ねこじゃらし2

いけばな、いきもの、食べ物、音楽、散歩を楽しむ ねこじゃらし

210402 作楽会 いけばな 草月流 149 あなたはまた複数花器?

2021年04月02日 | いけばな
3か月緊急事態宣言でお休みしていたおけいこが再開されました
 
小石川植物園でたくさんツツジを見たので、ツツジの束を選びました
 
ムシカリを取り出して、花器にさしたのを見て、応用花型のお二人が、「いいわね、枝に表情があって」とおっしゃった。
第3応用傾真型をまっすぐで飾り気のない?サンゴミズキでいけるのに苦労されたようです
真・副の角度を出したり従枝を入れたり、あげく出来上がりの写真を撮ろうとしたら背景のカーテン色に同化して見えないし・・・ムシカリの白花と曲線がうらやましかったのかも
それもわかるけど、これはこれで、枝に表裏があるし簡単じゃないんだぞと思いながらも笑顔で「サンゴミズキは真直ぐですものね・・・」なんて言ってやりすごす 210402 おけいこ再開4月第1回
 

どちらにしようか迷ってアイリスを前へだしました
ムシカリの枝の曲線を生かして、ツツジはマッスにして、アイリスは撓められないのでそのまま立てました、それだけでは唐突なのでアイリスの側にも一枝ムシカリをいれました
 
先生お願いします
あなたはまた複数花器?

これだけでもいいんですけど、アイリスを入れにくい花器なので、複数花器にしました
「丸と三角」でこの花器にしたの?
いいえ、色です。アイリスの黄色とツツジの色を花器に関連付けました
(いけばなは理屈じゃないのよ・・・っていわれるかな?)
だったら、同じ形の花器で縁が黄色いのはどう?
それも考えたんですが・・・

う~んそうね、黒が思いわね、思ったほど黄色は見えないし、元の方がいいわ
 ムシカリを手前の花器にも入れましょう
そうね、これで一体感が出ました
 いいかどうか別にして、これにしましょう
ありがとうございました
 
花材: アイリス,田無ツツジ,ムシカリ
花器: 陶器
 
 
今日の花材
 
①アルストロメリア(ヒガンバナ科)
水揚げ: 水切り
出回り: 周年
 
 
 
②ムシカリ(スイカズラ科)
水揚げ: 水切り後、切り口を割る
出回り: 4~6月(花)
初夏に白い花が咲き、葉の緑色、枝の黒紫色ときれいなコントラストを見せる
撓めもきく、一種いけでも変化がつけられ、季節の花材と合わせると風情が出る
 
③つつじ 躑躅
水揚げ: 水切り、太い枝は切り口を割る
出回り: 12~6月
花と葉の密集をいかしてマッスにしてボリュームをだす。足元の引き締めに。
撓めはきかないので自然な枝ぶりを生かす
水揚げはよいほうで、花も比較的長持ちする
 
 
五月末が花会の予定で、今回は、小作品一人一作品
“日常生活といけばな”をテーマにして
生活用品と植物の組みあわせを各自ご自宅で案をねってください
と、先生のアナウンスがありました
 
家で作って会場に持って行ける作品、どうしよう、
今日は鉄三角花留をお借りして帰りました
 
次の日、練習で1つ作ってみました 210403花会にむけて1
以前別の方が枝を生かして田無つつじをいけた作品  190413 田無ツツジと吉野桜 

210402 小石川植物園へ 3/3 まだまだサクラ ソメイヨシノ・サトザクラ

2021年04月02日 | 植物・園芸など

ことし、ソメイヨシノの開花は3/14。24日に附属中学卒業祝花いけこみ・片付けの手伝いで外出した折に、あちこちでサクラを見ることができました  210324 サクラあちこちで

2009~2010上野や小石川植物園で夢中になって桜を見たなぁ  ブログねこじゃらし  090409 小石川植物園の桜 090405飛鳥山 090407国立博物館の桜

