※2020/1/13 追記
結局連載再開はしなさそうな・・・
『修羅の門』
作者:川原正敏
ストーリー:
歴史の陰で千年間、無敗を誇る武術・陸奥圓明流の継承者である陸奥九十九が日本一の規模を誇る空手道場・神武館に道場破りに現れた。迎え撃つ門弟たちをあっさり撃退した陸奥の前に神武館最強の男・海堂晃が立ち塞がる。
早朝、九十九と海堂が仕合った。九十九の必殺技・無空波を破り勝利を確信した海堂だったが、実は九十九が放ったのは虎砲という技であり、真の無空波をくらった海堂は九十九に敗れた。
神武館館長の龍造寺徹心は全日本空手オープントーナメント大会を開催することを決意。実は龍造寺はかつて九十九の祖父・陸奥真玄に敗れた過去があった。神武館のライバルともいえる鬼道館からは天才・片山右京が参戦。龍造寺自身も参戦したトーナメントにおいて、九十九は順当に勝ち進み、準決勝では片山右京を死闘の末、奥義龍破で破る。一方龍造寺も準決勝まで順当に勝ちあがるが、準決勝で謎の男・不破北斗に敗れる。実は不破はもうひとつの圓明流である不破圓明流の継承者だった。不破は九十九を破って不破圓明流最強を証明し、日本の格闘界に君臨しようと企んでいた。が、決勝では圧倒的ピンチに立たされた九十九が伝説の技・四神-朱雀を開くことにより不破を死に至らしめて勝利した。

日本格闘界最強を証明した九十九は続いてアメリカにわたりボクシングヘビー級のリングに立つ。伝説の名トレーナー、エディ・タウンゼントをセコンドに向かえた九十九は次々とヘビー級ボクサーを破っていく。ヘビー級最強の男・アリオス・キルレインをターゲットにすえる九十九だったが、ボクシング界を牛耳るボブ・キングがそれを許さない。が、ついにボクシング統一ヘビー級王座決定トーナメントが開催されることになった。九十九は準々決勝でジャージィ・ローマン、準決勝でマイケル・アーロンを撃破し、決勝戦へと駒を進めた。そして決勝戦でアリオスを無空波で破り、ボクシング界の頂点に立つ。

そして九十九は南米に渡った。ブラジルにはグラシエーロ柔術という不敗の流派があったからだ。そしてグラシエーロ一族が主催するヴァーリ・トゥードに出場した九十九。準決勝で神武館ブラジル支部の怪童・イグナシオ・ダ・シルバを倒し決勝へ駒を進める。一方、グラシエーロ柔術最強の男、レオン・グラシエーロも決勝へ駒を進めた。決勝戦では両腕をへし折られた九十九が絶体絶命のピンチに立つが、四神-玄武を開き、レオンを死に至らしめて勝利を収めた。
そして九十九は、実父でもあり、祖父真玄を年齢を理由に相手にしなかった男を捜してコロンビアに向かった・・・。

以下、2020/1/13追記
コロンビアに向かった九十九は3年以上消息を絶つ。
その間、日本の格闘界では羽生グループが主催する総合格闘技「兵」がブームとなり、神武館のNo2・陣雷も参戦していた。
が、一番の話題となっているのは覆面を被った男・「唵」。九十九を知る者たちは唵の正体が、消息を絶っていた九十九ではないかと推測していた。
そんななか、宮本翔馬VS唵の試合に九十九が登場。唵に代わって翔馬を破る。その立役者は羽生会長に側に侍る山田という謎の男だった。
その後神武館で厄介になる九十九は唵を破り、絶対王者・ビーゴルストを下した台湾の暗殺集団・呂家の刺客・呂布も破り、「兵」最強の座を手に入れる。
アメリカの格闘団体・TSFと兵で開催された1dayトーナメント「APEX」の開催が決まると、九十九も当然エントリー。さらに兵側からは陣雷や、かつて全日本格闘技トーナメントで九十九と戦ったプロレスラーの飛田、さらに呂家からは姜子牙が参戦。
決勝にコマを進めた九十九の相手は姜子牙。絶体絶命に窮地に追い込まれる九十九だったが、突如、失っていたコロンビアでのケンシン・マエダ戦の記憶が蘇った。実は九十九はこの戦いの記憶をなくしていたため、自分は敗北したのではないか、と疑い、自分より強い者に敗れることを望んでいた。が、ケンシン・マエダには死闘の末、四門を開き、四神・白虎によって勝利していた。いまだ不敗であったことを思い出した九十九は息を吹き返し、姜子牙を四神・青龍によって破った。
格闘界の頂点に立った九十九の最後の挑戦者はかつて戦った海堂晃。彼は師・龍造寺徹心との修行により悟りに近い境地にたどり着いていた。
九十九のあらゆる攻撃はすべてカウンターで返され、四門や無空波すらも通じなかった。が、山田(実は九十九の実父・不破現)の編み出した足技により勝利をおさめた。
感想:
突然の連載終了もあり、数ある格闘マンガの中でももはや伝説に近い類だろうか。物語は海堂を破るまでの1部、空手トーナメントに優勝するまでの2部、ボクシングで優勝するまでの3部、ヴァーリ・トゥードで優勝するまでの4部、という構成になっている。1部、2部では九十九の戦い方がはがゆく、格下相手にわざと手を抜いたりしてるのだが、3部からは、どんな戦いでも最初から全力で、危なげない戦いをやってくれる。また、登場人物が実在の格闘家をモデルにしていたりもしてて、それも面白い。

