トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

ギリシアの退役将軍がトルコ外相の“新オスマン主義”に挑戦

2012年10月08日 | 国際
10月8日 ギリシアの退役将軍で、元・ギリシア軍参謀長が「トルコってなんだ? トルコ人ってなんだ?」という本を書きました。
この本は、ギリシアのアナトリアへの陰謀をつづった、トルコのダウトオール外相の著書「深い戦略」に対抗して書かれたものと言われています。

 Hurriyet
「新ビザンティンを築くのだ!」


著者フラングリス・フランゴス氏は「アナトリアに住むキリスト教徒は光の出現を待っている」とHurriyet 紙のヨルゴ・クルバク記者に語りました。

この本は、征服王メフメット2世やムスタファ・ケマル・アタチュルクを含む多くのトルコのリーダーたちの民族的オリジンに触れ、ダウトオール外相の“新オットマニズム”(新オスマン主義)に対する“新ビザンティン”論を展開しています。

フランゴス氏は、昨年、ギリシア軍内でクーデターを計画したとされて退職させられたヒトです。

・・・やっぱり、ちょっと変わった方だったんですね。一般ギリシア人が「新ビザンティン建設」なんて言ってるわけではありませんから。念のため。


   ギリシア税関のサボタージュで国境にトラック長蛇の列

昨日、ギリシア=トルコ国境イプサラ・ゲートで、ギリシア税関の職員のサボタージュのために、80台ほどのトラックが2キロの行列をつくりました。

 Hurriyet

トルコ側の税関はふつうに機能しているのに、ギリシア側の税関が「のろのろストライキ」をしたためです。

トルコのトラック運転手イブラヒム・ギュレンさんは、ギリシア税関の職員は週末ごとにこれをやると言っています。
「トルコ側の税関は1台のトラックが3分で通過できるのに、ギリシア側は1時間に3台しか通過でない」とギュレンさん。
「しかも、ギリシアのトラックはディーゼル軽油550リットル搭載してトルコに入れるのに、トルコのトラックは200リットルしか搭載できず、200リットル以上持っていると罰金をとられる。トルコのトラックは現在まで、ギリシア税関で何千ユーロも払ってきた」

ギリシアのカヴァラに商品を運んでいる運転手のトゥンジャイ・ユルマズさんも「最近のギリシアはサボタージュが多くて」とぼやいています。
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アクチャカレが日常の生活を取り戻した

2012年10月07日 | 国内
10月7日 トルコ国境の町アクチャカレの生活が次第に正常に戻ってきました。

 Hurriyet

10月3日、シリアの迫撃砲がアクチャカレの1軒の家に命中、5人の市民の命を奪いました。
「私たちはもういつもの生活に戻りました。いつもと違うのは、町をジャーナリストがうろうろしていることだけです。あんたらが帰れば町は正常に戻るんですよ」とアクチャカレのある商店主はHurriyet 紙の記者に言いました。

シリアの迫撃砲が撃ち込まれてから、ぞろぞろやってきて、被害にあった家を訪れる内外のジャーナリストに、町の人々はうんざりのようです。

 Hurriyet
通常の生活に戻ったアクチャカレ


トルコ、シリアの副大統領にアサド大統領との交替を勧告

トルコのダウトオール外相によると、シリアのファルク・アル・シャラ副大統領は“良識ある人物”で、シリアの内戦を終結させるためには、バシャル・アル・アサド大統領とシャラが交替したほうがよいということです。

 Hurriyet

「ファルク・アル・シャラは良識と良心を持った男だ。彼はシリアの虐殺には関与してこなかった。シリアのリ-ダーとして彼よりよい人物はいない」と、ダウトオール外相は昨日、TRTテレビで語りました。「シリアの反体制派は未来のリーダーとして、シャラを受け入れる気がある」

アサドはイスラムの少数派アラウイー派ですが、シャラは最も多いスンニー派で、2006年、副大統領になる前は、15年外相を務めていました。
8月、彼が逃亡したという報道がありましたが、政府はこれを否定。反体制派のリーダーたちによると、いま自宅監禁中ということです。
ダウトオール外相もシャラ副大統領はシリアにいると確信していると言いました。


初期キリスト教の揺籃の地だったトルコ

アメリカのある会社が今月から「トルコ・バイブル・ツアー」というのを始めました。日本人には関係ない話みたいですけれど、トルコに興味をお持ちなのに、アナトリアが初期キリスト教の揺籃の地だったことをご存じない方が多いように思えるので、ちょっと、ひとこと・・・。

 Hurriyet
ムスリム95%以上、モスクだらけの国ですが・・・


使徒パウロも、ペテロも、ヨハネも、トルコに住んでいた、あるいは、トルコで説教をしたことをご存知でしょうか? 新約聖書の多くはトルコの教会への往来に書かれたことをご存知でしょうか? 「黙示録の7つの教会」がトルコにあったことは? 
クリスチャンが最初に“クリスチャン”と呼ばれたのはトルコのアンタキヤだったことはご存知でしょうか?

