今朝方、奇妙な夢を見てハッと目覚めた。
時計を見ると5時すぎで、外はまだ暗い。
夢の詳しい内容は忘れてしまったが、
気がつくと、
私の周りを囲むように、苦悩に満ちた鳴き声を上げながら、
数頭の象が立ち並んでいる場面だった。
つと見れば、彼らの長いはずの鼻は、鋭い刃物で切り落とされたのか、
途中から無残にぶつ切りになり、赤い肉と白い骨が生々しく痛ましい…。
(!、なんということ!!)
そのショックで息を呑み、パッと目が開いたというわけだ。
夢だったとわかって、一瞬、
(また、【魔】に入られたかッ!?)と思ったけど、
次の瞬間に
(それは違う。)とわかった。
(象牙だ。)と閃いたからだ。
現在はどうだか知らないが、かつて人間には、
象牙が欲しいばかりに、際限なく象を殺した時代があったと聞いている。
象にしてみれば、それはどんなに痛ましく残虐な行為であったことだろう。
その時受けた、苦しみ、怒り、無念さは如何ばかりであったことか…。
そう思い至ると、なぜ今日突然、【象】なのかはわからなかったが、
ともかく申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
早速暗がりの中、手探りでお香に火をつけ、それを両手で握り締めながら、
ひたすら【象の精霊達】にお詫びの気持ちを申し述べた。
人間のしたことには、弁解の余地もない。
「どうか赦して下さい。」とは、
いつものことながら、言えなかった。
この地上で人間のしていることは、他の生命からみればあまりにも身勝手で、
ただ一言赦して下さいと言えば、それで赦されるようなレベルではないと常々感じているからだ。
「人間は、どうしてそんな酷いことができるのだろう…?」というのが、
私の子供のころからずっと持ち続けてきた、やる方ない心情。
【欲しければ、殺してでも採る】、以前はそんな【人間】がどうにも許せずキライで、
でも自分は紛れもなくその【人間】の一員であることが、心の傷にもなっていた。
話しは飛ぶけど、個人的には、養殖も酪農も合鴨農法もキライ。
過酷な環境に動物をおいて、利用するだけ利用して、役に立たなくなったら【処分】する。
または最初から食べるため、殺すために育てて市場に売りに出す。
動物には自由も、楽しい未来もない。
家畜は人に食べられるため生れてきた、もしくは存在しているという考えには、
私はどうしても賛同ができない。
例えば、豚も牛も知能が高い。
けれど人なつっこく穏やかな性格だったため、人に飼われるようになったと聞く。
命が【処分】なんて言葉で、物みたいに扱われてイイわけがないし、
そこには基本的に、他の命を、自分が生きるために最小限頂くというスタンスがない。
本来【人】は、自分の食べるものは、地球から与えられたものを有難く頂くのが道理で、
それが出来ないのなら、せめて【感謝】ぐらいはするべきだと思う。
特に文明人は、自然のものでも搾取するだけ搾取するし、地面に線を引いて、自分の土地だと主張したりもする。
ついには川の水や空気、果ては海まで、我がものと思っているとは、一体何様のつもりなのだろう。
すべては【地球のもの】で、人間はそこに【住まわせてもらっている】だけなのに…。
作物だって、太陽の光、雨、大地があってはじめて実るもので、
いくら人間が自分で耕して作ったつもりでも、実際それだけでは何も育つことなどできないのに…。
[←人工的に試験管の中や、工場などでも、
化学肥料や光などがあれば、野菜は作れると思う人もいるかもしれないが、
私からみれば、それらは生命エネルギーを含まない、野菜の形をしただけのモノである。]
人間には、このように自分たちがしている非道に、全く気づかず、悪気も持たないほどの【無知】なところがある。
全部が全部そんなわけではないけれど、少なくとも、
お金になるからとか、その美しさ(例えば象牙、毛皮など)を、手に入れたいからという勝手な欲望から、
命の尊重も感謝もなく奪い取る【あさましさ】【幼稚さ】【野蛮さ】は、過去にも現在にも繰り返されている現実だ。
ともかくそんなことをツラツラ、声でない言葉にして、ひたすら象に天に詫び続けた。
(詫びる以外に、私に何ができる?!…。)
自分の非力も感じながら、愚かな【人間】の一人として、ひたすら必死に謝罪していると、
暫らくして、開け放した窓から、サーッと雨の音が聞こえてきた。
それは徐々に強さを増し、本格的な降りになったが、
不思議にどこまでも優しく静かな雨だった。
(ああ、地球が癒しの雨を降らせてくれている…。)
反射的にそう思った。
(ありがたい…。)そう、心底感謝した。
地球は今までも人知れず、時々にこうやって、人の起した過ちを静かに癒し、
正してきてくれたのだと思え、より一層感謝の念が深まった。
(そういえば確か今日は、【青い手】の日だったなぁ…。)
と、ぼんやり考えもした。
(やっぱり地球は完璧だ。癒しのエネルギーに満ちたこの日に、こうやって雨を降らせてくれている…)
結局なぜ、【象】が出てきたのかは、全くわからない。
そこに至る脈絡が何もないし、私の日常とも全く関係ない。
多分他の生き物を代表して、【一つの象徴】として出てきてくれたのだろう…。
そんなことを考えながら、
もし現実に今此処に、苦しみに囚われて天界に行けない象の魂が来ていたのなら、
どうか癒されて、行くべき所に行けますようにと、祈りを捧げた朝だった。
※ 雨は10分程降った後上がり、晴れの天気となりました。
時計を見ると5時すぎで、外はまだ暗い。
夢の詳しい内容は忘れてしまったが、
気がつくと、
私の周りを囲むように、苦悩に満ちた鳴き声を上げながら、
数頭の象が立ち並んでいる場面だった。
つと見れば、彼らの長いはずの鼻は、鋭い刃物で切り落とされたのか、
途中から無残にぶつ切りになり、赤い肉と白い骨が生々しく痛ましい…。
(!、なんということ!!)
