3-2
「岡山は?」
「やっちゃん、佐々木っち会った事あるやろ?田川の。」
俺は一瞬考えて、
「あー、前に松崎建設の協力会であったヤツ?」
「おう、その佐々木が詐欺師グループの一人やったよ。ほんで自分だけは助かりたいもんやけ、こっちに寝返ったんよ。コイツが東京の事務所を知っとるけ、コイツに案内させないけんのやわー。コイツが今、岡山にガラかわしとるけ、岡山から合流せっち言っとるんよ。」
「大丈夫なん?逃げるんやねーん?ソイツ。」
松は嫌な笑い方をしながら、嬉しそうに言った。
「佐々木の女も家族も実家も、全部押さえとるから、アイツはもう逃げきらん。」
「ほんで、俺はどうしたらいいん?」
「やっちゃん東京詳しいやろ?俺達はみんな顔が割れとるけ、向こうが気付いたら逃げるやろ。やけ、やっちゃんが事務所に張り付いて、中村ってのが出てきたら、尾行して家を突き止めて欲しいんよ。家が解ったら押し込んで、ソイツの嫁さんと子供押さえてくれん?」
やっぱりこんな荒事に巻き込まれてしまうんだなと思いながらも、打ち合わせを続けた。
「それはいいけど、俺その中村ってヤツの顔知らんよ。」
「ノブ!」
松は真横にいるノブを大声で呼んだ。
「お前、前一回、中村を見た事あるよの?」
ノブが考え込んでいると、
「半年ぐらい前、博多のクラブで会った事あろうが!」
ノブもようやく思い出したらしく、慌てて答えた。
「あー、あのしょぼいオッサンですか?眼鏡かけた?」
「おう、そうよ。お前ならチラっとしか会ってないし、大丈夫やろ。お前やっちゃんと一緒に行動せ!」
「解りました…。」
ノブも、もう完璧に諦めたようだ。
「岡山は?」
「やっちゃん、佐々木っち会った事あるやろ?田川の。」
俺は一瞬考えて、
「あー、前に松崎建設の協力会であったヤツ?」
「おう、その佐々木が詐欺師グループの一人やったよ。ほんで自分だけは助かりたいもんやけ、こっちに寝返ったんよ。コイツが東京の事務所を知っとるけ、コイツに案内させないけんのやわー。コイツが今、岡山にガラかわしとるけ、岡山から合流せっち言っとるんよ。」
「大丈夫なん?逃げるんやねーん?ソイツ。」
松は嫌な笑い方をしながら、嬉しそうに言った。
「佐々木の女も家族も実家も、全部押さえとるから、アイツはもう逃げきらん。」
「ほんで、俺はどうしたらいいん?」
「やっちゃん東京詳しいやろ?俺達はみんな顔が割れとるけ、向こうが気付いたら逃げるやろ。やけ、やっちゃんが事務所に張り付いて、中村ってのが出てきたら、尾行して家を突き止めて欲しいんよ。家が解ったら押し込んで、ソイツの嫁さんと子供押さえてくれん?」
やっぱりこんな荒事に巻き込まれてしまうんだなと思いながらも、打ち合わせを続けた。
「それはいいけど、俺その中村ってヤツの顔知らんよ。」
「ノブ!」
松は真横にいるノブを大声で呼んだ。
「お前、前一回、中村を見た事あるよの?」
ノブが考え込んでいると、
「半年ぐらい前、博多のクラブで会った事あろうが!」
ノブもようやく思い出したらしく、慌てて答えた。
「あー、あのしょぼいオッサンですか?眼鏡かけた?」
「おう、そうよ。お前ならチラっとしか会ってないし、大丈夫やろ。お前やっちゃんと一緒に行動せ!」
「解りました…。」
ノブも、もう完璧に諦めたようだ。