りつこの昨日今日

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1月のエッセイ

2019-01-10 14:17:16 | 日記

 2019年、平成の終わりに

 

 

 年号の変わる今年、私は後期高齢者となる。好むと好まざるとにかかわらず。

 その真っ先に来るのが運転免許の更新に必要な「認知症テスト」なのだ。好天に恵まれた気分の良い新年に、面倒なことだ。前にシニア講習を受けた教習所に電話をすると、

「四月十日までいっぱいです。当日は、認知症テストの如何に関わらず3時間講習で、費用は一律9500円です。8時半集合で夕方までかかります。お名前から言ってください。」

 認知症テストの結果によって、講習の種類も時間も違うはずだ、と尋ね返すと、それしかやっていない、というばかりだ。

 更新のはがきを見直して、免許センターに問い合わせの電話を掛けたがお話し中ばかりでらちが明かない。少し遠いけれど日野市にある教習所に掛けてみた。今度は

「認知症テスト、750円です、その結果によって講習を受けてください。」

こちらは更新はがきの通りだった。そこでさっきのところにキャンセルを入れると「分かりました」も言わずにガチャンと電話が切られた。

「なんだ、これ」

 車好きの若い人が減って、教習所も経営が大変なのかしら。それにしても。

 年末年始のニュースでは、ただイライラしたから、などという理由で轢き逃げや傷害事件を起こし、バイクをひっくり返すために夜の道路にロープを張った男も報道されていた。

 皆、どうしてそうイライラするのだろう。青空がこんなにきれいな新年なのに。

一年ごとに年を取るのは当たり前。今や、九十、百で、なお畑仕事や商売に精を出し、頼られている人も多い。

 駅伝の選手たちのように、ベストを尽くして爽やかに、とまではいかなくても、一日、一日できることを精いっぱいやって、楽しいと思って過ごせたらいい。小さな冒険も胸において。

           〈20190111〉

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