トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

米土はシリア・マンビジの共同パトロールの訓練を始める

2018年10月09日 | 国際
10月10日 トルコ軍とアメリカ軍が、北シリアのマンビジの共同パトロールのための訓練を始めたと、トルコ国防省が発表しました。

 Hurriyet
中央のスーツ姿がアカル国防相


「今日からトルコ軍とアメリカ軍が、共同パトロール活動のための訓練を始めた。訓練活動は、マンビジのロードマップと安全保障の原則の一環として行なわれる」と、フルシ・アカル国防相は、10月9日、アナドル通信に語りました。

アカル国防相は、10月2日、アメリカ兵の一団が、トルコ南東部のガジアンテプに到着したことを強調し、「訓練が終わったら、この地域に平穏と安全を確立し、テロリストの活動を阻止するために、共同のパトロール訓練が始まる」と言いました。トルコは6月18日以来、独自のパトロール活動を行ってきました。

アカル国防相は、マンビジの中心部周辺で塹壕を掘り、盛り土をしているというYPG/PKKの最近の報道に触れ、「わが国はその件に関してアメリカに警告しているが、わが国自身の対策もとっている」と言いました。「テロリストたちは、自分らが掘った塹壕に埋められる時か来ることを知らねばならない」と国防相は警告しました。


ワシントン・ポストが“消えたサウジ記者”の最後の映像を掲載

サウジアラビア政府を厳しく批判してきた著名なサウジのジャーナリストが、トルコで行方不明になり、トルコ当局はジャマル・カショギ記者(59)はサウジ領事館で殺害されたのではないかと言っていますが、サウジアラビアはこれを強く否定しています。

Hurriyet

カショギ氏は今月2日、滞在先のトルコのサウジ領事館を訪れた後、行方不明になりました。カショギ氏の記事を掲載していたアメリカの「ワシントンポスト」も、事件を強く非難しています。ワシントン・ポストは、1週間前、カショギ氏がイスタンブルのサウジアラビア領事館に入っていく監視カメラの映像を、9日、掲載しました。

サウジ当局は、カショギ氏が殺されたという主張は“根拠がない”と言っていますが、彼が領事館を出て行ったという証拠は提出していません。ワシントン・ポストが掲載した映像には日付も入っています。ポスト紙は、捜査関係に近い人物から、映像を入手したと言っています。

カショギ氏は近年、サルマン王の息子ムハムメド王子が台頭してきたため、昨年、アメリカに移住しました。カショキ氏はワシントン・ポストの寄稿家として、イエメンの戦いや、最近のカナダとの外交上のいさかい、女性の人権活動家の逮捕など、サウジに関する広範な記事を執筆し、モハムメド王子から圧力を受けていました。

王子は王国の人権活動家やビジネスマンらを検挙しています。10月8日、トルコのエルドアン大統領は、サウジに、カショギ氏が領事館を出て行ったという彼らの主張を裏付ける証拠を提出するよう勧告しました。トルコ政府は、領事館の建物内を捜索するための許可を要請しています。


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「重兵器がシリア・イドリブから撤去されつつある」反体制派

2018年10月07日 | 国際
10月8日 シリア北西部イドリブの反体制派グループは、10月6日、トルコ=ロシア協定に従って、重兵器を前線から撤去しはじめたと発表しました。

 Hurriyet

自由シリア軍(FSA)と合併した「シリア自由のための国民戦線」のナジ・ムスタファ報道係は、反体制派グループは、ロシアとトルコが非武装地帯を設置することで合意したソチ協定に従って、重兵器の撤去を始めたと、アナドル通信に語りました。

「軽兵器は残す。シリア体制側の攻撃に対する対策として塹壕を掘りつづける。重兵器の撤去はトルコと協力して実行されつつある」と、ムスタファ報道係は言いました。

トルコのエルドアン大統領とロシアのプーチン大統領は、先月、ソチで会談し、シリアの反体制派最後の砦のイドリブに非武装地帯を設置することで合意しました。トルコとロシアは合意の覚書に調印し、イドリブの非武装地帯の“安定”を要請しました。この地帯内では、攻撃行為は明確に禁止されます。この協定の下に、イドリブの反体制派グループは、彼らがすでにいる地域にとどまります。ロシアとトルコは、新たな戦いを防ぐために、地域内の共同パトロールを行います。

