常設展の作品を紹介しながら、少し絵について書こうと思います。
今回は、「取材」について。
「絵」って何から始まるかご存知ですか?
このように問われると、「うっ」と萎縮してしまう人が、ほとんどかもしれません。
私達は、普段から絵を鑑賞する機会があります。美術館にいけば、絵があるわけですが、最近は身近な日常にも、絵はありますね。
ご自宅の中、あるいは、街中。テレビや雑誌の中でも、作品の現物というわけではなくても、複製のものを通し、作品を鑑賞する機会は多いです。
絵が身近になっているわけですが、しかしながら、どう描かれていくかについては、わからなかったり、考えることも少ないかと思います。
ここでは、少しだけ、そのような知らないようなところ、疑問を、常設展の作品を通して、ちょっぴり解消しようと思います。
さきほどの質問の答えですが、ずばり、「感動」から始まります。
なぁんだと思ったり、当たり前だと思った方は、すいません。
でも、とても大事なことなのです。
なぜなら、誰もが知っているようなこの「感動」という感覚により、画家は絵を作り始めますから。
写真は、セレネ美術館内、小展示室から撮ったもの。手塚雄二先生の「出六峰(素描)」作品。
私達が「感動」した後、起こす行動はどのようなものでしょうか。
涙をながす。誰かに言葉にして伝える。写真を撮る。記憶に留める。
おおざっぱにいえば、このような行動を起こす感じでしょうか。
では、画家はどうか。
みなさんと、同じ行動をしますが、その後が少し違います。
画家は、その感動を「表現したい」と思うようになります。そして、「取材」というものが始まります。
本日はここまで。。。
絵について書くと、どうしても長くなってしまいますね。
具体的な「取材」については、「絵のおはなし②」に続きます。近日中にまたのせたいと思います。
絵をみる際には、作家の「感動」とはどんなものであったかを改めて問うと、
「あぁ、なるほど」というような何かを発見するかもしれませんね。
常設展示
「黒部峡谷日本画展 -悠久の大地 黒部より―」
開館時間・休館日
9時~17時半(入館時間は、閉館の30分前までとなります)
無休(11月1日~3月31日、火曜休館)
入館料
大人 : 610円 高校・大学生 : 510円 中学生以下 : 無料
黒部市宇奈月国際会館・セレネ美術館
富山県黒部市宇奈月温泉6-3
TEL0765-62-2000 セレネHP