政治の腐敗は、政党助成金を貰うすべての党派に関連します。自らが政治活動で必要な資金を、自らの政治活動で有権者から、自ら正当な労働によって調達すべきです。企業献金や一部富裕層からの献金で、手抜きをし、活動資金とすることから政治モラルの崩壊と、資金の管理、使途は泥沼のように堕落、腐敗するのだと思います。その意味では長期にわたる権力維持政党である自民党はこのような仕組みを作った政党であり、腐敗堕落は隅々まで及んでいるのはある意味で当然のことです。
このような政党に政権に、権力を付与することをやめなければなりません。とにかく安倍、自民党政権を退陣させること意外に解決策はありません。
<東京新聞社説>政治資金報告 ずさんさが目に余る
安倍内閣の閣僚に、政治資金をめぐる問題が相次いで発覚している。そのずさんさは目に余る。「政治とカネ」は政治不信の元凶だ。国民を欺いてはいまいか、各議員はいま一度襟を正すべきである。政治資金収支報告書に虚偽の記載をする人たちは、子どものころ「小遣い帳」を付けたことがないのだろうか。もらったお金と使ったお金の金額と細目を偽りなく書き、帳尻が合わなければ、小遣い帳の体を成さないことがなぜ分からないのか。
ましてや公開が前提の収支報告書である。偽りを書いても平然としていられるのなら、国民を愚弄(ぐろう)していると言うほかはない。
九月の内閣改造に伴って就任した望月義夫環境相がきのう未明に記者会見し、二〇〇八年と〇九年の後援会の収支報告書に、別の会費や会合費を、新年の「賀詞交歓会」の支出と偽って記載していたことを明らかにした。真実の記載をすると社会的な批判を受ける恐れがあると釈明したが、批判されるような支出を合計六百六十万円もしていたこと自体が許し難い。本当は何に使ったのか、明らかにすべきではないか。
さらに驚きは、虚偽の記載をしておきながら、法令違反はないと開き直り、会計責任者や亡くなった妻に責任を転嫁したことだ。こんな言い分を繰り返すなら、閣僚のみならず、議員としての資質にも疑問符が付きかねない。
小渕優子前経済産業相が後援会の観劇会で、会費収入を上回る支出を収支報告書に記載していた問題で辞任し、後任の宮沢洋一経産相にも政治資金問題が発覚した。
「SMバー」への政治活動費の支出や、外国人が株式の過半数を保有する企業からの献金受領である。これらはいずれも不適切な支出であったり、違法な献金だ。
こんなことが続けば、「政治とカネ」に対する国民の不信感はいつまでも解消されまい。
ずさんな収支は政治資金に対する規律の緩みにほかならない。安倍晋三首相はじめ政治に携わるすべての人たちは深刻な事態と重く受け止め、政治資金の使途適正化や透明性の確保に、なお一層の政治力を傾注すべきだろう。
国会議員に年間千二百万円が支給されながら使途報告の義務がない文書通信交通滞在費や、約三百二十億円の政党交付金の在り方も合わせて見直したらどうか。政治にカネがかかることは理解するが、政治がカネでゆがめられることがあってはならない。