How many rivers must I cross? I don't know...

幸せになりたくて川を渡る・・・

2014/06/29 追憶の40cm超アマゴ 4 ~益田川と小坂川

2014-07-03 23:45:50 | 渓流釣り 釣行記(益田川水系)

前日の高原川での釣りの後、そのまま釣り場近くで車中泊するか、或いは帰路に着き道中の益田川界隈で車中泊するか迷っていた。
高原で1日竿を出してから決めようと思っていたのだがそれでも決められずにいた。
何故なら、どちらもたいして変わらぬくらいの渋さだからだ。

高原川での釣りを終えた後、川沿いにある割石温泉に浸かっていた際、温泉の中で約1年振りにある方にお会いした。
高原川で僕がよく入るポイントの至近にある地元企業に勤めるお兄さんに偶然お会いしたのだった。

良く考えたらお名前も伺っていない。
初めて会ったのは去年(2013年)のことだった。
僕がそのポイントによく入るのを見かけていらっしゃったのか、ある日の夕刻、釣りを終えて川から上がってくるとクルマの付近でそのお兄さんは待っていた。
そしてひとしきり釣り談義。
首尾よく釣れればちょうどその日の夕食のおかずにもなるということで、昼休みや仕事を終えてからの一振りを楽しんでいらっしゃるとのことだった。
シーズン初期から竿を出されているので高原川のことをよくご存じでいらっしゃるのは言うまでもない。
7月以降にしか現れない僕に、シーズン初期からの川の様子を親切に教えてくれた。

そのお兄さんは土曜日は出勤日なので、早朝から川に入っている僕を今日も見かけたようだし、僕の方でもお兄さんが出勤されるとき、クルマが橋を渡るのを見ていた。
夕刻に朝一で入ったポイントにもう一度戻ろうと思っていたものの、ダムからの放水があったので釣りを諦めそのまま割石温泉で汗を流していたとき、偶然お会いしたというわけだ。

それで気になる今年の高原川の様子だが・・・ここにはあまり詳しいことは書けないが、去年より厳しいことは間違いないようだ。
釣れなさすぎるので最近は昼休みの一振りはしていないとのことだった。
これを聞いて今夜は温泉から上がったら帰路に着こう、そして途中の益田川界隈で眠ろうと決めた。

 
 
2014年6月29日、益田川の某ポイントに入ったのは午前4時半頃。
まだ薄暗い中で、流し始めて数回目でアマゴのアタリがあった。
釣り上げるとおよそ25cm程度。
やっぱりこんなサイズしか釣れないなと少しがっかりする。
 
その後も少しずつ立ち位置を変えながら流していると2匹目のアマゴと思われるアタリがあった。
水中で魚体を翻すのが見えたのだが、やはりたいした大きさではない。
かなり強引に寄せて網に入れると「なんや、また朱点の無いアマゴやないか!」

Dsc_0312

朱点の無いアマゴ、つまり見た目はヤマメという魚が複数匹釣れるというのはどう考えたらよいのだろう・・・
そう思いながらリリースしかけてふと思い当った。
「もしかして・・・」と思い、携帯電話を手に取り、先日釣った朱点の無いアマゴの画像と見比べてみた。
なんと、同一の個体だった。
魚体やパーマークの特徴から間違いないと言える。
先日よりも幾らかふっくらして大きくなったように感じた。

それにしても同じ場所、同じ筋、同じ立ち位置、同じ餌、同じ釣り人で同じ魚・・・
前回釣行と同じ魚を釣ったという話は聞いたことはあるが、多くは渓流相での釣りの話。
ここは紛れもない本流です。
よほどこの場所の居心地がよいのだろう。
しかし学習しない魚はいずれ釣られて食われてしまう可能性が高い。
「もう釣られるなよ」と声をかけてリリースした。
ただし、この先尺以上に育ったとしたらもう一度掛かってくれても良いが。
その時もちゃんとリリースするから何も恐れる必要はない。


その後2匹のアマゴを釣って小坂川に場所を移動しようとクルマを走らせた。
昨夜の降雨のおかげで水況は幾分回復しているかもしれないと期待していたのだが、到着してみると回復どころか茶色に濁った水が流れていて釣りが出来ない状態だった。

幾つかの枝沢が集まって二つの小渓流を形成し、その二本が合流して小坂川となり数kmの流程の後に益田川と合流する。
もしかしたら、小渓流や枝沢の方なら濁りがないかもしれないと思い上流へと向かった。

行ってみると支流の大洞川なら釣りができそうだった。
寧ろちょうどよい笹濁りで水位も高めである。
最近では1シーズンに2~3度しか入らなくなった小渓流なので、少しわくわくしながら竿を出してみることにした。

そんなに真剣にやってみるつもりもなく100mくらいの区間を一通りやってみるかなという程度だったのだが、初っ端から綺麗なアマゴが釣れて嬉しくなり少し真剣味が増した。
小型ながらパーマークがとてもくっきり鮮やかで尾鰭の端もオレンジ色でピンと張っているホンマに綺麗なアマゴ。
釣り上がっていくとそんな個体が飽きない程度に釣れてくる。
餌はミミズで鉄板かと思いきやそうでもなく、ならばと思い川虫を使ったが何も変わりない。
まさかと思いながらブドウ虫を使ってみたら一番食いがよかった。
確かに過去にも同じような経験がある。
ミミズでもクロカワでも食わないのに、半ばヤケクソでブドウ虫で流したら一発で尺アマゴが食ってきたということもあった。

小継の竿でブドウ虫の餌。
僕が渓流釣りを始めて2~3年目の頃の釣りのスタイルだった。
当時と違うことは、小渓流でも場所によっては餌先行でドラグを掛けて流すようになったこと。
そして時には小継竿でも両手持ちにすることがあるということ。
とは言え久しぶりに片手で振り込み片手で流すという釣りをしたのだが、懐かしくもあり新鮮でもあり、凄く楽しい釣りが出来た。
本流の大物狙いも良いけれど、たまには小渓流で綺麗なアマゴと遊ぶのもいいね。
 
 
 
当日のタックル①
竿:ダイワ 琥珀本流ハイパードリフトスーパーヤマメ95MR
水中糸:ナイロン0.6号
ハリス:フロロ0.5号
鈎:オーナー スーパーヤマメ7.5号
餌:ミミズ

当日のタックル②
竿:ダイワ 流覇Ⅱ 中硬硬61MC 
水中糸:ナイロン0.4号
ハリス:フロロ0.3号
鈎:がまかつ 一刀アマゴ王7号
餌:ミミズ、クロカワ、ブドウ虫