このマンガの最大の魅力は陸奥圓明流の技の数々で、新しい技が出るたびに興奮したものだ。特に衝撃的だったのはボクシングの準決勝でマイケル・アーロン(モデルはマイク・タイソン)の左ストレートに対し、クロスカウンターを出しながら肘の内側で相手の肘をへし折った”獅子吼”。
修羅の門には外伝として、『修羅の刻』があり、これは『門』の連載終了後も数年に一度月刊マガジンに掲載されている。これも非常に面白いのでまた機会があったらとりあげたい。
以下、2020/1/13追記
第弐門の連載開始が告知されたときは狂喜乱舞しました。たぶんこれほど待ち遠しかった連載は今までなかったですね。
そして壊れてしまった九十九がどうなっていくのか、毎号ハラハラしながら読んだのも懐かしい記憶です。
またいずれ続きが始まるといいなぁ。。
結局連載再開はしなさそうな・・・
『修羅の門』
作者:川原正敏
ストーリー:
歴史の陰で千年間、無敗を誇る武術・陸奥圓明流の継承者である陸奥九十九が日本一の規模を誇る空手道場・神武館に道場破りに現れた。迎え撃つ門弟たちをあっさり撃退した陸奥の前に神武館最強の男・海堂晃が立ち塞がる。
早朝、九十九と海堂が仕合った。九十九の必殺技・無空波を破り勝利を確信した海堂だったが、実は九十九が放ったのは虎砲という技であり、真の無空波をくらった海堂は九十九に敗れた。
神武館館長の龍造寺徹心は全日本空手オープントーナメント大会を開催することを決意。実は龍造寺はかつて九十九の祖父・陸奥真玄に敗れた過去があった。神武館のライバルともいえる鬼道館からは天才・片山右京が参戦。龍造寺自身も参戦したトーナメントにおいて、九十九は順当に勝ち進み、準決勝では片山右京を死闘の末、奥義龍破で破る。一方龍造寺も準決勝まで順当に勝ちあがるが、準決勝で謎の男・不破北斗に敗れる。実は不破はもうひとつの圓明流である不破圓明流の継承者だった。不破は九十九を破って不破圓明流最強を証明し、日本の格闘界に君臨しようと企んでいた。が、決勝では圧倒的ピンチに立たされた九十九が伝説の技・四神-朱雀を開くことにより不破を死に至らしめて勝利した。

日本格闘界最強を証明した九十九は続いてアメリカにわたりボクシングヘビー級のリングに立つ。伝説の名トレーナー、エディ・タウンゼントをセコンドに向かえた九十九は次々とヘビー級ボクサーを破っていく。ヘビー級最強の男・アリオス・キルレインをターゲットにすえる九十九だったが、ボクシング界を牛耳るボブ・キングがそれを許さない。が、ついにボクシング統一ヘビー級王座決定トーナメントが開催されることになった。九十九は準々決勝でジャージィ・ローマン、準決勝でマイケル・アーロンを撃破し、決勝戦へと駒を進めた。そして決勝戦でアリオスを無空波で破り、ボクシング界の頂点に立つ。