いけばなのお稽古が再開され、やっと小石川植物園へ、まだ何か咲いているかな・・・
播磨坂の

春日通りから3本目は
ウコンです

梢が高くてupはといようです
れませんが薄黄色の八重桜ウコンは園芸品種サトザクラの有名な品種
今年は八重が早(
'ウコン鬱金)’
Cerasus serrulata ‘Grandiflora'
全国に植えられる人気の有名品種、ウコンの根で染めた布の色に見立てた名前
淡い黄色の花弁にまれに緑色が入る
雄しべは短く、雌しべも突き出ない
萼片は狭い卵形で普通鋸歯は無い
萼筒はろうと形でやや凹凸が目立ち、小花柄と共に無毛
最下の苞は丸み強く外に反り、鋸歯は約1mm
2009年頃は植物園内にも植わっていたけれど、今は無い
 
参考: サクラハンドブックp.68 日本花の会サクラ図鑑
 
 
温室入り口前からサクラの広場へ入ると左手に
サトザクラ園芸品種‘太白’
Cerasus lannesiana (Carr.) Wils. cv. Taihaku 
 
 
サトザクラとは野生種・自生種にたいして園芸品種の総称、坂道の途中の奥にあった高木
サトザクラ園芸品種‘牡丹’
Cerasus lannesiana  cv. Botan
荒川堤で栽培されていたサクラ
 
 
 
立て看板のある黄色い桜は

仁科蔵王 

仁科蔵王 
仁科蔵王 

仁科蔵王 
Prunus cv.
ギョイコウ(御衣黄)の突然変異誘発作成品種
 
・・・・・
 
園内にはソメイヨシノの園芸品種がいくつかありました
`水玉桜' `天城吉野' `昭和桜' `帝吉野' `染井匂' 
どれも一重、しかしソメイヨシノに園芸品種があるってどういうこと???
よくわからないのですが、広義のソメイヨシノとされる園芸品種のようです
たとえば天城吉野はソメイヨシノの親とされるエドヒガンとオオシマザクラを掛け合わせて作ったサクラでソメイヨシノ研究に寄与したサクラとのことです
 

株立ちなのかなと思ったら、大木を切った後の萌芽のようです、水玉桜

水玉桜

ソメイヨシノ園芸品種`水玉桜'
Cerasus x yedoensis Matsum.
染井吉野と野生の豆桜との間に生じた自然雑種と推定される
 
 

ソメイヨシノ`天城吉野'
天城吉野
ソメイヨシノ`天城吉野'
Cerasus x yedoensis Matsum. cv. Amagiyoshino
三島の国立遺伝研で大島桜に江戸彼岸を交配して育成された品種です。染井吉野の起源の研究に多くの材料を提供した伊豆の天城山に因んだ命名。
 
 

ソメイヨシノ園芸品種`昭和桜'
Cerasus x yedoensis Matsum. cv. Showazakura




ソメイヨシノ園芸品種 帝吉野
ソメイヨシノ園芸品種`帝吉野'
Cerasus x yedoensis Matsum. cv. Mikadoyoshino
 
 
 

ソメイヨシノ園芸品種 染井匂

ソメイヨシノ園芸品種`染井匂'
Cerasus x yedoensis Matsum. cv. Somwinioi
 
 
改めてソメイヨシノってどうだったか、
坂の途中、まだ咲いていたソメイヨシノ

ソメイヨシノってこんなに赤かったっけ

ソメイヨシノ
Cerasus x yedoensis (Matsum.) Masam. et S.Suzuki 'Somei-yoshino'
エドヒガンとオオシマザクラが関与して江戸時代につくられた
花弁は白に近い淡いピンク色で楕円形、縦にしわがある
萼片は細長く咲きは尖るがやや鈍く、著しい鋸歯が目立つ
萼筒はわずかに壺形を帯びた筒形で膨らみ部分は縦長で短王が多い、小花柄に開いた短毛が密生
最下の苞は丸みのあるくさび形で外面に毛が多い
参考: サクラハンドブックp.44 日本花の会桜図鑑
 
