参加してくれます!
以前「どこんじょう」という山廃を飲んで、「これは味があって美味しい」などと母が生意気にも言っておりました。
私も応援したいと思います。
今回の災害は単なる募金ではまかなえないのでは、という気がします。
まとまった支援が必要なら(出来るかどうか分かりませんが)教えて欲しいと思います。
6月の会にはこれが最後の会にならぬよう皆様の励ましPOWERを彼に送ってください。
蔵再建には時間とお金がそして場所 問題はたくさんありますが、「磐城壽」が飲める日まで
マチダヤは大ちゃんを応援し続けます!!!