アンタキヤ(ハタイ)を訪れると、トルコがキリスト教を育んだ土地であることを実感できます。キリスト教徒の方、キリスと教史に興味のある方、アンタキヤは1度は訪れていただきたいと思います。 


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PKKの資金源の麻薬16トンを押収

2012年10月06日 | 国内
10月6日 昨日、東南部ディヤルバクル県のリジェ地区ディベキ村で、憲兵隊がPKKがらみと思われるマリファナ16トンを押収したという政府発表がありました。

 Hurriyet
麻薬は森林の地中に埋めてあった


攻撃をかけてきた5人のテロリストの逮捕が、この麻薬押収に繋がりました。
「この麻薬はPKKの重要な収入源になるはずだった」とディヤルバクルのムスタファ・トプラク知事は言いました。
押収された麻薬は1700万リラで売買さたはずです。

憲兵隊はディベキ村の南の森林地帯を、3頭の麻薬犬を使って慎重に調べ、容器に入れて地中に埋めてあったマリファナ5トンを発見しました。
また、大麻の栽培地で6万株を粉砕しました。PKKの資金源は銃と麻薬の密輸と人身売買だそうです。

「この一件は麻薬事件として検察が調査することになります。ひとつの村で1度にこれほどの麻薬が押収されたのは記録的です」ととぷらん知事。

また、ッディヤルバクル県のシルヴァン地区でも、マリファナ78.5キロを所持した3人が逮捕されました。
PKKの資金が根こそぎになるといいですね。


「戦争反対!公正発展党(AKP)反対!」のデモ

「必要なら戦争も辞さない」と叫んだエルドアン首相。たちまち「戦争反対」のデモが起こりました。
10月4日、政党、組合、職業集団、NGOがイスタンブールの中心タクシム広場に集まって、シリアとの戦争反対を叫びました。

 Hurriyet

デモ隊は現政権の公正発展党(AKP)反対を叫び、AKPを殺人者と呼びました。
最大野党共和人民党(CHP)もデモに参加しました。

シャンルウルファのアクチャカレで5人の市民がシリアの迫撃砲で殺された後、エルドアン首相は「トルコ軍はシリアにターゲットを定めた」と言い、議会は「必要とあれば、シリアへ軍事介入もする」と決議しました。

デモ参加者たちは行進の前に、「アクチャカレの悲劇はAKPが戦争も辞さないと叫んだ結果だ」と主張しました。
「トルコの人々は戦争反対であり、戦争政策反対のために立ち上がるだろう」とデモ参加者たちは言っています。
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「わが国は戦争したいんじゃない」エルドアン首相

2012年10月05日 | 国際
10月5日 「トルコはシリアと戦争したいわけじゃない」と、エルドアン首相は、議会が、必要ならシリアに対して越境攻撃もあり得ると決めた後、記者会見で語りました。

 Hurriyet

シリアの迫撃砲がトルコの国境の町アクチャカレで、トルコ市民5人ー母親と3人の子供と、もう1人の女性を殺した事件で、「わが国はシリアと戦争したいわけではない。だが、必要ならトルコは国民と国境を守らなければならない」と怒りをこめて語りました。

「われわれの決意に同意できない国があるだろうか。シリアの迫撃砲がわが領土内に飛んできたのは7回目だ」
トルコの戦車と対空ミサイルが、悲劇の町アクチャカレに配備されました。


「平和を望むから、戦争に備えるのだ」エルドアン首相

今日、エルドアン首相はイスタンブールでスピーチ、またもタンカをきりました。
「平和を望むなら戦争に備えるべきだ」

 Hurriyet

「われわれは戦争好きではない。だが、戦争をしないわけじゃない」とルドアン首相は言いました。
「平和を望むから、戦争に備えるのです。そうすれば、戦争が平和のカギになる」
「若者たちは戦争に行きたいだろうかと、人は言うが、必要なら、私だって行きますよ」
「平和とはなんだ?」首相は叫びました。