 
次はマメザクラの園芸品種
マメザクラは小輪の自生種

マメザクラの栽培品種  早春桜

マメザクラの園芸品種`早春桜'
Cerasus incisa Thunb. ex Murray cv. Soshunzakukra
マメザクラの標準学名はCerasus incisa (Thunb.) Loisel. var. incisa
マメザクラ(別名フジザクラ)は日本の野生種10種のうちの1種で小輪の花を下向きに咲かせる
本州中部のフォッサマグナ地域を中心として分布し、この火山地域に新生した種と考えられている
富士山麓一帯に多いことから富士桜とも呼ばれる
花色や花形、花の大きさなどに著しい変異があり、多数の園芸品種がある
萼は小型で先端はやや鈍く鋸歯は無い
萼筒は短い筒型で付け根が少し膨らみ無毛
小花柄に開いた柔らかい毛がある
写真ではわからないが、最下の苞は丸みの強い扇形で幅広く鈍い鋸歯が目立つ
参考: サクラハンドブックp.18 日本花の会桜図鑑
 
 
ぽってりと咲いているのはサトザクラの八重 `一葉' `普賢象'の2種
‘一葉'
一葉
サトザクラ園芸品種‘一葉’
Cerasus lannesiana (Carr.) Wils. cv. Hasakura
荒川堤から全国に広まった園芸品種
大輪八重のなかでは早咲き
1本ある長い雌しべの先は紅色、下部が葉に変化した花が多いのが名前の由来
ピンク色の花弁は中心は白色に近くなりうねりがあって平らに開く
萼片は5~7mmで鋸歯は無い
萼筒は5~6mm漏斗型で凹凸が目立ち小花柄とともに無毛
最下の苞葉広いくさび形で鋸歯無し
参考: サクラハンドブックp.56 日本花の会桜図鑑
 


普賢象
サトザクラ 普賢象

普賢象

サトザクラ園芸品種‘普賢象’
Cerasus lannesiana (Carr.) Wils. cv. Aoborosea
室町時代から知られる品種
蕾は暗さを感じるピンク色、外の花弁は淡いピンク色で中はほぼ白色
雄しべは20本以上で先端が伸びて白色2本
雌しべは通常2本で上部まで葉に変化し、曲がっている、その様子が普賢菩薩が乗る白象を連想させるのが名前の由来
萼片は大型で9mm以上の長さで鋸歯がある
萼筒はろうと形で凹凸が目立ち小花柄とともに無毛
大型の苞は外側に反り鋸歯は短く1mm
若葉は落ち着いた茶色
 
参考: サクラハンドブックp.64 日本花の会桜図鑑
 
大型の八重咲き品種では、この`イチヨウ'`フゲンゾウ'に似た荒川堤生まれの`ショウゲツ(松月)'がハンドブックにのっています。`ウコン'もサトザクラの園芸品種、八重桜と言えばよく見るのは濃いピンク色の`関山'
この3品種は小石川植物園には植わってない
 


 
 
バラ科の他の木も咲いていました
ニワザクラ
Prunus glandulosa Thunb. 'Albi-plena'
バラ科 スモモ属
栽培
 


ヒマヤラの和名のないバラ科の花

ヒマラヤのバラ科の木の樹皮
ラベルはMalus baccata (L.)  Borkh. var. himalaica (Maxim.) C.K.Schn.
和名がありませんでしたが、YListを調べてみると
リンゴ(正式和名セイヨウリンゴ)はMalus domestica Borkh.
シベリアリンゴMalus baccata (L.) Borkh. var. baccata
エゾノコリンゴ(別名マンシュウズミ、ヒロハオオズミ、ニッコウオオズミ)Malus baccata (L.) Borkh. var. mandshurica (Maxim.) C.K.Schneid. がありました
この木はこれらと同じ種の変種仲間なのだと分かりました 
コリンゴ、オオズミという名前から想像するに、小さな実がなるのでしょうか
エゾノコリンゴは日光植物園にあるかしら?
 
 
リンゴと言えば

花は終わったのか咲かなかったのか・・・

お隣のバックヤードにリンゴっぽい(間違っているかも)花を発見・・・花粉親のリンゴかしら
参考: 園内案内
 
 
大急ぎでいけばなに向かいました
 
お教室前の小ぶりのサクラのような花
先生がアプリで写真検索されて、ジューンベリーではないかということになりました 



和名ジューンベリー 別名アメリカザイフリボク
Amelanchier 学名は混乱している
バラ科 ザイフリボク属
英名の“Juneberry”「6月になる果実」の意味
花、実、黄葉、樹形、四季を通じて楽しめる
果実をジャムにする
同じ属で日本に自生するザイはフリボクはAmelanchier asiatica (Siebold et Zucc.) Endl. ex Walp.
 
