ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

難しいリクエスト

2014-05-10 10:33:35 | Weblog
やっと週末。
先週は日曜日から、法定の出勤日だった上に、お腹の調子が悪く、
体力的にきつい1週間だった。

最近は、友人と飲みに行く機会もめっきり減ったのだけど、
この1週間は比較的多かったので、
毎晩誰かと飲んでいるような上海在住の人たちは、
本当に体力があるなあと改めて感心した。
もしくは、その人たちにとっては、食事自体が仕事になっているのかもしれない。

昨晩は、上海在住の非常に気が合う日本人の友人と、
日本から来た、初対面だけど古くからの友人みたいな雰囲気の人と一緒に、
上海ではそこそこオシャレスポットと言われているところに食事に行った。
ウォーターフロントで、注目され出した頃のお台場くらいな位置づけのところだと思う。

が、レストランは、どこもガラガラ。
メイン通りに面しているレストランは閉店しているし、
「エリア、どんどん拡大中」という宣伝とは裏腹に、なんとも寂しい雰囲気だった。

おそらく、土日はまた違うのだろうけど、金曜日の夜にこれでは、という感じで、
私たち以外のお客さんは全員中国人で、たぶん比較的お金持ちの層。
しかも、単なるお金持ちではなくて、経費に家族の外食代をつけられる人たち、
という雰囲気だった。

席がガラガラだったおかげで、私たちは中国人と少し離れた席に座ることができ、
非常に静かで快適な食事ができた。
広東料理を食べたのだけど、日本人が3人、しかも全員が女性だと、
野菜中心のオーダーになるので、比較的安くなる。
それでも一人当たりお酒込みで300元(約5000円)くらい。
これが肉だ、海鮮だと頼み始めると、たぶん倍くらいの消費になる。
確かに、これではボリュームゾーンの中国人には無理だろう。

日本から来た人のリクエストが「上海のOLが行くようなところ」だったのだけど、
これが非常に難しい。日本のようなイメージでは探せない。
私の部下のOLたちに聞いたら「じゃあ、ケンタッキーが一番多いよ。私、週3でケンタッキー」
という返答で、20年前に比べると、中国の生活水準はかなり上がったとも言えるし、
金曜の夜にデートや友人との食事でケンタッキーはあるまい。高校生じゃあるまいし。
というギャップは、まだある。

中国人には「場を読む」という文化がないだけに、
「場」に対して価値を見いだし、それへの対価を払う、という感覚もあまりないと思う。
うるさかろうが、隣で痰を吐いていようが、
安くて美味しいものがお腹いっぱい食べられればいい、という感覚のほうが、
まだ主流だと思う。

酔うと、どうしても中国人に対して1日に1回は腹を立てる、という話になりがちで、
特に公共のマナーが悪いことは、日本人と中国人の間の大きな溝だと思う。
なんで、地下鉄やバスで、降りる人を待たず乗り込んできて、
こちらが降りようとすると殴ってくるのか、
歩道を歩いているのに、逆走してきたバイクに、猛烈にクラクションを鳴らされるのは心外だ、
そこら中で痰を吐いたり、子どもに道路などでトイレさせるのはやめてほしい、など、
ワケのわからない怒りは、どんなに精神鍛錬を積んでも乗り越えるのが難しいと思う。

これが日本に帰ると、なんで日本人はこんなに村感覚なんだ、という気持ちに、
たぶんなるんだろうなあ。


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