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黒海岸の地元民が道路建設に反対。コマンド隊も出動の騒ぎに

2015年07月13日 | 国内
7月13日 黒海岸の町リゼの地元民グループが人間の鎖をつくって、道路建設のブルドーザーを阻止し、コマンド隊が出動する騒ぎになりました。

 Hurriyet
ソシアルメディアのスターになった“レジスタンスおばさん”ハヴァ・ベカルさん


政府は、北部トルコに2600キロの道路をつくり、8県の高原牧草地を結ぶ“グリーンロード”プロジェクトを進めています。

 Hurriyet

このプロジェクトに対する激しい抵抗が、リゼのチャムルヘムシン地区で起こりました。地元民は道路の建設で、手つかずの自然の中に家屋や工場が建設されることを恐れ、ユカル・カヴン高原とサミスタル高原を結ぶ道路建設に反対しているのです。

7月10日、地元民グループはブルドーザーがサミスタル高原近くで動きはじめたことを知りましたが、道路の真ん中に壊れたブルドーザーが置かれて、彼らは車で工事現場に行くことができませんでした。

 Hurriyet

7月11日、300人ほどの人々が、石を運んで、べつの道をつくり、コマンド隊が警備している工事現場に到着しました。地元民グループはコマンド隊に臆するところなく、ブルドーザーの前に立ちはだかり、工事を中断させました。

グループの最年長のハヴァ・ベカルさんは、ソシアルメディアで注目を集めました。彼女は棒切れを片手に、治安部隊を非難しました。「こんな道路は要らないよ。政府って、だれだ? 政府は私らのおかげで、政府になったんだろ」

 Hurriyet

夕方、憲兵隊が現場に到着し、活動家たちを現場から強制排除しました。

 Hurriyet

黒海岸地方を変容させる建設プロジェクトは、最近、中央政府と、直接影響を受ける地元民の間の紛争の種になっています。

・・・リゼは全国一のお茶の産地です。丘の斜面に茶畑がひろがる、のどかな風景です。


国会代表者委員会の野党メンバーが大統領宮殿訪問を拒否

国会代表者委員会の3野党のメンバーが、エルドアン大統領への儀礼訪問を拒否したと、7月12日、Hurriyet 紙が報じました。拒否の理由は、この訪問が論議の的になっている大統領宮殿で行われるためだそうです。

 Hurriyet

イスメット・ユルマズ新国会議長が、国会代表者委員会の18人のメンバーに、委員会の選挙の終了に際して、エルドアン大統領への儀礼的訪問に参加するよう要請しました。18人のメンバーのうち、8人は公正発展党(AKP)、4人が共和人民党(CHP)で、愛国者運動党(MHP)と人民民主党(HDP)が3人ずつです。

7月11日、ユルマズ新議長は最初の会合で、大統領との会見のために予定を取っておくよう委員会メンバーに依頼しました。しかし、CHPとHDPのメンバーは大統領宮殿での会見には反対すると言いました。HDPのスルル・シュレイヤ・オンデル議員は、「ユルマズ議長の派遣団に参加する気はない」と茶化しました。

エルドアン大統領が大統領宮殿の外の住居で委員会と会うことを受け入れれば、訪問は行われるでしょう。でなければ、訪問には、AKPの8人のメンバーだけが参加することになるでしょう。


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