かつて、シリアのアルアサドはエルドアンの招待で、リゾート地ボドゥルムで休暇を過ごしたことがあります。そんな親しい関係でしたが・・・
「それはちっともおかしなことではない。2国間が平和なら、私は指導者たちを招待しますよ」


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シリア、人殺し砲撃を謝罪

2012年10月05日 | 国際
10月4日 ゴメンですめばケイサツ要らない・・・っていうけど、シリア、一応、詫びを入れてきましたよ。(昨日の頁参照)
他国の無辜の市民、母親と3人の子供を含む5人を殺して、「もうしません、ごめんなさい」だって。

Sabah
ベシル・アタライ副首相


シリアの砲弾がトルコの国境の町に飛び込んできて、トルコの5人の市民が死亡、8人が負傷した事件で、シリアはその事実を認め、謝罪し、二度とこのようなことはしないと確約したと、今日、ベシル・アタライ副首相が語りました。
トルコ議会は事件後すぐ“必要と思われたら”シリア国内に軍事作戦を進めることを正式に決めしました。

アタライ副首相は、この決定はシリアに対する宣戦布告ではなく、シリア軍を“抑制”するためのものだと言っています。
「これは戦争のための決定ではなく、トルコ自身の利益を守るための手段です」とアタライ副首相はNTVニュースチャンネルで語りました。
シリアの内戦は2011年3月からつづいていますが、トルコ市民が巻き添えにされたのは今回が初めてです。

トルコは国連の安保理事会に、ダマスカスに対して何らかの行動をとるよう要求しました。


内外の学者たちがギョベクリテペに集まって討論

シリアの砲弾でトルコ市民が殺された同じシャンルウルファ県に、世界最古の礼拝所といわれる古代遺跡ギョべクリ・テペがあります。
もう17年前から発掘していますが、このほど内外の科学者が現地に集まり、データを検討し討論しました。
 Hurriyet

トルコには多くの遺跡がありますが、この遺跡はまた特別、ギョべクリ・テペには人類が存在した最古の痕跡があるといわれます。
ギョべクリ・テペ発掘のリーダーで、「ドイツ考古学研究所」のクラウス・シュミット教授は「われわれは多くの火打石や動物の骨、人間の頭部を持った鳥の像など発見しました」と言っています。
「今年のこれからの仕事の主要な目標は、ここに設置されていたと思われる屋根の研究です」

遺跡の丘の上には、新石器時代、神殿が建ち、聖域だったろうと推測されています。
考古学者マリオン・ベナ博士は「ギョべクリ・テペは人類の歴史を変え得る」と言っています。
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「トルコ人であることに誇りを持っていますか?」という調査

2012年10月04日 | 国内
10月3日 バフチェシェヒル大学が「あなたはトルコ人であることに誇りを持っていますか?」という調査を行なったところ、その回答には地域による傾向があったようです。

 Hurriyet

調査は昨年から今年にかけて、全国64都市と152地区で、2205人を対象に行なわれました。
全国平均でいうと、トルコ人のほぼ4人に3人は、トルコ人であることを誇りに思うと答えました。

クルド系の人の多い東南部では、トルコ人であることを誇りに思う人は、たった23%でした。
中央アナトリアでは、回答者の85%が「誇りに思う」でした。イスタンブールとイズミルが含まれるエーゲ海・マルマラ海地方では「誇りに思う」人は80%。

イスタンブールに限ると「誇りに思う」は78%、イズミルでは72%。大都会にはさまざまな人が流入していますから、このくらいがいいところでしょう。
調査チームのリーダー、ユルマズ・エスメル教授は、この結果に保守主義の台頭が見られるとしています。

信仰心に関する調査結果では、トルコ人の29%が1日に5回お祈りをし、ラマザン中、断食をしているそうです。(私の知ってるトルコ人は、1日5回お祈りしてる人、ひとりもいないけど・・・)
この調査によると、トルコ市民の85%が、自分は信仰心を持っていると答えたそうです。

・・・「あなたは日本人であることに誇りを持っていますか?」という調査を日本でやったら、どんな結果が出るのか、私は想像できません。


シリアからの流れ弾で、トルコ国内で5人死亡、8人負傷
シリアの内戦で、隣国トルコに迫撃砲の流れ弾が飛んできて,子供を含む5人が死亡、8人負傷だなんて、ジョーダンじゃないですよね!

