Nonsection Radical

撮影と本の空間

タッチ交代

2014年11月18日 | Weblog
衆議院が解散となりますが、ここでこぞってアベノミクスの失敗を言い立てる人がいますが、これってアベノミクスの失敗ではなくて、輸出型経済政策の失敗って事なんじゃないの?
そもそも最初の頃に、アベノミクスはカンフル剤で、薬効のある間に経済を建て直す政策だって言ってたじゃないですか。
円安、インフレ、賃金上昇で好景気にするんだって。
円安で輸出を増やして企業業績を上げて、輸入額増によるマイナスをも超える輸出増で経済をうるおし、賃金を上げてインフレを乗り越えるんだと。
ここで課せられたのは輸出によって利益を受ける企業の頑張りで、有効期限内に成果を上げる事が至上命題だったわけです。
ところが立ち上がりが遅いなぁと思っていたら、いつまでたっても画期的な新商品は出ないし、実質値下げとなった商品もちっとも海外では売れないという状況がわかってきた。
結局円安にもかかわらず輸出で儲ける事ができなかったわけです。
これって政治の責任ではなく、企業の責任でしょ。
もちろん輸出型企業の再生こそが日本経済の再生と思って肩入れした政治の責任もありますけど。
あらゆる高待遇にも関わらず役目が果たせなかった輸出型企業って、これでハッキリと時代遅れの企業だとわかったのですよ。
これ以上4番バッターとして打席に立たせてもヒットは打てないし、三振ばかりだとわかったんです。
だったら選手交代しかないじゃないですか。
さっさと産業の主役の座から消えてもらって、別の産業にてこ入れするしかないじゃないですか。
輸出がダメなら輸入しかないじゃないですか。
モノも人(海外からの観光客)も輸入して国内でお金を動かすしかないじゃないですか。
それで困る輸出型の大企業の人間なんて人口の5%ですよ。
困るたって、ただボンヤリとこれまで通りの“楽な商売”ができなくて困ったなぁって言ってたらホントの困ったチャンなだけですから、国内シフトで、ない知恵を絞ればいいんですよ。
と言いつつ、これからの時代は大企業の時代じゃないかもなぁと思うんですよ。
大量生産の大量消費の時代じゃないんですもの。
見合った大きさの見合った範囲での経営が必要なんじゃないですかね。
そういうわけで、自民党政権交代ってのはないですから、輸出型企業経済の交代が安倍政権の選択肢となると思うんですけどねぇ(無理無理)。




生田通り 3
兵庫県豊岡市千代田町,中央町
撮影 2014年8月2日 土曜日 12時15分
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