 
 
 
今日は小石川植物園でサクラをたくさん見ました
ソメイヨシノやサトザクラの園芸品種と野生種のマメザクラ
園内案内の花ごよみには35種のサクラがのっています
属名について、ラベルはPrunus でしたが、花ごよみのサクラ属はCerasusになっています、ラベルは順次変更する予定の様です
遅咲きのヤマザクラやオオヤマザクラ、それらの園芸品種、ウワミズザクラは4月にこれから咲いてゆく
また来れたら見たいものです
 
 
分園の日光植物園にはサクラ研究者の技官さんがおられ、日本に自生するサクラ属10種(2018年11種となる、新たに加わったヨシノザクラは準備中)とウワミズザクラ(4種)がすべて植わっています 日光植物園のサクラ
 
上野公園では50種のサクラがみられる 上野桜守の会桜マップ
千葉大学柏の葉キャンパスのセンターには109珠169本の八重桜がある 花葉会・安藤敏夫
足立区の都市農業公園は荒川堤の五色桜が、現在は約50種見ることができます 都市農業公園
 

210402 小石川植物園へ 2/3 ツツジ いろいろ ツツジ園

2021年04月02日 | 植物・園芸など

桜を見に来た小石川植物園ですが、サクラの隣のツツジ園では競い合うように花が咲いていました。

家の周りでもそろそろツツジが咲き始めている。クルメツツジとキリシマツツジ、ヒラドツツジとオオムラサキ、ツツジとサツキ・・・どう違ってどういう関係なのかわかるかなと思い、夢中で撮ってきました  小石川植物園・花ごよみ・ツツジ園

 
 
野生種モチツツジの仲間
モチツツジ`花車‘
Rhododendron macrosepalum Maxim. cv. Hanaguruma
栽培
明るい紫紅色で全開する
 
モチツツジ黐躑躅 別名イワツツジ岩躑躅
Rhododendron macrosepalum Maxim.
ロドデンドロン マクロセパルム
野生種: 静岡~岡山の太平洋と四国東部の低山・やや乾燥した疎林・林縁に分布
常緑に近い低木
新芽、つぼみ、若枝、葉柄、萼に粘液を出す毛があり「とり餅」のようによく粘るのが名前の由来
4~5月に新葉と同時に2~5個の花が枝先につく、雄しべ5個、鮮やかな斑点がある
萼片の長さ2~4cmで特に長い(そういえば、写真の花弁の間に見える)
 
追記: 210408浦和の暗渠の道でみつけ、花の付け根を触ってみました、ベタベタ😮
根津神社にもこのツツジがあるとのことです😃おぼえました、ちょっと嬉しい
 
参考: 現代いけばな花材事典p.408 日本花名鑑④p.384
 
 
セイシカの仲間
 
アマミセイシカ
ラベルはRhododendron amamiense Ohwiとなっており、これはシノニムのようです
Rhododendron latoucheae Franch. var. amamiense (Ohwi) T.Yamaz. 
セイシカ(西表・石垣に自生する)の変種のようです
日本(奄美大島) 絶滅危惧IA類(CR)
環境省のHPを見ると、 絶滅危惧IA類(CR)は「ごく近い将来における野生での絶滅の危険性が極めて高いもの」
 
 
リュウキュウツツジの仲間

リュウキュウツツジの園芸品種 白雪
Rhododendron x mucronatum (Blume) G.Don cv. Shirayuki
 
 

リュウキュウツツジの園芸品種'藤万葉`
Rhododendron x mucronatum (Blume) G.Don cv. Fujimannyo
 
 
栽培種キリシマの仲間
キリシマツツジ 別名キリシマ霧島、ホンキリシマ、サタツツジ
Rhododendron x obtusum (Lindl.) Planch.
ロドデンドロン オブツスム
品種成立の来歴は不明、
ヤマツツジと変異関係にあるとされることもある
サタツツジをキリシマツツジの野生型そみなす見解もある
霧島山中の自生種サタツツジから選抜された園芸起源種といわれ
ミヤマキリシマとヤマツツジの雑種との説もある
栽培の歴史は古く、日本最古の園芸書「花壇綱目(1681年)」にはすでに記載があり、江戸の武家屋敷を中心に爆発的に流行した
サタツツジを元に選抜によって作られた園芸品種群
 

