ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

青海湖

2014-04-22 23:10:15 | Weblog
さきほど「チベット」という単語をネットで検索してしまったが為に、
パソコンがネットに繋がらなくなった。

さて、西寧に着いて2日目は、朝から青海湖(ココノール)へ。

片道約2時間半。


山はちょっとだけ春。
羊の放牧。人間がすごく小さく見える。



羊がもくもくと道路脇の草を食べている。



そして、湖畔で中華料理の昼食をとり、もちろんニーハオトイレに入っていざ、青海湖へ。



海抜約3200メートルにある塩水湖。



モンゴル人やチベット人は、この湖に神が宿ると信じている。



とにかく透き通った美しい水。



そうなると、新たな「神」が自己主張したがる。



まったく、共産党というのは、どこまで無粋なのか。
正面に魚雷発射実験基地などを造りやがって。
ガイドさんによると、しかも、1960年代の遺物とか。

いやいや、この基地、後から塗り直しているだろう。

気を取り直す。



本当はチベット仏教のお寺がある鳥島などに行けるらしいんだけど、
行ったのが少し早すぎて、船が出ていなかった。

まあいい。おかげで中国人観光客も少なく、比較的静かだった。

湖畔でチベット人のおばちゃんに勧められるがままに食べたヨーグルト。



砂糖も粗目で、すごく美味しかった。

で、道ばたのヤクに挨拶しながら帰路へつく。



西寧市内に着いてからは、すっかり仲良くなった現地ガイドさんと運転手さんと一緒に
お2人ご推薦の地元料理の店へ。

羊の腸詰め。



食べても減らない麺。



ハダカムギで作ったおかゆ。



どれもこれも、ここの気候にあったものばかりだ。

ガイドさんは、土地の少数民族の土族という民族の出身で、漢族ではなかった。
もとは契丹系で、中国の隋の時代には、西寧あたりに大きな国を築いたらしい。
隋の皇帝は、契丹系だ。
中国の王朝は、いまでこそ漢族が周辺の少数民族と蔑視する人たちが、
入れ替わり立ち代わり国を築いた歴史をもつ。漢族の王朝は確か2つしかなかったか。

ガイドさんは、自分の民族の言葉はもちろん、モンゴル語とチベット語も簡単な会話ができるほか、中国語がわかる。
すごい。
そして、自分たちの民族の歴史に誇りを持っていた。

でも、自分たちの言葉は文字を持たなかったがために、いまでは若い人は聞き取れても話すことはできず、
子どもたちとの会話も、もっぱら中国語を使うとか。
そして、子どもたちは中国共産党が作った歴史を自分の歴史として学ぶ。

ちょっと悲しい話だ。


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