火花 2015年 芥川賞受賞 200万部突破
著者 又吉 直樹
「大地を震わす和太鼓の律動に、甲高く鋭い笛の音が重なり響いていた。熱海湾に面した沿道は白昼の激しい日差しの名残りを夜気で溶かし、浴衣姿の男女や家族連れの草履に踏ませながら賑わっている」。このリズムから始まって、これからの文章に胸が高鳴って行くのを覚えます。
お笑い芸人を題材にした純文学を書ける人間はピース又吉以外いないと言われていますが、優しさを感じさせる文体の中に文学的な難しさの表現もあったりで好きな文章の流れです。
主人公の若手芸人「僕」(徳永)が語り手となり、ちょっと癖のある先輩芸人「神谷」と過ごした濃密な青春を描いた中編小説。
歴史的快挙となった、お笑いコンビ「ピース」又吉直樹(35)の今後に目が離せません。
スクラップ・アンド・ビルド 2015年 芥川賞受賞
著者 羽田 圭介

(あらすじ)
主人公は、青春というには少し年をとった二十八歳の健斗。以前の職場を自己都合退職した後、資格試験の勉強を自宅でしながら、月に一、二度はさまざまな企業の中途採用試験を受けては落ちるということを繰り返している。その彼の家に同居しているのが、八十七歳になる祖父である。
「じいちゃんは、すっかり馬鹿になってしもた。死んだらよか」というのが口癖で、実際、服毒自殺を試みたこともあるのだが、その年齢からすれば「いたって健康体」で、健斗もその母もいささか持て余している。
「祖父がこの先五年も十年も行き続ければ、その間に母は祖父を絞め殺ししかねないし、特別養護老人ホームはどこも順番待ちだ」というのが現実なのだ。そんな状況の中で、健斗はかいがいしく世話を焼くかにみせて、じつは祖父が社会復帰する訓練機会を奪い、弱らせようと企むのである。(引用・ネット東京新聞)
孫が編み出す行動に妙な可笑しみが、何となく興味を掻き立てられます。後味が残る作品だった。
★ 9/6(日)、八尾の盆踊りは雨で中止、また9/8(火)も台風の影響ありで天候が悪く、岩湧山へのウォーキングも行けず秋海棠も後日の楽しみとなってしまいました。
そういうことで、先月に読んだ芥川賞受賞作品を投稿です。
著者 又吉 直樹

「大地を震わす和太鼓の律動に、甲高く鋭い笛の音が重なり響いていた。熱海湾に面した沿道は白昼の激しい日差しの名残りを夜気で溶かし、浴衣姿の男女や家族連れの草履に踏ませながら賑わっている」。このリズムから始まって、これからの文章に胸が高鳴って行くのを覚えます。
お笑い芸人を題材にした純文学を書ける人間はピース又吉以外いないと言われていますが、優しさを感じさせる文体の中に文学的な難しさの表現もあったりで好きな文章の流れです。
主人公の若手芸人「僕」(徳永)が語り手となり、ちょっと癖のある先輩芸人「神谷」と過ごした濃密な青春を描いた中編小説。
歴史的快挙となった、お笑いコンビ「ピース」又吉直樹(35)の今後に目が離せません。
スクラップ・アンド・ビルド 2015年 芥川賞受賞
著者 羽田 圭介

(あらすじ)
主人公は、青春というには少し年をとった二十八歳の健斗。以前の職場を自己都合退職した後、資格試験の勉強を自宅でしながら、月に一、二度はさまざまな企業の中途採用試験を受けては落ちるということを繰り返している。その彼の家に同居しているのが、八十七歳になる祖父である。
「じいちゃんは、すっかり馬鹿になってしもた。死んだらよか」というのが口癖で、実際、服毒自殺を試みたこともあるのだが、その年齢からすれば「いたって健康体」で、健斗もその母もいささか持て余している。
「祖父がこの先五年も十年も行き続ければ、その間に母は祖父を絞め殺ししかねないし、特別養護老人ホームはどこも順番待ちだ」というのが現実なのだ。そんな状況の中で、健斗はかいがいしく世話を焼くかにみせて、じつは祖父が社会復帰する訓練機会を奪い、弱らせようと企むのである。(引用・ネット東京新聞)
孫が編み出す行動に妙な可笑しみが、何となく興味を掻き立てられます。後味が残る作品だった。
★ 9/6(日)、八尾の盆踊りは雨で中止、また9/8(火)も台風の影響ありで天候が悪く、岩湧山へのウォーキングも行けず秋海棠も後日の楽しみとなってしまいました。
そういうことで、先月に読んだ芥川賞受賞作品を投稿です。
自分の人生がおもしろい、とは思えないけど、
誰かが描いてくれたら、もしかしたらおもしろい
のかもしれない。
それは別にして、自分で自分の人生をおもしろく
描いて演じていくことが大切なのかな?
せっかくこの世で得た大切な一生だから。
読書は、人生を豊かにしてくれると思う。
「文芸春秋 9月号」(8月31日発売) に芥川賞
受賞作として掲載され、たまたまその日駅前の
本屋で買って帰り「火花」を読みきりました。
作品の大阪弁か関西弁か、不自然な言い回しが
気になって、読後感はあまりよくなかった印象です。
小説は自分の次元ではない分、面白可笑しく
捉えることが出来ますよね。
とてつもない展開にびっくりする事がよくあって
最後は「あ~そうなんだ」で終わりです。
本当に自分の人生、誇張してでも演じて行く力
が必要かも知れないですね。
お久し振りですね。お元気で何よりです。
「火花」読まれた感想、何となく理解出来ます。
山あり谷あり、そして最後の締めの部分の色々な
意見を想像してしまいます。
小説とは感じ方が微妙に温度差があって良いの
でしょうね。
コメント有難うございました。