シリアは、いまようやく、2011年に始まった惨憺たる紛争から脱しはじめました。2011年、アサド体制は想像を超える残忍さでデモ隊を厳しく取り締まりました。


300年昔の橋が消え失せた

北西部ギュミュシュハネ県で、長さ5メートルのアーチ型の石橋が、1週間内に文字通り消え失せました。村人たちはだれかが分解して盗んだのではないかと疑っています。

 Sabah
300年昔の歴史的な橋が・・・


アルスランジャ村の村人たちは、金曜、バラホル川にかかる300年昔の橋が消え失せているのを見て呆然としました。村人たちは羊を追って高地へ行くとき、この橋を使っていました。村人が最後に橋を見たのは月曜でした。彼らは村長のジョシュクン・ドーアンさんに知らせました。

Sabah
・・・あら、なくなっちゃった


水曜木曜は雨だったが、橋が壊れるような雨ではなかったと、村人たちは村長に話しました。村長と村人たちは、橋があった場所に行き、アーチの両端の橋台だけが残っているのを見ました。川が橋を壊したのだろうと言う者もいましたが、下流の堤にも橋の石はありません。村人たちは、橋が壊れたとしても、川の流れが、組み合わさった石を押し流すほどの力あったとは思えないと結論づけました。

村人たちは地元の憲兵隊に知らせ、憲兵隊は事件の調査を始めました。村人の1人、ビラル・ドーアンさんは、宝探し屋か歴史的美術品の密売屋が橋を盗んだのではないかと疑っています。「村人たちは羊を連れて、この橋を渡っていました。宝物や金めの品を探す連中が橋を壊して持って行ったのでしょう」と、彼はデミルオレンニュースに話しました。

もう1人の村人、ユルマズ・アクユルドゥスさんは、橋といっしょに子供時代の想い出が消え去ったと言いました。黒海地方東部は山々と深い谷の地域で、1年中、雨が降ります。この地方には、ビザンティン時代、セルジュク時代、オスマン時代の歴史的な石橋がたくさんあり、地元民はいまもその橋を使っています。


PKK関連容疑で137人が拘束された

トルコ当局が非合法組織PKKを対象にした2日間の全国的作戦を行い、137人を拘束したと、10月6日、アナドル通信が報じました。

 Hurriyet

13県で行われた作戦は、何十人もの死傷者を出したコバネ抗議集会の4周年に起こるかもしれない攻撃を防ぐために行われたと、内務省が声明で言いました。トルコ、EU,アメリカがテロリスト集団と認定しているPKKは、治安部隊が定期的に手入れを行なっています。

10月4日、南東部で、PKKの即製爆発物による攻撃で、トルコ兵8人が殺害されました。エルドアン大統領は10月6日のテレビ演説で、この攻撃のために、少なくとも800人のテロリストが報復を受けるだろうと言いました。


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仏領アルプスでトルコの登山家の遺体が26年ぶりに発見

2018年10月07日 | 国際
10月7日 フランス・アルプスで行方不明になっていたトルコの登山家ハサン・タルムさんの遺体が、26年ぶりに発見されたと、10月5日、デミルオレン通信が報じました。遺体が身につけていたネックレスで家族が身元確認しました。

 Hurriyet

タルムさんは1992年、21歳のとき、行方不明になりました。今年8月、ある登山家グループが彼の遺体を発見し、イタリア当局がドイツに送り、いま、トルコへの途上にあります。

カイセリ県のサルズ地区に住むタルムさんの家族は、葬儀の準備をしています。タルムさんの従兄アリ・タルムさん(53)は、家族は彼を見つけようと努力をしてきたと語りました。「彼は1992年、ドイツ人の友人とアルプスに登りました。その後、私たちは2人が、頂上へ上る途中で、氷河から滑落したという情報を得ました。それ以来、音沙汰はありません」

このニュースを聞いたハサンさんの父親は、200人の登山家とヘリコプターを雇い、捜索に参加しました。父親は息子を見つけるために、ほとんど全財産を使いました」と、アリ・タルムさんは言いました。

「26年後に、アルプスに登った登山グループが、私の従弟と友人の遺体を発見したという知らせを受けました。彼の遺体は、ドイツ人の友人の遺体とともに、イタリアからドイツに送られました。遺体は氷河の下にあったので、あまり腐敗していなかったそうです。彼が見つかったというニュースを聞いて、私の弟のユスフは、ドイツへ行きました。彼のネックレスで身元が分かったのです」と、アリ・タルムさんは言い、遺体は来週カイセリに帰って来るでしょうと付け加えました。


