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「サウジはカショギ事件を終りにはできない」エ大統領

2018年10月20日 | 国際
10月20日 サウジアラビアは「カショギ氏は領事館を出て行った」などと言って、ジャマル・カショギ氏が消えた事件を終わりにすることはできないと、エルドアン大統領は言い、サウジ王国に事件を明らかにするよう促しました。

 Hurriyet

「みな知っているように、サウジアラビアは異なるアプローチをしている。新聞各紙はアブドゥルアジズ・ムトリブという男を指摘している。サウジアラビアはこの問題を明らかにしなければならない。これで終わりにできる問題ではない」と、エルドアン大統領はモルドヴァから帰国の途上、記者団に語りました。

サバー紙は、10月18日、「ムトリブという男が、カショギ氏の殺人に関与している」と報じ、イスタンブルのサウジ領事館の外にいる彼の写真を掲載しました。カショギ氏は領事館に入ったきり行方不明です。

アメリカのポンペオ国務長官との会談について尋ねられたエルドアン大統領は、アメリカはサウジアラビアに“厳しい圧力をかけ”、彼らに説明を求めていると、答えました。


トルコ当局は“拳のなぐりあい”というサウジの言い訳を非難

現政権・公正発展党(AKP)の上級党員が、サウジのジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏がサウジ領事館内で“拳の殴り合い”で死んだというサウジアラビアの言い訳を批判しました。

 Hurriyet

公正発展党の人権問題担当のレイラ・シャヒン・ウスタ議員は、サウジはこの状況に到るまえに説明をするべきだったと言いました。ウスタ議員はまた、検察官、法医学者、治安当局を含めて、トルコ当局は、カショギ氏の死の捜査に関して、すでにある結論に達していると付言しました。

もうひとりのAKP議員ヌマン・クルトゥルムシュ氏は、10月20日、「トルコはカショギ氏殺害の隠蔽を決して許さない」と言いました。


浮き輪で泳いでいた移民が観光船に救われた

10月19日、トルコのムーラを出た観光船上のツーリストたちは、海中で疲れ果てている移民を見つけて、びっくりしました。移民は子供用の浮き輪を身につけ、トルコからギリシャへ渡ろうとしていました。

 Hurriyet

ヌル・モハムマドと名乗った移民は、ムーラ県の有名なリゾート地ボドゥルムから、ギリシャ領のコス島へ泳いで渡ろうとしていました。コス島までは8マイルあります。観光船のトルコ人船長が水中に飛込み、疲れ果てていた男を救いました。彼はどうやら泳ぎを知らないようでした。

船長は船上で移民に食物と飲物を提供しました。モハムマドはビニール袋に入れたパンを持って、4時間泳いでいたそうです。その後、彼は沿岸警備隊に引き渡され、移民センターに送られました。メディアによると、モハムマドは、ボドゥルムで“人間運び屋”に、有り金すべて盗られたので、泳いでギリシャへ行こうと思ったそうです。


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トルコ警察がカショギ氏の遺体を運んだらしいヴァンを捜査

2018年10月20日 | 国際
10月19日 サウジアラビアのジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏の遺体を、サウジ領事館から領事公邸に運んだと思われるヴァンを、トルコの法医学の専門家たちが3時間かけて調査したと、10月19日、国内メディアが報じました。

 Hurriyet

アメリカに住み、ワシントン・ポストに寄稿していた反体制者のカショギ氏は、10月2日、イスタンブルのサウジ領事館に入った後、行方不明になりました。トルコ当局は、カショギ氏は、リヤドから来た暗殺団によって、拷問され、殺され、解体されたと主張していますが、サウジ政府は否定しています。

34CC2342のナンバープレートを付けたメルセデス・スプリンターが、カショギ氏が領事館に入る最後の姿を示す写真に写っています。トルコ警察は、もう1台の領事館の車、34CC1815のナンバーをつけたメルセデス・ヴィトに注目しています。この車は、カショギ氏が消えた後、領事館と領事公邸の間を行ったり来たりしている映像が撮られています。“34”はイスタンブルのコードで、CCは領事用の車を意味します。

10月19日のイエニ・シャファク紙によると、トルコ警察は、捜査中、領事館の閉ざされたガレージの中で、怪しい黒いヴァンを発見したそうです。トルコ当局は、暗殺団は、カショギ氏の遺体を領事館から領事公邸に運ぶのに、この車を使ったのではないかと考えています。この車は、カショギ氏がサウジ領事館に入ってから2時間後、領事館を出て、午後3時9分に、200メートル離れた領事公邸に着いています。

法医学チームは、ルミノールなどの薬品を使って、3時間かけてヴァンを調べ、殺人の証拠を発見したと、イエニ・シャファク紙は報じています。トルコ警察はまた、カショギ氏が消えた直後に、イスタンブル市内や周辺に行った、他の領事館の車も調査しています。


トルコ検察はサウジ領事館職員の尋問を始めた

アナドル通信によると、トルコの検察官たちは、イスタンブルのサウジ領事館の職員たちに、ジャーナリスト、ジャマル・カショギ氏の失踪について尋問を始めています。

Hurriyet

10月19日、領事の運転手、技術者、会計係、電話交換手ら約15人のトルコ人職員の尋問が行われ、職員たちは数人の検察官から厳しい尋問を受けました。カショギ氏は10月2日、領事館に入って以来、姿が見られなくなりました。アナドル通信は、カショギ氏は領事館内で暗殺団に殺害され、解体されたと報じています。

イギリスのM16海外情報局のジョン・サワーズ元局長は、カショギ氏はおそらく、モハムメド・ビン・サルマン皇太子に近い人々の命令で殺されたのだろうと言っています。2009年から2014年までM16の局長だったサワーズ氏は、すべての証拠が、サウジアラビアの事実上の支配者に近い人々によって命令され実行されたことを指摘していると言いました。


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