馳星周は今年3冊目くらいかな?
結構前にでた本。

ストーリー:
80年代後半―バブル全盛期の頃―ディスコの黒服をしていた堤彰洋は幼馴染の三浦麻美の紹介で、地上げ屋の斎藤美千隆の下で働く。
麻美は極貧の家庭に育ち、大学で偶然同じクラスになった波潟早紀に近づき、早紀の父親で”地上げの神様”の異名を持つ波潟昌男の愛人になった。
斎藤美千隆は若いながらも強引な手段を使いのし上がり、関東でもようやく名を知られるようになった地上げ屋。密かに麻美とは関係があり、麻美を通じて波潟の情報を入手していた。
波潟の下で勉強するよう命じられた彰洋は、波潟の鞄持ちをしながら波潟の情報を美千隆に送るようになる。麻美は互いに憎悪する早紀と偽りの仲直りをし、早紀と彰洋をくっつけることに成功、彰洋の弱みを握る。
美千隆は日本、そして世界に自分の王国を築くという野心のために彰洋、麻美を利用して波潟を追い落とそうと画策していた。
しかし関西一の地上げ屋、金田が彰洋に接触し、彰洋に二重スパイを強要し、麻美は株屋の市丸と組み、密かに波潟、美千隆を追い落とそうとする・・・。
感想:
ストーリーは彰洋の視点と麻美の視点から交互に描かれ、4部構成から成るのだが、エピローグにあたる第4部を除いた3部が、何でもって区切られているのかよくわからなかった・・・
バブルの頃を舞台にしてもなぁ~と、あまり期待しないで読んでみたのだが、これがめちゃくちゃ面白い。ページ数が膨大で、それぞれの思惑がごちゃごちゃ交わっているのだが、そのわりに、主要な登場人物は彰洋・麻美・美千隆・波潟の4人に加え、脇役として早紀、そして後半に金田・市丸が加わるくらいで、けっこう単純な構図だったりする。この作者の小説にしては珍しく、中国・台湾・アメリカ系の人間がほとんどでてこず、人が死ぬ場面もまったくない。ちょっと意外だった。
結局最後はバブルの崩壊もあり、誰も得をしないような終わり方になるのだが、何気に読後は爽やか?
結構前にでた本。


ストーリー:
80年代後半―バブル全盛期の頃―ディスコの黒服をしていた堤彰洋は幼馴染の三浦麻美の紹介で、地上げ屋の斎藤美千隆の下で働く。
麻美は極貧の家庭に育ち、大学で偶然同じクラスになった波潟早紀に近づき、早紀の父親で”地上げの神様”の異名を持つ波潟昌男の愛人になった。
斎藤美千隆は若いながらも強引な手段を使いのし上がり、関東でもようやく名を知られるようになった地上げ屋。密かに麻美とは関係があり、麻美を通じて波潟の情報を入手していた。
波潟の下で勉強するよう命じられた彰洋は、波潟の鞄持ちをしながら波潟の情報を美千隆に送るようになる。麻美は互いに憎悪する早紀と偽りの仲直りをし、早紀と彰洋をくっつけることに成功、彰洋の弱みを握る。
美千隆は日本、そして世界に自分の王国を築くという野心のために彰洋、麻美を利用して波潟を追い落とそうと画策していた。
しかし関西一の地上げ屋、金田が彰洋に接触し、彰洋に二重スパイを強要し、麻美は株屋の市丸と組み、密かに波潟、美千隆を追い落とそうとする・・・。
感想:
ストーリーは彰洋の視点と麻美の視点から交互に描かれ、4部構成から成るのだが、エピローグにあたる第4部を除いた3部が、何でもって区切られているのかよくわからなかった・・・
バブルの頃を舞台にしてもなぁ~と、あまり期待しないで読んでみたのだが、これがめちゃくちゃ面白い。ページ数が膨大で、それぞれの思惑がごちゃごちゃ交わっているのだが、そのわりに、主要な登場人物は彰洋・麻美・美千隆・波潟の4人に加え、脇役として早紀、そして後半に金田・市丸が加わるくらいで、けっこう単純な構図だったりする。この作者の小説にしては珍しく、中国・台湾・アメリカ系の人間がほとんどでてこず、人が死ぬ場面もまったくない。ちょっと意外だった。
結局最後はバブルの崩壊もあり、誰も得をしないような終わり方になるのだが、何気に読後は爽やか?