うるしの杜の制作手帖

ものづくりの過程や日常の気付きをつむいでいきます

夏やさい天ぷら

2023-06-24 16:22:38 | グルメ
以前なら、外食出来るとなればまずフレンチを考えたものです。しかし、決められたコースをこなすのが億劫になったのか。歳の所為なのか分かりませんが、以前、美味しかった和食店のカウンターに座っています。
 フランスで和食の研鑽を積まれた店主の料理を季節を変えて楽しみたいと思ったからです。
 日替わりのリストから好みで頼む事ができフレンチのコースとは違った。ある面、自由度のある選択は、体調など含めてより食べたい物が食べられるのかも知れません。しかもグラスワインも料理に合わせて選べるとなれば、私が求める要素を充分満たしていると思います。和食とはいえ生ハムやリードヴォーなどの素材も使われてどんな形で出てくるのかと楽しみでもあります。
 今日の料理も旬を意識した、素材の力を感じさせる、美味しいものでした。
 夏やさい天ぷらはとても軽く揚げられ、その分野菜の持ち味が生かされた物でした。オクラ、インゲン、ズッキーニなどありましたが、特にトウモロコシの美味しかったこと。歯応えと爽やかな甘味は特に滋味を感じさせるものでした。この料理の印象で稚鮎の天ぷらもオーダーする事に。そんな食べ方もこの店ならではのこと。
 しかし、ワインの頼み方だけはクレマンの泡付きではじめて白そして赤で締めるのは、フレンチで染み付いているようです。
 今度は、秋ないしは冬の品書きを見たいものです。
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イワシのオーブン焼きシチリア風

2023-04-03 00:46:43 | グルメ
この店の以前の写真を調べてみたら、何と7年前に訪れていました。
その時は、噂に違わず美味しい料理だったのですが、今回も欠点は見当たりません!アンティパストからドルチェ迄、美味しくいただきました。
私が言うのもおこがましいのですが、能登の地元産の牡蠣やフグさらにイノシシ等も使いイタリアンに上手く消化してありました。
その中で、私が一番美味しいと思ったのは「イワシのオーブン焼きシチリア風」でした。ニンニク等の香辛料を使いパン粉をまぶして焼いたシンプルな前菜ですが、そこはレストラン、切り身を巻いてその間に詰め物があり口の中に広がる香ばしさ味わいは、今迄食べたどのイワシよりも上回っていました。
イタリアンは基本シンプルな料理だと思いますが、その上でどの皿も差別化が上手くなされていたと思いました。
また訪れたいものです。しかし次は何時になるのでしょうか?
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大はまぐり酒むし

2023-03-12 00:40:54 | グルメ
大きめな器でありながら、大仰な所が無く料理をやさしく包み込んでいるようです。器の白とはまぐりの白が呼応し落ち着いて見えます。そのはまぐりも大きいのですが、やわらかく出汁も品のある味わいです。料理人のセンスなのでしょう。ワインはソーヴィニヨンブランを合わせました。
聞けば、フランスの和食店で研鑽を積まれたとのこと。
ワインと日本料理を店で味わう機会は今迄、ほとんどありませんでした。以前は余計な先入観があったのかも知れません。
今は、季節を変えまた再訪したいと思います。
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モンブラン?

2023-02-14 00:35:21 | グルメ
モンブランと言えば、万年筆のメーカーと言う人もいると思いますが、栗のケーキと思う人が多いのではないでしょうか?
その構造は、スポンジ等の生地に生クリームをホイップして乗せて、さらに上から栗のクリームをたっぷり絞りかける物が一般的だと思います。そして肝心の栗はクリームに忍ばせるか上に乗せるでしょう。
しかしながら、元々ヨーロッパでは栗のペーストに生クリームをホイップして乗せたものであったようです。
モンブランの意味も白い山というフランス語でクリームの白を山に見立てたものだったとの事です。
この事について玉村さんの著作の中で日本では何時からクリームの白と栗の黄色が逆転したのか?と指摘されていました。
確かに日本のモンブランは白い山ではなく黄色い山ですね!
前置きが長くなりました。久し振りにふわふわのパンケーキを食べてきました。その時添えてあったのがホイップクリームのタワーです。パンケーキより断然、目立っています。
私は、これがまさにモンブランだと思いました。
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オペラ

2023-01-18 22:01:10 | グルメ
オペラというケーキがあります。
何故だか自分でも分からないのですが、大学生の頃、名古屋でガラスケースの中に初めてこのケーキを見つけ、その記憶が今でも残っています。
しかしながらこのケーキは、シュークリームのように、カスタードクリームがいっぱい入っていて食べ応えのあるお菓子では有りません。ショートケーキのように日本のケーキといえば、というような知名度もないと思います。またタルトタタンはタタン姉妹の失敗から生まれたというような逸話も聞きません。
でも、記憶はあるのです。
今迄も何度か食べたことはありますが、コーヒー味のケーキの印象で、他のケーキを含めた選択肢の一つでしかありませんでした。
今回、久しぶりに食べてみて、ナッツの味わいとコーヒーの風味のやはり美味しいケーキなのだと思いました。
気になったので、少し調べてみました。
ガトーショコラの一つで、ビスキュイやガナッシュ、クリームなど何層にも重ねてしかも、その断面を美しく見せる、技術の必要なケーキだと知りました。
私の記憶に残っていたのは、オペラの控えめだけど凛としたその表情からだったのかもしれません。
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