韓国ドラマの 特に時代劇において
しばしば日本人の役どころが登場する
実はこれが レビューする上での障害となることが多い
レビューしたくても出来ない作品のひとつに
「済衆院(チェジュンウォン)」がある
「ホジュン~伝説の心医」とは また違った魅力の医療時代劇である
パク・ヨンウ演ずる主人公ファン・ジョンが
抑えきれぬ医療への情熱を貫き 身分を越えて成長していくストーリー
ヨン・ジョンフン演ずるぺク・ドヤンは
序盤に いけ好かないライバルとしてジョンの行く手に立ちはだかるが
最後にはいい感じで良きライバル 良き理解者になっていく
是非ともレビューしたいのに…
カン・ナムギル演じる“ワタナベ”という日本人の役どころが
あまりにもお粗末過ぎて我慢ならないのだ
これは演技力以前の問題
「イタズラなKiss」や「宮(クン)~Love in Palace~」でも
本当に気のいいお父さん役を演ずる名優なのに
日本人の医師なら なぜ日本人を起用しないのか…
当時の日本人が “そういう感じ”で描かれるのは目をつぶるとしても
日本語のセリフが我慢の域を超えているのだ
あり得ないほどの片言で それを日本人と言い切るのはいかがなものか…
ストーリーの面白さから最終回まで視聴したものの
これをレビューするか?と言われれば ゴメンナサイ…である(笑)
それでもまだ気を取り直して レビューは出来ないものかと
考えられるだけ この作品はいい方だ
100%レビュー不可能なのは「武士ペク・ドンス」である
チ・チャンウク演ずるペク・ドンスと
ユ・スンホ演ずるヨ・ウン
本当にこれは面白くて 史実に忠実ではなくてもレビューしたかった
しかし…
これに出てくる“日本人”が最悪中の最悪!
日本に流れ着いてしばらく暮らすという設定で
日本人としてのセリフを 当然 日本語で発するのだが
何しろ途中でセリフを諦めている(笑)
字幕ではしっかり言い切るのに 片言の日本語が諦めているのだ
まあまあ 韓国で放映される韓国ドラマなのだから
その部分は韓国語の字幕なのだろうし
どうせ間違ってもほとんどの韓国国民は気にも留めないだろう
だからといって… それでいいのか?(笑)
もしギャラの関係で 韓国人を日本人として演じさせるにしても
もう少し日本語が上手な役者はいなかったのか
そして最も最悪なのは…
残念ながら イ・ジュンギ主演の「朝鮮ガンマン」だ
韓国にいる間のイ・ジュンギは パク・ユンガンという役どころだが
なぜか日本に流れ着いて 日本人に助けられ
年月を経て 長谷川半蔵という日本人として帰国する
パク・ユンガンという正体を隠し 日本人として演ずるのだが
これは… 申し訳ないが無理なのだ(笑)
イ・ジュンギの大ファンなので 是非ともレビューしたいところだが
そういう片言の酷さに目をつぶって ただストーリーを追うならば
出来ないこともないと言いたいところだが… とても無理 出来ない
韓流スターが 日本のコンサートで
片言でも日本語を使ってくれると嬉しいものだ
でもドラマは違う
演じるという場面では 片言では難しい場合もある
時代劇ではないが 現在レビュー途中の「百年の花嫁」では
日本人の「金子会長」という役どころは 高島礼子が演じている
本当に良かった!
やはり出来ることなら 日本人の役は日本人を起用してほしい
あまりはっきりと作品名や俳優名を出すと
バッシングになってしまうので極力避けたいが
時代劇に登場する倭国の武士の衣装が酷すぎる
今どき「バカ殿」の志村けんでさえつけないような 張りぼてのカツラ
日本に渡ったという設定を 百均で売っているような
“おでん”や“冷やし中華”ののれんをいっぱい垂れ下げて
ここは日本だとごまかしていた
日本に来てロケをしろとは言わないが
今どきコントでも使わないような
お粗末な小道具はいかがなものか…
韓国ドラマは本当に面白く 内容も壮大で
この奥深い韓国ドラマにハマってしまうと
たった10話前後で描く日本のドラマが 薄っぺらく感じてしまう
だからこそ 日本人の描き方が残念でならない
これは決して韓国ドラマバッシングではなく
好きだからこその苦言だ
そうは言いつつ ここに挙げた作品たちは
いつかはレビューするかもしれない秀逸なものばかり
恐らくその時は 細かに表現せず 日本語の表現の部分は
大幅にすっ飛ばしながらかもしれないが(笑)
もっとも 映像で実際のセリフを聞くより
文字で読むレビューであれば その興ざめを感じずに済むのか?
だとすれば レビューも出来るのかもしれない