S&R shudo's life

ロック、旅、小説、なんでもありだ!
人生はバクチだぜ!!!!

真冬の狂想曲4-3

2006-07-15 10:12:27 | 真冬の狂想曲
4-3
 改札を抜けるとすぐ、松が佐々木に平井の居場所を聞きだすよう指示を出した。上手く話をするよう念を押していた。佐々木は携帯電話を取り出し、副島という名を検索し、発信ボタンを押した。俺は佐々木の携帯電話に耳を押し付けた。相手との会話を聞く為だ。
3コールで電話の相手が出た。
「どうした?佐々木。」
「今からですね、東京に行こうと思ってるんですけど、自分もう金が尽きてですね…。平井さんいくらか用立てて貰えんですか?」
電話の相手は怪訝そうな声を出した。
「お前、東京まで何しに行くんだ?今、松崎が動きよるらしいから、あまり出歩かないほうがいいぞ。」
佐々木は相槌を打ちながら、話を続けた。
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