日出霧島

キリシマツツジの代表的園芸品種  日出霧島
Rhododendron obtusum Planch. cv. Hinodekirishima
中輪一重咲き、鮮紫紅色
 
関連: 
クルメツツジは江戸時代末期に久留米地方でキリシマや原種のサタツヅジの掛け合わせで作られた数百の園芸品種群
花冠が二重(萼が変化した)のものもある
花期に木全体が花で覆われるのが特徴
大正時代にアメリカにわたり欧米で多数の園芸品種が作られ広く栽培される
参考: 庭木・街の木 p.214
 
 
 
ヤマツツジの仲間
ヤマツツジについて 別名
Rhododendron kaempferi Planch. var. kaempferi
種小名kaempferi (ケンプフェリ)は元禄年間に医師として来日したドイツ人でヨーロッパに日本の植物を初めて紹介したケンペル(Engelbert Kaempher 1651~1716)に献名された
沖縄を除く全国の低山のやや乾いた明るい林の中や周辺に生える
高さ1~5mの半落葉性の低木、よく枝分かれする
参考: 庭木・街の木 p.216


ヤエヤマツツジ
ラベルのRhododendron obtusum (Lindl.) Planch. var. kaempferi (Planch.) E.H.Wilson f. komatsui (Nakai) E.H.Wilsonはがヤエザキヤマツツジのシノニムで、
YListでは標準Rhododendron kaempferi Planch. f. komatsui (Nakai) H.Hara
 
 

エゾヤマツツジ
ラベルではRhododendron obtusum  Planch. var. kaempfer Planch. f. momatsui Hara
日本(北海道)
 
 


ミカワツツジ(この写真では紫色がかっていて、実際は濃いピンク)
別名ムラサキヤマツツジ
ラベルのRhododendron obtusum (Lindl.) Planch. var. mikawanum (Makino) T.Yamazはシノニムで
標準はRhododendron kaempferi Planch. var. mikawanum (Makino) Makino
ヤマツツジの地域的変種
 
 
リュウキュウツツジの仲間


リュウキュウツツジ の園芸品種 薄葉
Rhododendron x mucronatum (Blume) G.Don cv. Usuyo
リュウキュウツツジは別名シロリュウキュウ
その園芸品種
 
 

シロバナフジツツジ
Rhododendron tosaense Makino f. albiflorum T.Yamaz.
日本(高知県)
 
 
 
ミツバツツジの仲間


ミツバツツジ 三葉躑躅
ラベルはRhododendron dilatatum Miq. 
標準はRhododendron dilatatum Miq. var. dilatatumのようです
ロドデンドロン ディラタツム 
野生種: 日本(関東西部~滋賀県東部)の山地の林内の岩場
春先に枝先に葉が3輪生することからの名前
高さ2、3mの落葉性低木,野生種11種が知られる
四月中旬~五月中旬、葉に先駆けて開花、1つの花芽から2~3花咲く
この写真ではわかりませんが、雄しべが5個なのが他のミツバツツジと違う特徴
葉柄、花柄、子房、果実に腺点や腺毛があり粘る
参考: 現代いけばな花材事典p.412
 
 

アワノミツバツツジ 別名ケミツバツツジ
ラベルはRhododendron decandrum (Makino) Makino f. lasiocarpum H.Hara これはシノニムで
標準はRhododendron dilatatum Miq. var. lasiocarpum Koidz. ex H.Hara
 
 

シロバナコバノミツバツツジ 別名シロバナミツバツツジ
Rhododendron reticulatum D.Don ex G.Don f. albiflorum (Makino) Makino
日本(本州中西部~九)
 

トサノミツバツツジ 別名 ウラゲトサノミツバツツジ
Rhododendron dilatatum Miq. var. decandrum Makino
ミツバツツジは雄しべ5本、トサノミツバツツジは10本
野生種: 分布は四国に限られる 
参考: 現代いけばな花材事典p.412
 
