写真とエッセーの森

徒然の写真によせて

さくら・西行と芭蕉

2012-03-22 | ポエム

願わくば花の下にて春死なむそのきさぎらの望月の頃 

西行の辞世の歌とされる。

願いに近い2月16日に亡くなった。

西行に憧れた芭蕉は旅人となり西行の足跡をたどる。

のちに「奥の細道」の旅へ縶がることになる。

端折った文章になったが、確実明らかには解らない。

日に花は暮れてさびしやあすならう    芭蕉

(夕日はあすなろの花中に沈んでしまった。時を忘れて桜を見ていたかったのに・・・)

よし野にて桜見せうぞひの木笠    芭蕉

 (知り合ったひの木笠の旅人に吉野に連れて行き桜を見せてやるからな)

芭蕉が吉野を旅することは西行にであう旅だった。

想うほどに再び桜時の吉野を訪ずれたい。

 


無為の日

2012-01-06 | ポエム

最近いちばんのんびりさせてもらった。春の好きな花

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翁草

春、釣鐘型の花をつける地味な野草。

斎藤茂吉「白き山」より

《おきなぐさここに残りてにほへるをひとり掘りつつ涙ぐむなり》

昭和22年、茂吉が疎開中の郷里で詠んだ

白頭翁(オキナグサ)連作の1首。

茂吉が少年の頃から好んだ場所を変えて生き残るこの花は

敗戦後の心を震わせる花だった。

わが庭の春を期待している。


スイトピー poem

2011-04-03 | ポエム


なぐさみの言葉につまるスイトピー     小野寺伸江

スイトピー彩ふるへつつ束解かれ       佐藤松江

スイトピー淡き日ざしも癒えよとて      坂野和子

絆という愛の言の葉スイトピー          皓子


東日本大震災のニュースが伝えられる日々に何もお手伝い出来ないもどかしさの中です。
スイトピーの優しい句を見つけました。

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