うるしの杜の制作手帖

ものづくりの過程や日常の気付きをつむいでいきます

加藤和彦さんの思い出

2009-10-19 20:40:25 | 日常


私は、加藤和彦さんと会ったことがあります。渋谷にあるカルチャースクールに特別講師としていらしたことがあるからです。ワインの講座で試飲つきでした。ご存知のように加藤和彦さんはグルメで写真の本も出されていました。私もその頃ワインに凝っていて、この本も持っていたこともあり講座に参加していました。この本は「ヨーロッパ・レストラン新時代」という言わば食べ歩きの本で高そうなレストランが紹介されていました。こんなレストランへいってみたいな~とあこがれをもって眺めていました。実際、その後パリの店には行くことが出来ました。


さて、その講座で印象に残った話があります。それはシャンパーニュ(シャンパン)は安いという話をされました。高いシャンパーニュは数万円で手に入りますが、赤ワインはとても古いビンテージもあり桁が違うとおっしゃいました。ですからシャンパーニュはどれでも気軽にレストランで注文できるとのことでした。確かにそのとうりでしょう。数十万円以上考えられる赤ワインと数万円のシャンパーニュでは桁違いです。しかし私のレベルでは到底ついていけない世界です。フランスでも金に糸目を付けなければシャンパーニュを開けて食事を始めるといいます。加藤和彦さんはどれほどいいものを食べて高いワインを開けてきたのか想像がつきません。


講座の後、せっかくですからこの本にサインを頂きました。そしてこの本に紹介されている一番の憧れのレストランについて聞いてみました。それはフランスのコート・ダズュールにあるシャトウ・ドュ・ラ・シェーヴル・ドールです。「味はどうでしたか」と伺ったら即答で「美味しくない」と一刀両断でした。


 ご冥福をお祈りします。

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