S&R shudo's life

ロック、旅、小説、なんでもありだ!
人生はバクチだぜ!!!!

真冬の狂想曲2-2

2006-07-04 17:40:29 | 真冬の狂想曲
2-2
 俺は携帯電話の充電器と仕事用の携帯電話をコートのポケットに押し込みながら、
近所に住んでいる、うちの会社の従業員に電話を掛けた。
「アキ、お前家におる?」
アキは少し警戒しながら家にいる事をおれに告げた。
「家にはおるけど、用事があるけ…」
アキの言葉を止めさせて俺は話しを続けた。
「松のヤツから電話あってから、今から東京行こうとかふざけた事言いよるけ、お前悪いけど今からすぐ行橋駅まで乗せて行ってくれん?特急に乗らんと間に合わんけさー。」
アキはどうやらまた俺に連れ回されると思ってたらしく、ホッとしたように、
「それならいいよ。夕方からやけ、用事があるの。」

玄関の鍵を閉めて、県道までの70mを歩き出した。県道まで後10mぐらいの所で、
アキの運転する軽のオープンカーが右折して来た。俺を通り越し、俺の家の横の空き地でUターンをして、俺の横で車を止めた。
「悪いの、アキ。」
一応の断りを入れて、窮屈なオープンカーに体を押し込んだ。
コメント
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