獅子の眼を青と思いし深眠り 金子兜太
畳より立ちあがりたる十三夜 石嶌 岳
歩み来る白鳥の白は飢ゑの白 今井 聖
一睡のあとの力や花八つ手 雨宮 きぬよ
かたかごやコタンの森にひざまづく ふみ子
獅子の眼を青と思いし深眠り 金子兜太
畳より立ちあがりたる十三夜 石嶌 岳
歩み来る白鳥の白は飢ゑの白 今井 聖
一睡のあとの力や花八つ手 雨宮 きぬよ
かたかごやコタンの森にひざまづく ふみ子
吉野山桜を見る旅は肌寒い日でした。
早朝の吉野山の情景は忘れがたいものです。
吉野山桜は一度に山全体を見るのは難しい。下千本からはじまり
中千本、上千本と開花時期が2~3日かえて見られます。
長い滞在でよくよく拝見したいです.
願わくば花の下にて春死なむそのきさぎらの望月の頃
西行の辞世の歌とされる。
願いに近い2月16日に亡くなった。
西行に憧れた芭蕉は旅人となり西行の足跡をたどる。
のちに「奥の細道」の旅へ縶がることになる。
端折った文章になったが、確実明らかには解らない。
日に花は暮れてさびしやあすならう 芭蕉
(夕日はあすなろの花中に沈んでしまった。時を忘れて桜を見ていたかったのに・・・)
よし野にて桜見せうぞひの木笠 芭蕉
(知り合ったひの木笠の旅人に吉野に連れて行き桜を見せてやるからな)
芭蕉が吉野を旅することは西行にであう旅だった。
想うほどに再び桜時の吉野を訪ずれたい。
奈良七重七堂伽藍八重桜 芭蕉
梵鐘の丸みに沿ひて春の雪 皓子
日の暮れの川瀬に班忘れ雪 皓子
手伝いで下旬に上京の予定がある。限界の体力が少し
役に立つらしい。おまけの花見を楽しみにしている。
夫に以前から「スノーシューで春の林内を歩こう」・・・と誘われていたが
私は気が向かなかった。歩いた友人がスノーシューで歩き最高と言うので
やる気が出た私は夫を誘う。2台あると聞いていたので、スノーシューで
林内を歩く、初めてのことに胸が膨らんだ。
ところが「あるけど、履き方を知らない」という。
驚きと言おうか何と言おうかあまりじゃないの!!
そんなことでひとを誘うなんて。
予定は完全に流れた。怒る余地もなくあきれたが、彼の夢みたいなものも
なんとなくわかった。車庫につるされてあるスノーシューを見るたびに
雪のある林内を歩く夢だけを膨らませていたらしい。
知人から頂いたスノーシューは早3年はつるされたままだ。
私は気が付きもせず、誘われては返事を先延ばしにしていた。
不思議な情景のように思えた大雪山。