里山の移ろい

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あんぽ柿

2016-12-26 15:33:47 | 日記

家周辺の木々は、落葉樹の大部分の葉が落ち丸裸。

その中に、もぎそびれた柿の実が重そうに、

しかも、完熟色でおいしそう。

この光景は、別して我が家特有なものでない。

霜が降りるほどの今朝の気温は、氷点下。

たぶん、かき氷のようにガキガキに凍っているはず?

 

食べて見たい欲望にかられ、長い竿を使い採ってみた。

意外に柔らかい、ふぁふぁしている。

もっと、硬くなっているはずとの予想が外れた。

口にしてみると、これが意外とおいしい。

が、少し渋みが口の中に残る、もちろん気になるほどではない。

 

子供のころ、遊び疲れて腹をすかし、

口に入るものなら手当たり次第食べたものだ、こんなことは当たり前であった。

家裏に稲わら保管のため、藁の根元を外に穂先を中にして丸く寝かせ、

3mぐらい積み重ねていた。

これを「みよ」と呼んでいた。

渋柿は、この「みよ」に差し込んで、

柿があんぽに熟すまで待った。

時々、取り出し熟度を確認しながら待った。

こうして、子供時代はおやつを確保していた。

今朝、冷たいあんぽ柿を食べながら、云十年前をしのぶことになった。

その時代の家裏の様子も目にうかぶ。