大放言 2016.4~5
著者 百田 尚樹
大阪市生まれ。著書に「永遠の0」「ボックス」「嵐の中のマリア」「影法師」「幸福な生活」「プリズム」「海賊と呼ばれた男」「夢を売る男」フォルトゥナの瞳」等
思ったことや軽いジョークを口にしただけで、クレーム、バッシングの嵐。求められるのは人畜無害な意見ばかり。こんな息苦しい世に誰がした?
数々の物議を醸してきた著者が、ズレた若者、偏向したマスコミ、平和ボケの政治家たちを縦横無尽にメッタ斬り。炎上発言の真意から、社会に対する素朴な疑問、大胆すぎる政策提言まで、思考停止の世間に一石を投じる書き下ろし論考集。今こそ我らに”放言の自由”を!
第一章 現代の若きバカものたちへ
☆ やればできると思っているバカ。めちゃくちゃ都合の良い言葉で、「根拠のない自信だけを身に付けてしまう」。
第二章 暴言の中にも真実あり
☆ 地方議員はボランティアでやれ。異様に高い地方議員報酬。
☆ 原爆慰霊碑の碑文を書き直せ。主語のない不思議な文章。
第三章 これはいったい何だ?
☆ チャリティー番組は誰のため?慈善で大儲けする構造。
第四章 我が炎上史
☆ 「人間のクズ」発言。応援演説の一言から出て大問題に! 国会のヤジは問題ないのか?
★とても興味深い話です。今後どのような展開に・・・納得できることも沢山あります。
心星ひとつ みをつくし料理帖 (時代小説)
著者 髙田 郁 兵庫県宝塚市生まれ 中央大学法学部卒 2007年、「出世花」で第2回小説NON短編時代小説賞奨励賞を受賞し、作家デビュー。
酷暑を過ぎた葉月のある午後、翁屋の楼主伝右衛門が鶴家を訪れた。伝右衛門の口から語られたのは、手を貸すので吉原にて天満一兆庵を再建しないか、との話だった。一方、登龍楼の采女宗馬からも、神田須田町の登龍楼を、居抜きで売るのでつる家として移って来ないか、との話が届いていた。登龍楼で奉公をしている、ふきの弟健坊もその店に移して構わないとの事に、それぞれが思い揺れていた。つる家の料理人として岐路に立たされた澪は、決断を迫られる事に・・・(第二話「天つ端風」より)。野江との再会、小松原との恋の行方は!?「みをつくし料理帖」シリーズ史上もっとも大きな転機となる、待望の第六弾!!
★源斉に教わった心星が、北の空に輝いている。他にも明るい大きな星は幾つもあるのに、その仄かな黄色の瞬きが澪に語りかけてくる。お前が目指すべき道はここにある、と。刹那、決して譲れない、辿りたい道が目の前にはっきりと見えた。・・・なるほど、考えさせられる。
出世花 (時代小説)
著者 髙田 郁
「不義密通を犯した妻の血を引く娘に、なにとぞ善き名前を与えてくださらぬか」幼いお艶と共に妻敵討ちの旅に出て六年、江戸近郊で無念の死を遂げた矢萩源九郎が寺の住職に遺した言葉である。しかし、源九郎の骸と魂は三昧聖によって清められ、安らかに浄土へ旅立つ。「艶」から仏縁の「縁」と改名した少女が美しく成長する姿を、透明感溢れる筆致で描く感動の時代小説。
★数奇な運命で「墓寺」で暮らす少女が、世間一般の考える幸せを捨て、「毛坊主」となる。そして、死者と遺族を慈しむ仕事ぶりから、関西で「毛坊主」を意味する「三昧聖」と呼ばれ”三昧聖の湯灌を受けた者は、皆、安らかに浄土に旅立って行く”とまでいわれるようになる。少女の成長と、死を巡るドラマで、何度感動の涙を流したことか・・・。読みごたえのある時代小説だった。
★★★今日発見~頂いたフウランの花がついに開花、名前は「土佐西谷産桃色花」・・・。飛び上がる程嬉しい、と言うのも2年間開花せずだったのです。清楚な花と甘い香り、Tさん有難うございます。気になるのはもう一つの「紀州山採り」こちらは2年間開花して楽しませてくれましたが、今年はどうもダメな感じ。来年を期待して、初めて咲いてくれたフウランに感謝です。
土佐西谷産桃色花