「 自 然 と の 触 れ 合 い 」

青野山・土器川・山歩き・自転車・スナップ写真・等で身近な毎日の自然を by 讃岐富士

【 半世紀前の昔話 】

2021年08月31日 | 気儘な独り言
 NHK・BS放送で「グレートトラバース・300名山」の再放送が行われていて、直近に南アルプス南部の縦走が放映されていました

 その中に懐かしい「茶臼小屋」の紹介も

 いまは新しい建物へ変わった様子でしたが、場所は同じ場所との薄い記憶も


 

 半世紀以上の昔話

 学生時代に山歩きをしていて、ふとしたことから当時のNHKの番組「自然のアルバム」の南アルプス南部での撮影補助のバイトの話が

 放送局での打ち合わせに参加すると、バイト内容は撮影資材の運搬及びスタッフの食事作成が主体とのこと

 撮影隊メンバーはNHKからはディレクターとカメラマンの二人

 案内役として野鳥の会から一名

 荷物運搬のためのバイトが必要とのことで仲間と参加

 ちなみに期間は7月後半から8月初旬の一週間プラスα程度、バイト代は交通費・3食付き一日千円程度だったと記憶(ちなみにその2年後に就職した時の初任給が2万円台でした)

 JR・私鉄・バスを乗り継ぎ登山口の畑薙ダムへ
 
 途中の横窪沢小屋に全員で一泊し、二日目に拠点の稜線近くの茶臼小屋へ上がり、バイトは荷物を小屋に置きそのまま翌日の再荷揚げの為Uターンして下る

 食料や撮影機材特に膨大な数のカメラ用のバッテリーが多く重くて一度には上げられず翌日に荷揚げのため
 今のビデオとは異なり当時は缶ケースに入ったフィルムも数えきれないほどに
(ちなみにカメラ本体はカメラマンさんが自分で運搬していました)

 また三脚は木製で縮小後でも1m以上の長さがあり樹林帯を歩けば木にひっかり往生しました

 当時小屋は避難小屋で小屋番として美大出身の二十歳台の女性が一人常駐しておりましたが、小屋は素泊のみなので当然食事作りは我々の業務ですが手伝って頂いたようなことも

 幸いなことに水場が小屋近くにあったので炊事用の水の確保には困らなかった記憶も

 最初は肉類もあったが、それが切れると朝と夕食は白米+味噌汁+佃煮・乾物等、昼は撮影で歩き回るので朝に用意したおにぎりと佃煮等袋物の繰り返し

 朝食が終わると、ラジオの天気情報で描いた天気図を見ながら打ち合わせを行い、野鳥の会の方の案内で高山植物や鳥類を探しながらの稜線歩き

 我々は三脚・バッテリー・フィルム・昼食・水・コンロを分担して運び、昼食はお湯を沸かす程度だけのラクチンバイト

 時には稜線を夕陽をバックに歩く我々のワンシーンもサービスで撮って頂きました

 番組としてほぼ予定通りのものが出来上がったようで、無事予定通り下山。

 その後、後編としての秋の南アルプス三伏峠での撮影にも声をかけて頂きそちらにも参加しました。
 
 また、東京で就職した後に会社の仲間計3名で今回のTV放送の逆コースをテント泊で歩いた記憶も

 地名等は同じですが、ほとんど記憶からは消えていましたが、今回の放映で写った山小屋がどれも立派になっていました


 今週は、ここでも思い出が一杯の南アルプス・中部~北部が放映予定


 若い時の、遠い遠い懐かしい昔話です。



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