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法定速度を軽く無視する小さなオープンカーの窮屈な助手席で、携帯電話を取り出し、女房の睦に電話を入れた。
「なんか、ちょっとさー、松がなんかトラブってて、今から東京までついてきてくれっち言いよんけ、ちょっと東京に行ってくるわ」
「いつ帰ってくるん?」
睦は少し機嫌の悪そうな声を出した。
「何日かかるか解らんけど、15日までに帰って来んかったら、おまえが従業員に給料やっちょって」
「解ったけど、気をつけてね…。」
結婚して4年、最近は睦も俺って男を少し理解してきたらしい。文句の一つも言われずにすんだ。なんとか4,5日で帰ってきてやりたい。
法定速度を軽く無視する小さなオープンカーの窮屈な助手席で、携帯電話を取り出し、女房の睦に電話を入れた。
「なんか、ちょっとさー、松がなんかトラブってて、今から東京までついてきてくれっち言いよんけ、ちょっと東京に行ってくるわ」
「いつ帰ってくるん?」
睦は少し機嫌の悪そうな声を出した。
「何日かかるか解らんけど、15日までに帰って来んかったら、おまえが従業員に給料やっちょって」
「解ったけど、気をつけてね…。」
結婚して4年、最近は睦も俺って男を少し理解してきたらしい。文句の一つも言われずにすんだ。なんとか4,5日で帰ってきてやりたい。