S&R shudo's life

ロック、旅、小説、なんでもありだ!
人生はバクチだぜ!!!!

真冬の狂想曲5-2

2006-07-19 09:45:52 | 真冬の狂想曲
5-2
 タクシーは靖国通りを新宿駅方面に向かい、ドンキホーテの前で俺達を降ろした。俺達は靖国通りを横断し、歌舞伎町の中へと歩き出した。
俺は、まさか昼間ゲームで歌舞伎町で暴れ、夜は本物の歌舞伎町に来るとは思いもしなかった。いったい何をやってるんだろう…。一人そんな事を考えていると、松が振り返って、ホテルが取れたのかを聞いてきた。俺は、東京の知り合いが今探してくれているから、しばらく待つよう告げた。
「じゃー、とりあえず飯でも食おうか。松木社長、何か食いたい物あるですか?」
「いや、何でもいいよ。」
「やっちゃんも何でもいい?」
俺もこだわらないと返事をした。松は携帯電話を取り出し、電話をしながら歩き出した。
軽い坂道を上り、花屋の向かいを左に曲がり、小さな韓国料理の店の前で立ち止まった。
「みんな、辛いもの平気?」
珍しく松が気を使ってみんなに聞いた。みんな、平気だと言った。俺は辛い物は苦手だったが、一人わがままは言えずみんなに同調した。
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