 

ナンゴクミツバツツジ
Rhododendron mayebarae Nakai et H.Hara
日本(九州)
 
 

キヨスミミツバツツジ
Rhododendron kiyosumense (Makino) Makino
日本(関東南部,静岡県,三重県)
 
 


サイゴクミツバツツジ 別名サイコクミツバツツジ
Rhododendron nudipes Nakai
日本(九州)
 
 
 
オンツツジの仲間

オンツツジ 別名 ツクシアカツツジ
Rhododendron weyrichii Maxim.
日本(紀伊半島,四,九)
 


②ムラサキオンツツジ
Rhododendron weyrichii Maxim. f. purpuriflorum T.Yamaz.
オンツツジの品種
 
 
ドウダンツツジの仲間
ホンコンドウダン
Enkianthus quinqueflorus Lour. 
エンキアンツス 
ツツジ科 ドウダンツツジ属
和名はコヤスドウダンのようです、三崎臨海実験所に一株あったな・・・根が浮いてしまってしばしば倒れていた
中国、生態情報は外
 
 
 
こうして見てみると、スマホやパソコンで花の微妙な色合いは再現できてない(濃桃色→淡紫色)
日本ってツツジの国?
 
学名のvar.は変種  cv.園芸品種  f.品種
 
参考: 街森研究所 日本花名鑑④p.383 現代いけばな花材事典p.408
街森研究所というサイトの2006年の「難解なキリシマ・ツツジ群を紐解く」に詳しい解説がありました
 

210402 小石川植物園へ 1/3 イロハモミジ、モクレン ほか

2021年04月02日 | 植物・園芸など
いけばなのお稽古が再開しました
せっかく行くので、お稽古前に小石川植物園に行こうと思います
やっと、名札のついた植物を観察できます、うれしい
今日はサクラといけばなの写真を撮るのだ・・・と言い聞かせながら、つい他の植物にも眼がいってしまう
 
駅への途中で「赤・白・黄色」のチューリップを発見

覘いてみると、柱頭が3つに分かれた雌しべとそれを取り囲む雄しべが6本



こちらも、雌しべ一本と雄しべ6本
大塚駅から歩き始めて新大塚あたりで、八重のチューリップを発見

八重って、雄しべが花弁に変化したものと習ったんけれど(ABCモデル)
花弁が3枚(もともと)+3枚(雄しべが変化)=6以上にあるよ、これは
しかも花弁になっていない雄しべの葯も見えるし・・・
チューリップの八重ってどうやってできるのだろう・・・宿題
    
・・・

私立学校の校門わきで、バラ科の何か? シャリンバイでした 
ヒメシャリンバイ
Rhaphiolepis indica (L.) Lindl. var. umbellata (Thunb.) H.Ohashi f. minor (Makino) H.Ohashi
バラ科 シャリンバイ属
 
210321 に見た蕾と同じかしら
 


播磨坂のマンション車寄せで・・・宿題
 
 
・・・・・いよいよ小石川植物園へ
入り口に職員さんが出て、入場券を買う人も数人たまっており、入園者はやや多そうです


ハナヒョウタンボク
Lonicera maackii (Rupr.) Maxim.
スイカズラ科
日本(本州),朝鮮,中国北部,モンゴル,シベリア東部
 
 
坂を上って記念館方向・シダ植物の方へ矢印に従っていくと、サクラソウの特別展示がありました

全景、パウチした説明の束がつるしてある

野生種
園芸品種からいいなと思った大須磨

絞りで八重、花弁の切れ込みも可愛い舞紅葉
古風な名前ばかりかと思ったら宇宙とは
 
サクラソウ
 
 
 
 

園内に在来タンポポを発見

カントウタンポポだとおもう
 
 
キク科 
 
 
温室前のイロハモミジ並木で、低い枝もあるので、花の写真が撮れるかも

1つの花序に雄花と両性花が混在するという

雄しべの見えるのが雄花か両性花のどちらか、雌しべのもとが三角に膨らんでいるのが両性花
 
 
ラベルを見て驚きました、こんな高木になるんだと

コノテガシワの品種で'千手’
 
