これも夜勤の暇つぶしに買って読んだ。
『化生の海』
作者:内田康夫

ストーリー:
北海道余市のニッカウヰスキーで働く三井所園子は5年前、園子の学費の金策のために松前に行くといって家を出た後、石川県橋立の海で遺体で発見された父・剛史がいた。父は毒殺されており、事件はいまだ解明されていない。
江戸時代に隆盛した北前船の取材で北海道を訪れた浅見光彦は園子の父の死の謎に興味を持ち、調査を買って出る。唯一の手がかりは父の形見の土細工の人形。偶然にも同じ人形を松前城の記念館で発見した浅見は40年前の北海道新聞の記事から、剛史が小学生作文コンクールで掲載された作文を発見。その内容を手がかりに調査を進める。
さらに加賀でも同じ人形を発見した浅見は、浅見の母の記憶から、その人形が福岡県の津屋崎で入手できることを突き止めた。また、加賀でかつて北前船で殷賑を極めた豪商のうち、宇戸家が剛史に関わっているのではないかと推測。加賀から山口県福浦、そして石川県山中に居を移した宇戸家、宇戸家の令嬢で大女優だった深草千尋が鍵を握る・・・。
感想:
いい感じに伏線が張られており、後半になって深草千尋と剛史の関係が容易に想像つくのだが浅見光彦シリーズのなかではこの伏線は秀逸だな、と思った。ヒロインの園子は、浅見と一緒に調査したりするわけではないので存在が中途半端な気がしなくもない。というか影が薄いかも。
今回は警察も浅見の正体を最初から知っているので、いつもの水戸黄門みたいなパターンがないのが残念。
それにしても実在の人物が出てきたり、実在の旅館が出てきたりと今回の作品は読みながらネットで調べてて面白かった。
『化生の海』
作者:内田康夫

ストーリー:
北海道余市のニッカウヰスキーで働く三井所園子は5年前、園子の学費の金策のために松前に行くといって家を出た後、石川県橋立の海で遺体で発見された父・剛史がいた。父は毒殺されており、事件はいまだ解明されていない。
江戸時代に隆盛した北前船の取材で北海道を訪れた浅見光彦は園子の父の死の謎に興味を持ち、調査を買って出る。唯一の手がかりは父の形見の土細工の人形。偶然にも同じ人形を松前城の記念館で発見した浅見は40年前の北海道新聞の記事から、剛史が小学生作文コンクールで掲載された作文を発見。その内容を手がかりに調査を進める。
さらに加賀でも同じ人形を発見した浅見は、浅見の母の記憶から、その人形が福岡県の津屋崎で入手できることを突き止めた。また、加賀でかつて北前船で殷賑を極めた豪商のうち、宇戸家が剛史に関わっているのではないかと推測。加賀から山口県福浦、そして石川県山中に居を移した宇戸家、宇戸家の令嬢で大女優だった深草千尋が鍵を握る・・・。
感想:
いい感じに伏線が張られており、後半になって深草千尋と剛史の関係が容易に想像つくのだが浅見光彦シリーズのなかではこの伏線は秀逸だな、と思った。ヒロインの園子は、浅見と一緒に調査したりするわけではないので存在が中途半端な気がしなくもない。というか影が薄いかも。
今回は警察も浅見の正体を最初から知っているので、いつもの水戸黄門みたいなパターンがないのが残念。
それにしても実在の人物が出てきたり、実在の旅館が出てきたりと今回の作品は読みながらネットで調べてて面白かった。