 Hurriyet
シリア軍と反体制派の衝突中に、シリアの迫撃砲がトルコの町アクチャカレに飛んでき
て5人が死亡。8人負傷。アンカラとダマスカスの緊張が高まっています。


10月3日、東部シャンルウルファ県のアクチャカレ町に,少なくとも3発のシリアからの砲弾が撃ち込まれ、6歳の子供を含む5人が死亡、少なくとも8人が負傷。こんな不条理って、ありですか?

トルコのダウトオール外相は、予定をキャンセルして緊急会議を開き、国連の特使とアラブ・リーグのシリア代表、国連の潘基文事務総長に連絡し、事件を報告しました。
外相は今後の成り行きをしっかりフォローするそうです。

「わが町の住民はシリアの暴動に巻き込まれてしまった」とアクチャカレのアブデュルハキム・アイハン町長。
アクチャカレの住民グループは事件に抗議して町役場にデモ行進しました。(これはもう町長さんレベルの問題じゃないけど、じっとしていられない町民の気持ちわかりますよね)

6月26日には、トルコの飛行機がシリアに撃墜されているのです。 内輪ゲンカするなら国境近くでするな! アルアサド、出て来い!


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国外に脱出したシリア難民が3か月で3倍増

2012年10月03日 | 国際
10月2日 トルコには登録されているだけでも、すでに9万3500人のシリア難民が入国していますが、その他ヨルダン、レバノン、イラクの近隣諸国にも逃げ込んでいる人を合わせると、その数は6月以後、3倍にふえ、30万人に達したと、火曜、国連難民機関が警告しました。

 Hurriyet

今年末には、その数は2倍になるだろうということです。
トルコを含む近隣4カ国ヨルダン、レバノン、イラクをを合わせると、登録されているだけで現在31万1500人です。
国連難民機関のスポークスマン、アドリアン・エドワードさんは「6月には10万人だった難民が3か月で3倍です。難民も彼らを受けているコミュニティも資金が尽きています。寒さに向かって、その数は激増しそうです」と難民救済基金の必要を訴えています。
先週、国連難民機関はいくつかの人道組織と共同で、71万人のシリア難民を助けるために、年末までに、4億8790万ドルの基金集めの訴えを始めました。

・・・トルコには登録されているだけで9万3500人のシリア難民が13あるキャンプに住んでいますが、まだキャンプの外にいる人々もいます。年末には28万人に達すると予想されます。
トルコはその人々に3度のゴハンを初め、お世話しているのです。国連、今頃遅すぎます! アムネスティ、トルコを表彰しなさい!


「ワンニャンを守れ」デモのすごさに政府も譲歩

昨日、動物権法改正反対のすごいデモがあったことをお伝えしましたが、全国23県での大規模デモは政府を1歩後退させたようです。ワンニャン愛好家の皆さん、まずはよかったわね。

 Hurriyet

問題の議案は環境委員会で一応、討論されるが、議案として審議されず、引っ込められるそうです。
草案はいくつか手を加えて、再提案されるだろうということですが、とにかくみんなのデモが政府の計画を止めさせられたことはメデタイというべきでしょう。
修正された草案が、活動かたちを満足させるものになるかどうかはわかりませんが、トルコのワンニャン愛好家の多さに改めて感心させられました。


東南部では相変わらずPKKが悪さしています
 今日、東南部ハッカリ県シェムディンリ地区の軍の歩哨所を、PKKのテロリストが襲撃、銃撃戦になりPKKテロリスト12人が死亡しました。
ここはイラン・イラク国境に近い山岳部。山の中で、身元不明者として、あたら若い命を落として・・・ほんとにバカです。銃を捨てて、お家に帰りなさい。

 Hurriyet
東南部に配属された兵隊さんは毎日、命がけ。ご家族もさぞご心配でしょう。 


また、ハッカリ県チュクルジャから20キロの地点では、軍用車がPKKの仕掛けた地雷にあいましたが、うまく爆発せず、負傷者なし。PKKはこの間も、地雷を仕掛けている最中に暴発させて自分たちが死んじゃいましたけど、近頃、未熟なテロリストがふえているのかな。

かと思うと、同じハッカリのイエニ・マハレ地区の小学校が、身元不明の人々に襲われ、石を投げて窓を割られ、火炎瓶を投げられ、最後は火をつけられて、3階建ての校舎が使えなくなってしまいました。
犯人はわかったいませんが、ハッカリで火炎瓶投げたりするのは、まあPKKでしょうね。小学校壊してなんになるんでしょうか? 
テロリストのすることはわかりませんね。