そして九十九は南米に渡った。ブラジルにはグラシエーロ柔術という不敗の流派があったからだ。そしてグラシエーロ一族が主催するヴァーリ・トゥードに出場した九十九。準決勝で神武館ブラジル支部の怪童・イグナシオ・ダ・シルバを倒し決勝へ駒を進める。一方、グラシエーロ柔術最強の男、レオン・グラシエーロも決勝へ駒を進めた。決勝戦では両腕をへし折られた九十九が絶体絶命のピンチに立つが、四神-玄武を開き、レオンを死に至らしめて勝利を収めた。
そして九十九は、実父でもあり、祖父真玄を年齢を理由に相手にしなかった男を捜してコロンビアに向かった・・・。

以下、2020/1/13追記
コロンビアに向かった九十九は3年以上消息を絶つ。
その間、日本の格闘界では羽生グループが主催する総合格闘技「兵」がブームとなり、神武館のNo2・陣雷も参戦していた。
が、一番の話題となっているのは覆面を被った男・「唵」。九十九を知る者たちは唵の正体が、消息を絶っていた九十九ではないかと推測していた。
そんななか、宮本翔馬VS唵の試合に九十九が登場。唵に代わって翔馬を破る。その立役者は羽生会長に側に侍る山田という謎の男だった。
その後神武館で厄介になる九十九は唵を破り、絶対王者・ビーゴルストを下した台湾の暗殺集団・呂家の刺客・呂布も破り、「兵」最強の座を手に入れる。
アメリカの格闘団体・TSFと兵で開催された1dayトーナメント「APEX」の開催が決まると、九十九も当然エントリー。さらに兵側からは陣雷や、かつて全日本格闘技トーナメントで九十九と戦ったプロレスラーの飛田、さらに呂家からは姜子牙が参戦。
決勝にコマを進めた九十九の相手は姜子牙。絶体絶命に窮地に追い込まれる九十九だったが、突如、失っていたコロンビアでのケンシン・マエダ戦の記憶が蘇った。実は九十九はこの戦いの記憶をなくしていたため、自分は敗北したのではないか、と疑い、自分より強い者に敗れることを望んでいた。が、ケンシン・マエダには死闘の末、四門を開き、四神・白虎によって勝利していた。いまだ不敗であったことを思い出した九十九は息を吹き返し、姜子牙を四神・青龍によって破った。
格闘界の頂点に立った九十九の最後の挑戦者はかつて戦った海堂晃。彼は師・龍造寺徹心との修行により悟りに近い境地にたどり着いていた。
九十九のあらゆる攻撃はすべてカウンターで返され、四門や無空波すらも通じなかった。が、山田(実は九十九の実父・不破現)の編み出した足技により勝利をおさめた。
感想:
突然の連載終了もあり、数ある格闘マンガの中でももはや伝説に近い類だろうか。物語は海堂を破るまでの1部、空手トーナメントに優勝するまでの2部、ボクシングで優勝するまでの3部、ヴァーリ・トゥードで優勝するまでの4部、という構成になっている。1部、2部では九十九の戦い方がはがゆく、格下相手にわざと手を抜いたりしてるのだが、3部からは、どんな戦いでも最初から全力で、危なげない戦いをやってくれる。また、登場人物が実在の格闘家をモデルにしていたりもしてて、それも面白い。

このマンガの最大の魅力は陸奥圓明流の技の数々で、新しい技が出るたびに興奮したものだ。特に衝撃的だったのはボクシングの準決勝でマイケル・アーロン(モデルはマイク・タイソン)の左ストレートに対し、クロスカウンターを出しながら肘の内側で相手の肘をへし折った”獅子吼”。
修羅の門には外伝として、『修羅の刻』があり、これは『門』の連載終了後も数年に一度月刊マガジンに掲載されている。これも非常に面白いのでまた機会があったらとりあげたい。
以下、2020/1/13追記
第弐門の連載開始が告知されたときは狂喜乱舞しました。たぶんこれほど待ち遠しかった連載は今までなかったですね。
そして壊れてしまった九十九がどうなっていくのか、毎号ハラハラしながら読んだのも懐かしい記憶です。
またいずれ続きが始まるといいなぁ。。