トルコがギリシャ・キプロスの一方的な行動を非難

トルコは、東地中海でのギリシャ・キプロスの炭化水素の探査に関する一方的な行動を非難しました。

 Hurriyet
ギリシャ・キプロスが一方的に行っている炭化水素の探査活動


ギリシャ・キプロス政府の行動は、島の共同所有者であるトルコ・キプロス国民の天然資源に関する権利を無視していると、トルコ外務省は声明で言いました。「ギリシャ・キプロス政府がトルコ・キプロス人の権利を無視して一方的に定めた、いわゆる許可水域に、国際的な企業を招くことを、わが国は懸念している」

10月3日、ギリシャ・キプロスは、島の天然資源に対するトルコ・キプロス人の権利を無視して、水域を探査する“認可”の入札のために、石油会社を招きました。「ギリシャ・キプロスのこの姿勢は、東地中海の安全と平穏を危うくしかねず、過去半世紀にわたるキプロス交渉がまとまらない、裏のほんとうの理由である」と,トルコ外務省の声明は言っています。

スイスのクランス・モンタナで行われた昨年の会議でも、ギリシャ・キプロスはまたしても、政治的平等をベースにした、トルコ・キプロスとの協力に合意する意志がないことを表明しました。会議は成果がないまま終わりました。

「ギリシャ・キプロスの活動は、国際法からみて、この水域の大陸棚に対するトルコの権利をも侵害している。ギリシャ・キプロスの、いわゆる“許可エリア”は、東地中海のトルコの境界内になる」と、声明文は言っています。ギリシャ・キプロスはトルコ・キプロスの権利を無視し、また、東地中海の大陸棚に対するトルコの権利も侵害しています。

北キプロス・トルコ共和国は、トルコとともに、キプロス島周辺の権利を守るために、天然資源に関する活動を促進します。北キプロス・トルコ共和国とギリシャ・キプロスは、国連の仲介によって何度となく話し合いをくり返してきましたが、再統合問題は未解決のままです。

1974年のギリシャ・キプロのクーデター後、島のトルコ系住民に対する暴力が頻発し、トルコが保障国として介入した1974年以来、キプロス島は分断されたままです。2017年、保障国トルコ、ギリシャ、イギリスの支援でスイスで行われた会議など、近年、断続的に平和へのプロセスは進んでいます。


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「トルコはテロとの戦いを決してやめない」アカル国防相

2018年10月07日 | 国内
10月6日 「トルコはテロとの戦いを決してやめない。最後のテロリストを“無効にする”まで戦いをつづける決意だ」と、フルシ・アカル国防相が、10月5日、言いました。

 Hurriyet

国防相はアンカラのオズギル・ジャン・インジェ憲兵軍曹の家族を弔問しました。軍曹は10月4日、南部バトマン県で非合法組織PKKの攻撃を受けてなくなりました。「トルコは最後のテロリストが無効になるまで戦いをつづける。待つことも、休むこともしない」とアカル国防相は言いました。

トルコ当局は、敵が投降すること、敵を殺害もしくは捕虜にすることを“無効にする”と言っています。「トルコ軍はテロリストがはむかう限り、決意を持ってテロと戦いつづける」と国防相は言いました。

トルコ参謀総長は、週間声明で、9月28日から10月4日の間に、トルコ軍はトルコ南東部シュルナク、シールト、ディヤルバクル、アールの各県と北イラクで、対テロ作戦を実行したと言いました。この作戦で、トルコ国内ではテロリスト12人が無効になり、北イラクでは50人が無効になったと、声明は言っています。

バトマン県の住民たちは、10月5日、デモ行進を行って、最近のPKKの攻撃を非難しました。


“ロッカー・イマーム”を宗教庁が解雇した

“ロッカー・イマーム”として有名になった説教師が、ミュージック・バンドを結成したため、職を解雇されました。イマームはモスクで人々にお説教をする聖職者です。

 Hurriyet

アンタリヤのイマーム、アフメト・ムフシン・テュゼルさん(47)は、2015年頃からロック・シンガーとしてメディアの注目を集めていましたが、宗教庁(ディヤネット)はこの3か月、彼の活動を調査していました。7月、宗教庁は、テュゼルさんが妻の祖国ルーマニアでステージに立っていたことを突き止めました。

