開高先生ゆかりの宿に食事に行くことが出来ました。しかしながら宿泊ではなくランチに伺ったというだけなのですが。
ここには名物の開高丼なるものがあります。セイコガニと言われるズワイガニの雌をふんだんに使ったどんぶりです。
ここで食事をして確認できたことですが、セイコガニの魅力は何といっても卵を持っているということです。それも内子と外子という全く味わいの違う要素を含んでいます。
内子はいわゆる卵巣で鮮やかな紅色をしていてねっとりと濃厚なのに対して、外子は粒の卵で深い緋色でプチプチとした食感、これに本来の白い身と海松色の味噌が加わり他のカニとは別格の味わいを作り出します。
これをどんぶりとして頂くとそれぞれの部位が個性を表しつつ出汁を使って炊き上げたコシヒカリと調和して、とても”美味しい”いくらでも食べられます。
このビジュアルの美しさはその味わいの豊かさを体現しています。
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