そのショックで息を呑み、パッと目が開いたというわけだ。
夢だったとわかって、一瞬、
(また、【魔】に入られたかッ!?)と思ったけど、
次の瞬間に
(それは違う。)とわかった。
(象牙だ。)と閃いたからだ。
現在はどうだか知らないが、かつて人間には、
象牙が欲しいばかりに、際限なく象を殺した時代があったと聞いている。
象にしてみれば、それはどんなに痛ましく残虐な行為であったことだろう。
その時受けた、苦しみ、怒り、無念さは如何ばかりであったことか…。
そう思い至ると、なぜ今日突然、【象】なのかはわからなかったが、
ともかく申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
早速暗がりの中、手探りでお香に火をつけ、それを両手で握り締めながら、
ひたすら【象の精霊達】にお詫びの気持ちを申し述べた。
人間のしたことには、弁解の余地もない。
「どうか赦して下さい。」とは、
いつものことながら、言えなかった。
この地上で人間のしていることは、他の生命からみればあまりにも身勝手で、
ただ一言赦して下さいと言えば、それで赦されるようなレベルではないと常々感じているからだ。
「人間は、どうしてそんな酷いことができるのだろう…?」というのが、
私の子供のころからずっと持ち続けてきた、やる方ない心情。
【欲しければ、殺してでも採る】、以前はそんな【人間】がどうにも許せずキライで、
でも自分は紛れもなくその【人間】の一員であることが、心の傷にもなっていた。
話しは飛ぶけど、個人的には、養殖も酪農も合鴨農法もキライ。
過酷な環境に動物をおいて、利用するだけ利用して、役に立たなくなったら【処分】する。
または最初から食べるため、殺すために育てて市場に売りに出す。
動物には自由も、楽しい未来もない。
家畜は人に食べられるため生れてきた、もしくは存在しているという考えには、
私はどうしても賛同ができない。
例えば、豚も牛も知能が高い。
けれど人なつっこく穏やかな性格だったため、人に飼われるようになったと聞く。
命が【処分】なんて言葉で、物みたいに扱われてイイわけがないし、
そこには基本的に、他の命を、自分が生きるために最小限頂くというスタンスがない。
本来【人】は、自分の食べるものは、地球から与えられたものを有難く頂くのが道理で、
それが出来ないのなら、せめて【感謝】ぐらいはするべきだと思う。
特に文明人は、自然のものでも搾取するだけ搾取するし、地面に線を引いて、自分の土地だと主張したりもする。
ついには川の水や空気、果ては海まで、我がものと思っているとは、一体何様のつもりなのだろう。
すべては【地球のもの】で、人間はそこに【住まわせてもらっている】だけなのに…。
作物だって、太陽の光、雨、大地があってはじめて実るもので、
いくら人間が自分で耕して作ったつもりでも、実際それだけでは何も育つことなどできないのに…。
[←人工的に試験管の中や、工場などでも、
化学肥料や光などがあれば、野菜は作れると思う人もいるかもしれないが、
私からみれば、それらは生命エネルギーを含まない、野菜の形をしただけのモノである。]
人間には、このように自分たちがしている非道に、全く気づかず、悪気も持たないほどの【無知】なところがある。
全部が全部そんなわけではないけれど、少なくとも、
お金になるからとか、その美しさ(例えば象牙、毛皮など)を、手に入れたいからという勝手な欲望から、
命の尊重も感謝もなく奪い取る【あさましさ】【幼稚さ】【野蛮さ】は、過去にも現在にも繰り返されている現実だ。
ともかくそんなことをツラツラ、声でない言葉にして、ひたすら象に天に詫び続けた。
(詫びる以外に、私に何ができる?!…。)
自分の非力も感じながら、愚かな【人間】の一人として、ひたすら必死に謝罪していると、
暫らくして、開け放した窓から、サーッと雨の音が聞こえてきた。
それは徐々に強さを増し、本格的な降りになったが、
不思議にどこまでも優しく静かな雨だった。
(ああ、地球が癒しの雨を降らせてくれている…。)
反射的にそう思った。
(ありがたい…。)そう、心底感謝した。
地球は今までも人知れず、時々にこうやって、人の起した過ちを静かに癒し、
正してきてくれたのだと思え、より一層感謝の念が深まった。
(そういえば確か今日は、【青い手】の日だったなぁ…。)
と、ぼんやり考えもした。
(やっぱり地球は完璧だ。癒しのエネルギーに満ちたこの日に、こうやって雨を降らせてくれている…)
結局なぜ、【象】が出てきたのかは、全くわからない。
そこに至る脈絡が何もないし、私の日常とも全く関係ない。
多分他の生き物を代表して、【一つの象徴】として出てきてくれたのだろう…。
そんなことを考えながら、
もし現実に今此処に、苦しみに囚われて天界に行けない象の魂が来ていたのなら、
どうか癒されて、行くべき所に行けますようにと、祈りを捧げた朝だった。
※ 雨は10分程降った後上がり、晴れの天気となりました。