 
ソメイヨシノはもう葉桜になっていましたが、よく咲いている樹を巡りながら歩いていると
養生所井戸のあたりにエゴノキみたいな花が

アメリカアサガラ
Halesia carolina L.
エゴノキ科
北アメリカ
 
 
・・・・・分類標本園で気になる木があって、よらないつもりだったのに、
いけばなが始まる時間につくにはもう出なくてはいけないのに、あと10分、いや30分ここにいたら・・・1時間遅くなりますとメールした
 
満開の白い花はモクレンの仲間、やったミケリアかと期待したら、モクレン属でした
ウンナンオガタマ
Magnolia yunnanensis Franch.
モクレン科(Magnoliaceae)
中国
 


ラベルはモクレン(シモクレンMagnolia liliiflora Desr.じゃなかった)
Magnolia quinquepeta (Buchoz) Dandy
モクレン科
中国
この学名はYListでは栽培・シモクレン(別名モクレン)Magnolia liliiflora Desr.のシノニムとして載っていました
萼はめくれずペタッと外側の花弁の間に立っていました
 
 
標本園のこの列にはほかにもモクレンの仲間が
シデコブシ、蕾もありました
芽麟が残っています
上の方の黒い冬芽は咲かなかったものかしら
シデコブシ 別名ヒメコブシ
Magnolia stellata (Siebold et Zucc.) Maxim
モクレン科
日本(本州)
準絶滅危惧種(NT)
 
図鑑や写真で見て想像していたよりずっと小さくて華奢な花でした
準絶滅危惧種(NT)とは・・・環境省のHPを見ると『現時点での絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては「絶滅危惧」に移行する可能性のある種』とのことです
 
 

シキミ
Illicium anisatum L.
シキミ科 
日本(本~琉),中国,台湾,朝鮮
 


ハマダイコン
ラベルはRaphanus sativus L. var. raphanistroides Makino
YListではこれはシノニムで、標準名は
Raphanus sativus L. var. hortensis Backer f. raphanistroides Makino
アブラナ科
 


ハナズオウ
Cercis chinensis Bunge
マメ科
中国
日本では栽培


ムレスズメ
Caragana sinica (Buc'hoz) Rehder
マメ科
中国
日本では栽培
 
 
柵の外の木陰のオベリスクに変わった形の花が咲いていました
ラベルのヒロハウマノスズクサの文字が消してありました
キダチウマノスズクサ 別名マンシュウウマノスズクサ
Aristolochia manshuriensis Kom.
ウマノスズクサ科 
東アジア
YListの生態情報は外になっていました
 


オオバウマノスズクサ
Aristolochia kaempferi Willd.
 
ウマノスズクサ科
日本(本~九)
 


タンザワウマノスズクサ
 
Aristolochia tanzawana (Kigawa) Watan.-Toma et Ohi-Toma
ウマノスズクサ科
日本(本州)
簡易ラベルのメモはAristolochia kaempferi var tanzawana で和名などの情報はありませんでした、これはタンザワウマノスズクサのシノニムなので、同じもののようです
 
ウマノスズクサは薬草でもあり、千葉大学柏の葉キャンパスの薬草園ではこい茶色の花にジャコウアゲハがやってきます。どうしてここに咲いているのがわかるのだろうと不思議に思いました
 

売店近くの木陰にはサクラと同じバラ科のクサイチゴ
クサイチゴ 別名ワセイチゴ
Rubus hirsutus Thunb.
バラ科
日本(本~九),朝鮮,中国
 
 
ラベルはウンナンオウバイになっていましたが
和名はオウバイモドキ 別名ウンナンオウバイ
Jasminum mesnyi Hance
 
モクセイ科
中国
日本では栽培
 
 
帰り道、温室前の夏には木立ダリアがそびえたつところに、フジガ何種か並んでいました

ヤマフジの園芸品種で白花美短
Wisteria brachybotrys Siebold et Zucc. cv. Shirokapitan
マメ科
cv.は園芸品種を示す略語
 
 
サクラだけ見る・・・と自分に言い聞かせてきたのに、他の花もいっぱい、ツツジもいっぱい
おなか一杯見てしいました
あわてて退園し、お作品の写真を撮りに向かいました