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動物保護法の改正に抗議する大デモ

2012年10月02日 | 国内
10月1日 議会で審議中の動物保護法改正に抗議して、昨日、何千人もの動物権活動家たちが大デモ行進を行い、タクシム広場に集まって、スローガンを叫びました。 

 Hurriyet

審議中の新しい法案は、「街から野良の犬猫を除去することを公認し、家で飼うペットの数を制限し、“危険な”種の根絶を推奨する」というもの。
活動家たちは、この規制が犬猫の大量殺戮につながるのではと懸念しているのです。

改正法では「野良たちは卵巣除去または虚勢手術を受けた後、“自然公園”でハッピーに暮らすことになる」というのですが、ほんとにそんなことできるかなあという気もしますね。
「動物権活動家協会」(HAYVIST)のアスデ・ウスタオール会長は「犬や猫は何千年も人間といっしょに暮らしてきたのです。これは動物殺戮法です」と言っています。

デモ参加者の1人、ペルシア猫を抱いたメレキ・ゲンジェさんは「いまだって、私の猫が近所に迷惑をかけたらアパートを出なければならないって法律があるんですよ。それでじゅうぶんじゃありません?」

 Hurriyet

イスティクラル通りを埋め尽くしたデモ参加者たちは、タクシム広場に集まり、2時間、スローガンを叫び、歌い、踊りました。

・・・家猫8匹のほか、外猫にもゴハンをあげているイスタンブル在住のユミコさんも、このデモに参加したそうです。


   オイルが記録的高値に! トルコのガソリン代は高すぎ

値上がりにつぐ値上がりで、トルコは世界で最も高いがソリを消費する国になりました。
ガソリン1リットルの値段は、土曜にまた9クルシュ上がって、4.83リラ(2.08ユーロ)になりました。
9月22日に、特別消費税の増加で26クルシュ上がったばかり。

 Hurriyet

トルコのガソリン代は、世界一リッチな国のひとつノルウエーのガソリン代とほとんど同じですって。でも、ノルウエーは1人当たり平均年間収入10万ドルです。トルコの平均年間収入はその10分の1の1万ドル。ガソリン、高すぎですよね。
財政危機で青息吐息のギリシア、イタリア、スペインだって、ガソリン、もっと安いそうです。

・・・そのわりに、トルコのタクシー代、安い気がします。運転手さんの収入が少ないってこと?
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トルコの新聞にこんな写真が・・・びっくりですね

2012年10月01日 | 国際
9月30日 トルコの新聞にこんな写真を見つけて、びっくり。ロイターが流した写真と記事ですが、「日本経済、中国との島の領有問題で停滞」というタイトルです。

Hurriyet
東京の電気店の広告の前のベンチに休む人々。日本のコア消費者価格は8月、前年に比して0.3%下落・・・という写真説明です。ロイターの記者は中国のシンボルの“かわいいコアラちゃん”にアイロニーを感じて撮ったんでしょうね。

世界第3の経済大国も最大の貿易パートナーとのケンカでピンチです・・・というようなことが書いてあって、日本経済について、いろいろ解説分析していますけど、そんなこと先刻承知、大きなお世話ですからご紹介しません。ちょっと写真をお目にかけただけ・・・。


ヌーリ・ジェイラン監督、ロシアで大いに語る
トルコ・ファンならヌーリ・ビルゲ・ジェイラン監督をご存知ですね。「昔、アナトリアで」(Bir Zamanlar Anadolu'da 2011年)や「3匹の猿」(Uc Maymun)で知られるトルコの誇る映画監督です。

 Sabah

ジェイラン監督がロシアのセント・ペテルスブルグ映画祭に出席したときの記者会見の質疑応答から・・・。
「トルコ映画界は1970年代に盛んになり、年間300本の映画がつくられたりしましたが、諸般の事情から、その後、衰退し、私が「Uzak」という映画を撮った2003年当時は、年間7本でした。
しかし、その後、政府が映画産業を支援するようになり、いまは年間100本の映画が製作されています。

 -トルコに検閲はありますか?
「トルコでは、映画をつくりたい人はだれでもつくれます。
検閲はいっさいありません。1980年前は、多くの国に検閲があったように、トルコにもありました。たとえば、ユルマズ・ギュナイ監督の「道」ですね。

 ー映画の効用は?
「映画は偏見を打破する手段です。
たとえば、世の中にはイランに対して、大きな偏見がありますね。イラン映画を見たら、気持ちが変わりますよ。映画は新聞に書かれる政治問題とは異なる現実を見せてくれます。私の外国への関心は映画で変わります。アートはあらゆる関係のための触媒になってくれます」


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