結局、宗教庁の任命委員会は、テュゼルさんを免職にすることにしました。宗教庁は“イマームの信条、宗教上の務め、態度、行為は、イスラムの習慣に合致していなければならない”と規定しています。宗教庁は、以前はテュゼルさんのバンドが国内やアメリカでコンサートをすることを許していましたが、“ロッカー・イマーム”の名が世界的に知られてきた2016年には、ポルトガルでのコンサートを不許可にしました。

テュゼルさんは友人のギタリスト、ドーアン・サキンさんとドラマーのイドリス・テュブジルさんと“FiRock”という名のバンドを結成したため、解雇されました。


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「イドリブに軍事行動は必要ない」トルコとロシア

2018年10月05日 | 国際
10月5日 イドリブ協定に調印したトルコとロシアは、反体制派が支配しているイドリブ県の休戦の完全実施のために介入することを再確認しました。ロシアのプーチン大統領は、イドリブに大規模な軍事行動は必要ないと力説しました。

 Hurriyet

「われわれには目標を達成できると信じるにたる理由がある」とプーチン大統領は言い、ロシアとトルコがシリア北西部イドリブ県に設置する非武装地帯に言及しました。「つまり、イドリブには大規模な軍事行動は必要ないということだ。軍事行動のための軍事行動は必要ない」

トルコとロシアが9月中旬に調印した協定は、シリア軍の大規模な軍事攻撃を避けるために、10月15日までに、イドリブ県内の非武装地帯から過激派集団をすべて移動させると規定しています。

エルドアン大統領の対外政策顧問でもあるイブラヒム・カルン大統領府報道官は、イドリブ協定は国際社会に歓迎されていると言い、われわれはもう結果を見はじめていると強調しました。

非武装地帯の境界線を引く詳細な取り決めは、トルコとロシア間で問題なく話し合われていると、カルン報道官は言いました。


巨大イノシシとハンターの写真がソシアルメディアで論議

北部バルトゥン県で、400キロのイノシシを射殺したハンターの写真が、ソシアルメディアで議論を呼んでいます。

 Hurriyet

バルトゥン県アリオニュ地区の村人たちは農作物を荒らすイノシシに困り、地元のハンターたちにイノシシの駆除を依頼しました。ハンターのエロル・アクムスルさんは猟犬を使ってイノシシを探し、みごと射殺しました。

「突然、イノシシが私の前に現れました。私とイノシシの距離は50~60メートルでした」と、アクムスルさんは、10月4日、デミルオレンニュースに語りました。ところが、射殺されたイノシシとエロルさんの記念写真がソシアルメディアに流れると、議論が起こりました。「罪のない動物を殺してよいのか」「暴力を讃えるような写真はよくない」

・・・そんなこと言ったって、お百姓は畑を荒らされて困ってるのよね。トルコ人、毎日、罪のない羊を殺して食べてるじゃない。


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「YPGはトルコの安全保障を脅かす」大統領報道官

2018年10月05日 | 国際
10月4日 アメリカはシリアのYPGを支援しているが、シリアにYPGが存在することは、トルコの安全保障に対する脅威となると、イブラヒム・カルン大統領報道官が言いました。

 Hurriyet

「シリアにいるアメリカ軍はもう、イスラム国(ISIL)と戦うためとは言えない。ISはすでに力を失っている。IS敗退後、アメリカ軍はYPGを支援しはじめた。それが、わが国の安全保障を脅かしはじめている」と、カルン報道官は、10月4日、TRT世界フォーラムで言いました。

「アメリカとヨーロッパと湾岸諸国のシリアに対する政策は変わった。混乱どころかカオスが生じるだろう。アメリカは、アメリカ軍がシリアにいる理由はISと戦うためと言っているが、ほんとうの理由はイランとシリアに対する軍事拠点を設けることにある」と、カルン報道官は言いました。

トルコは、シリアのISとの戦闘中、アメリカのYPGへの支援を憤慨してきました。トルコはYPGを非合法組織PKKのシリア支部と見ています。

6月4日、トルコのチャヴシュオール外相とアメリカのポンペオ国務長官がワシントンで会談し、ロードマップを発表しました。この会談ではシリアを安定させるために、YPGをマンビジから撤退させることが中心議題になっていました。

