10月21日の日経に、「『守永流』同意なき回収 停滞破る目覚めの劇薬」云う記事があった。日本電産と言った方が伝わるが、ニデックと言う会社の創業者である守永氏の経営手腕によって買収した会社が良くなっていく内容だが、守永氏の手法には問題点もある。
記事の中に、「1日の営業件数を買収前の5倍に増やし、顧客からの見積もり依頼は3倍に増えた」とある。そして「買収した(された)企業の経営が好転するのに、平均2年が掛かる」とあるが、この買収では即座に効果が表れている様だ。流石、永守流である。
しかしこの記事には、一般論では一見良い事ではあるが、本当は問題がある改善策が書かれている。それは、「調達部門では複数の取引先から見積もりを取り、3~5回の価格競争が原則となった。」とある。これは一般的には、正しい改善策と考えられているが、これを実施されると、多くの下請け企業は自社の利益を削って値下げ交渉に応じる事になり、下請け企業の従業員への給与を上げる事に苦しむ事になる。
勿論、下請け企業も企業努力して改善・改革を行い、利益を増やす事も可能である。しかし、この買収された企業は、3~5回の値下げ交渉をされている下請け企業と同じ様に、製造業の大企業から値下げ要求に長年苦しんできた会社である。会社を変えていく事は大変な事である事を、一番よく知っているハズであるが...。
その昔、日産にゴーンが乗り込んできた頃、日産は仕入先に対して軒並み2割カットを伝えてきた。当時丁度、自分もコンサル業務で日産と取引をしていたのだが、2割カットを依頼される事が分かっていたので、3割増しの価格で見積もりを出し、言い値で注文を取った事がある。但し、その契約はT&M(Time and Material)と云う、実際に掛かった金額を請求する契約で、見積りした金額程の費用が掛からない事を分かっていたので(管理していたので)、実際の請求額は見積もり金額より少ない金額で出した事がある。多くの日本人が、この様な気構えで仕事(取引)をすれば、これ程長い間、給料が停滞する事は無かったのだが...。
記事の中に、「1日の営業件数を買収前の5倍に増やし、顧客からの見積もり依頼は3倍に増えた」とある。そして「買収した(された)企業の経営が好転するのに、平均2年が掛かる」とあるが、この買収では即座に効果が表れている様だ。流石、永守流である。
しかしこの記事には、一般論では一見良い事ではあるが、本当は問題がある改善策が書かれている。それは、「調達部門では複数の取引先から見積もりを取り、3~5回の価格競争が原則となった。」とある。これは一般的には、正しい改善策と考えられているが、これを実施されると、多くの下請け企業は自社の利益を削って値下げ交渉に応じる事になり、下請け企業の従業員への給与を上げる事に苦しむ事になる。
勿論、下請け企業も企業努力して改善・改革を行い、利益を増やす事も可能である。しかし、この買収された企業は、3~5回の値下げ交渉をされている下請け企業と同じ様に、製造業の大企業から値下げ要求に長年苦しんできた会社である。会社を変えていく事は大変な事である事を、一番よく知っているハズであるが...。
その昔、日産にゴーンが乗り込んできた頃、日産は仕入先に対して軒並み2割カットを伝えてきた。当時丁度、自分もコンサル業務で日産と取引をしていたのだが、2割カットを依頼される事が分かっていたので、3割増しの価格で見積もりを出し、言い値で注文を取った事がある。但し、その契約はT&M(Time and Material)と云う、実際に掛かった金額を請求する契約で、見積りした金額程の費用が掛からない事を分かっていたので(管理していたので)、実際の請求額は見積もり金額より少ない金額で出した事がある。多くの日本人が、この様な気構えで仕事(取引)をすれば、これ程長い間、給料が停滞する事は無かったのだが...。
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