YPGはクルド=アラブ同盟SDFのバックボーンになっています。SDFはアメリカ主導の連合軍の助力によって、ISをシリアの草原から追い出しました。


区長さんがスーツのまま温泉プールに飛び込んだ

首都アンカラ・ハイマナ区のオズデミル・トゥルグト区長は、10月3日、TRTキュルディの番組に出演しましたが・・・

Hurriyet

番組終了後、テレビ・ショウの司会者アイドゥン・アイドゥンやミュージシャンたちといっしょに、番組のノリのまま、温泉プールへ直行、服を着たまま温泉プールに飛び込み、手拍子とって踊っていました。

・・・ときにはハメをはずす区長さん、楽しくていいと思います。
 

エルドアン大統領が女性と子供もモスクへ行くよう勧告

エルドアン大統領は、10月4日、宗教庁(ディヤネット)の職員たちに、女性や子供もモスクへ行くことを習慣づけるよう勧告しました。

 Hurriyet

モスクで女性と男性がいっしょに祈ることは“タブー”とされていたと、大統領は言いました。「それがイスラムの精神とされてきた。しかし、われわれはこれを排除する必要がある。悪しき因習は破棄しなければならない。これはディヤネットの長がなすべきことだ」と、エルドアン大統領は、大統領官邸で行われた「モスク・宗教職員週間」を祝う会合で、聖職者たちに語りました。

「わが国の宗教やモスクに関するあらゆる問題が、オープンに討論されるよう努めるのは、私の個人的務めだ」と大統領は言いました。「コーランの句やハーディスに、女性がモスクへ行くことを禁じることばがあるだろうか?」

「私はそんなことばは読んだことも、聞いたこともない。私の教師もそんなことは教えなかった。このまちがった考えはただすべきだとと思う」と大統領は言いました。
 

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トルコ政府がドイツの右翼のモスク攻撃を非難

2018年10月03日 | 国際
10月3日 トルコ外務省は、ドイツ当局に、グラドベック市のモスクを損壊した容疑者を捕らえ、裁くよう要請しました。

 Hurriyet
モスクの壁に描かれたナチスのカギ十字


「わが国はグラドベック市当局がモスクを攻撃した犯人を突き止め、必要な法的措置をとることを期待する。犯人を捕らえ、裁くことによって、今後、さらに悪い事件が起こるのを防げるだろう」と、トルコ外務省はウエブサイトに声明文を出しました。

ミュンスターのトルコ総領事も声明を出し、最近、右翼とイスラム嫌いの集団が、トルコのモスクを攻撃していることへの懸念を表明しました。北西部グラドベック市のモスクは、10月1日朝、破壊されたと、モスク側は言っています。攻撃者たちはモスクの窓と壁に、右翼のスローガンを書き、ナチスのカギ十字を描きました。

モスクは「トルコ=イスラム宗教連合」(DITIB)が運営しています。DITIBはドイツのトルコ移民が設立した穏健なムスリム組織で、全国で900のモスクを運営しています。ドイツにはほぼ470万人のムスリムが住み、その中の300万はトルコ・オリジンです。

近年、ドイツでは、右翼と人民主義の政党のプロパガンダに乗って、イスラム嫌いと移民への憎悪が拡大してきています。


トルコとオランダが両国関係に新しい頁を開くことで合意

オランダ外相がトルコの首都アンカラを訪れ、トルコ外相と会談しました。トルコとオランダは、両国関係に新しい頁を開き、経済と情報分野での協力を強化することによって、2年間の両国の論争を水に流すことで合意しました。

 Hurriyet
オランダのブロク外相(左)とトルコのチャヴシュオール外相


「われわれはすべてのトラブルを水に流し、未来を見ることに決めた」と、トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外相は、10月3日、オランダのステフ・ブロク外相との共同記者会見で言いました。「今後、われわれは、共同の建設的問題に取り組むことによって、両国の結束を発展させていきたい」

2016年4月のトルコの国民投票の前に、トルコの政治家がオランダのトルコ人社会でキャンペーン活動をしようとしましたが、オランダ政府に拒否されました。それ以来両国の関係は悪化していました。トルコのある大臣は、スピーチをしようとして、オランダ政府から許可を得なかったという理由で追放されました。

トルコは自国の大使を召還し、当時オランダに帰国していた駐トルコ・オランダ大使がアンカラに戻ることを拒否しました。今夏、両国が大使の交換を決めて以来、両国の関係は正常化しはじめました。

「トルコはヨーロッパとEUとの関係改善のために新しい努力を始めた。エルドアン大統領の最近のドイツ訪問も、そのキャンペーンの一環だった」とチャヴシュオール外相は言いました。「わが国はいま、ヨーロッパとEUとの関係を復活させたいと思っている。わが国もEUとヨーロッパから同様のアプローチを受けている。関係を復活させるべきだと思う」


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シリアの子供たちは希望を胸に未来を見ている

2018年10月01日 | 国際
10月2日 シリア紛争で親族を失い、トルコに逃げてきたシリア人の子供たちは、よりよい未来を夢見ています。

 Hurriyet

戦争に疲れた子供たちは、トルコ政府の支援を受けて、トルコ全国の宿泊センターで暮らしています。子供たちはみな紛争によって、さまざまな体験をしてきました。子供たちは宿泊センターで、教育、保健、スポーツ、リハビリなどのサービスを受けています。

高校生のニラル・バキルさんは、東部マラティア県の宿泊センターで暮らしている4350人の子供たちの1人です。他の多くの子供たち同様、シリアの村が爆撃されたとき、何人かの親族を失いました。「私は生き残って、ここにいます。学校に入学し、本もペンももらいました」と、彼女はアナドル通信に語りました。バキルさんは看護師のなりたいそうです。「私たちの家族を支援してくれるトルコのすべての人に感謝します」

南東部シャンルウルファ県のハラン宿泊センターに暮らすサフィエ・ユヌスさん(15)も、同じような話をしました。ユヌスさんはシリアでいとこが殺されるのを目撃しました。「私は何日も泣いていましたが、事件の衝撃は消えませんでした。見かねた両親がトルコへ行くことを決めました」と彼女は言いました。

「何日も旅をして、私たちはトルコ国境近くの学校に身を寄せました。私たちはトルコから食物と衣類をもらい、45日間そこで過ごした後、ハランに来ました」サフィエさんはハランで6年間暮らしたと言い、「私はトルコでとても幸せです。とてもよい環境で勉強しています。余暇にはバーラマ(弦楽器)を弾いたり本を読んだりしています」と語りました。
 

トルコ・キプロス大統領が国連事務総長と会談

北キプロス・トルコ共和国(TRNC)のムスタファ・アクンジュ大統領が、アントニオ・グテーレス国連事務総長とニューヨークの国連本部で会談した後、「キプロス交渉を進めるためには、結果優先の、戦略的取引をめざす必要がある」と語りました。

Hurriyet
北キプロス・トルコ共和国のアクンジュ大統領(左)とグテーレス国連事務総長


「これまでの交渉の仕方はもう終わりにしたい。同じことをくり返しても、新しい結果が出るとは思えない」と、アクンジュ大統領は9月28日、アナドル通信に言いました。「無期限の交渉を主張するギリシャ・キプロスが、解決を回避することは明らかだ」

アクンジュ大統領はグテーレス事務総長と会談し、新たなキプロス交渉の展望について意見を交換しました。会談後、国連は「事務総長とアクンジュ氏は、2017年7月のキプロス会議以来初めて、キプロス問題の新たな交渉の展望について意見を交換した」という声明を出しました。グテーレス事務総長は関係各国と会談し、またジェーン・ホール・リュート公使の報告書を見たうえで、キプロス交渉を進展させる方法を決めるでしょう。

アクンジュ大統領は「リュート公使の報告書はまだできていないが、送られてきたら、報告書も考慮して、関係諸国と再調整する」と言いました。「報告書は1~2週間中に、グテーレス事務総長と国連安全保障委員会に提出される。10月30日には報告書について討論される。顧みれば、交渉は50年間もつづいている」

アクンジュ大統領はまた、この問題は国連で事務総長と話し合っているのだから、国連の枠組みから出ることはできないと言いました。大統領はキプロス問題解決のための2004年と2017年の試みを回想し、グテーレス事務総長はトルコ・キプロスの積極的貢献をすべて見ているはずだと言いました。

トルコ・キプロス人は、交渉解決のために、すべてのプロセスで前向きに努力してきましたが、いまだ報われていません。トルコ・キプロスとギリシャ・キプロスを再統合する「アナン・プラン」の後、2004年、キプロス交渉はふたたび始まりました。

2015年5月には、エスペン・バース・エイド国連特別公使の仲介によって、再統合交渉が始まり、討論がくり返されましたが、結論は出ず、キプロスはいまも分断されたままです。近年は、平和と緊張が断続的につづいている状況です。

昨年7月にも、スイスのクランス・モンタナで、保障国トルコ、ギリシャ、イギリスの支援の下に会談が行われましたが、結果は出ませんでした。


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